On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-08-01 22:09:39
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【 大切なことを書き加えました 】  安倍さんがもしも今、わたしたちに語るとしたら



▼安倍元総理暗殺事件が起きてしまったために、後回しになっていることはやはり沢山あります。
 みなさんのなかにも、そういう方が少なくは無いことを、このブログへのコメントで感じています。

 絶対最優先の公務にはまったく影響させていません。これは当然です。
 そんなことがあれば、安倍さんの遺志にも反します。

 しかし一方で、メールのチェックなどは不充分です。
 写真は、三浦麻未公設第一秘書からのメールのなかに、ようやく見つけた写真です。
 これは、選挙でボランティアのひとりを務めてくださった女性が、送ってくださったそうです。
 靖國神社の「みたままつり」です。
 不肖わたしが揮毫した「護る」という雪洞が参加していますね。



▼靖國神社が、美しい「みたままつり」、漢字で書けば御霊祭りを挙行なさっていることに、感謝しています。
 英霊とご遺族、そして英霊がおんみずからの命まで捧げくださったからこそ、今のわたしたちが在ることを理解なさっている国民のために、このようにお互いの魂に伝わる祭りがあることを、こゝろからありがたく思います。

 わたしが民間専門家の時代から、靖國神社からは揮毫の要請があり、いつも必ずお受けしています。
 今回は、なんと選挙遊説の最中に、わずかな時間を見つけて、筆を持ちました。

▼安倍さんが今のわたしたちに何かを伝えることができるとしたら、「命があれば、何かはできる」ということではないでしょうか。
 これまで、あえて主権者にお伝えしてきたように、安倍晋三さんは悔いなく旅立たれたという印象を持っています。あくまで、わたしの直接体験からの個人的な印象です。
 それでも、ありのままに主権者のみなさんに伝える義務をも感じましたから、お話ししてきました。

▼と同時に、「命さえあれば、どんなに難しい絶望的な情況にみえても、何かはできるんだよ」ということを、語りかけたいというのが今の安倍さんのみたまなのかもしれないと、あらためて今夜、感じています。
 これも、もちろん個人的な感慨に過ぎませぬ。

 安倍晋三内閣総理大臣とは、さまざまに、ぶつかりました。
 慰安婦合意にも、消費増税にも、習近平国家主席の国賓招聘にも強く反対し、習近平国家主席はいまだ来日できていません。
 武漢熱で一時金10万円を国民に支給するとき、安倍総理が海外の同胞をいわば自動的に除いてしまったことを何とか覆そうと、衝突しました。

 しかし、祖国への根っこの気持ち、歴史観と国家観に深く共通するものがあり、また安倍さんの寛容な姿勢のおかげで、いつも真っ直ぐ議論することができました。

▼ 【 この部分が書き加えです 】
 第一次安倍政権が松岡利勝農水大臣の自決などで危機に陥ったとき、「危機のなかだからこそ、外交と安全保障の話を聴きたい」と安倍総理が仰り、民間の専門家だったわたしは、総理官邸に招かれました。
 松岡さんの遺骸を乗せた車を、安倍総理は官邸の正門で見送り、そのままぼくの待つ部屋に上がってこられました。一対一のランチです。秘書官もSPもいらっしゃいませんでした。
 ( 第一次の ) 安倍政権の終わりが近いことを感じていたわたしは、あえて、硫黄島の英霊が取り残されたままであることを話しました。
 安倍さんの表情に、「いや、青山さんの専門の外交、安全保障の話を聴きたいんだ。それが何で、硫黄島の話なんだ」と書いてありました。

 わたしが外交、安全保障の話をしなかった訳ではありません。現職総理の時間は尊いですから。
 しかし、日本が本物の外交や安全保障を遂行するためには、海外ではなく東京都の島である硫黄島にすら、英霊のご遺骨を取り残し故郷に帰っていただかないでいて、平然としている国であることを脱することが不可欠ですと、申しあげたのでした。
 おのれが民間人として初めて、硫黄島へ完全な自由行動を許されて入ったとき、ご遺骨を閉じ込めている滑走路に跪 ( ひざまづ ) きました、という話も致しました。

 すると、安倍さんは、やがて再登板なさってから、硫黄島を訪問してくださり、しかも滑走路に跪いてくださいました。
 そのとき、英霊に「踏みつけにして申し訳ございません」と仰ったとも聞きます。
 これはまさしく、不肖わたしが硫黄島に小型機で降りて、すぐに滑走路に思わず跪いたときに、無意識に発した言葉として、安倍総理に、あのランチでお伝えした言葉でした。

 ぼくが敬愛するひとりに、河野克俊・元統合幕僚長がいらっしゃいます。
 河野さんは、この硫黄島を ( 再登板後の ) 安倍総理が訪問されたとき、海上幕僚長として迎えられたそうです。
 そして、安倍総理が最後に飛行機に乗って去る直前に、突然、滑走路に跪かれたときにこそ、安倍さんが本気で祖国を護ろうとする総理であることを実感なさったそうです。
 きょう8月1日付の産経新聞で、先ほど拝読しました。

▼戦いのなかで、祖国のために落命なさった日本人の御霊を祀るのが、靖國神社です。
 暗殺された坂本龍馬さん、刑死なさった吉田松陰師、戦いの無理な生活がたたってか若くして病死なさった高杉晋作さんらも、ご祭神となられています。
 ボランティアのかたが送ってくださった、みたままつりの写真を見て、やはり安倍さんに思いが移ったのです。





 
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