On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-08-12 21:25:42
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【推敲しました】 安倍元総理への弔意がどこでも最初に、アメリカ軍側から表明されました  アメリカ軍のインド太平洋軍司令部、太平洋艦隊司令部いずれの幹部とも議論を完遂し、いくらかホッとしていたのですが、今、現地時間午前2時25分、早くもそんな気分は消え失せました  日本は自己変革を遂げないと中露および朝鮮半島の脅威に対峙できません


( アメリカ合州国海軍の太平洋艦隊司令部で副司令官の任にある、ブレイク・コンヴァース海軍少将です。
 わたしの知友の海軍大将、アキリーノ・インド太平洋軍司令官はこの日は作戦任務中だったのですが、コンヴァース海軍少将はそのアキリーノ海軍大将と兄弟のように似ておられます。精悍にして誠実な智将です )


( 長い知友のヴォーン弾道ミサイル部長と、自衛隊の連絡将校です。上掲の副司令官との議論に同席してくれました。議論のあと、艦隊司令部のまえで、久闊を叙したところです。
 ヴォーン部長は、わたしの歴史観、国家観そして戦略観を深く理解してくださっている人です )


( アメリカ合州国のインド太平洋軍司令部で参謀長の任にあるジョシュア・M・ラッド 陸軍少将です。
 長身で爽やかなラッド参謀長は、アメリカ軍の上層部に共通する、公平で篤実な人柄をお持ちです。
 アメリカ軍の将軍たちに会うたび、いつも内心で考えるのは、彼らのように人の話を上手に聴けるようでありたいという自省です)

※写真はいずれも、公開を許されているものです。

▼アメリカ軍の構成は、自衛隊のそれと大きく違うので、すこしだけ説明しておきます。
 アメリカの陸軍、海軍、空軍、それに海兵隊は、世界で展開し、かつ地域別に「統合軍」としてまとめられています。戦略や作戦がバラバラ、あるいは縦割りにならず、統合作戦を遂行できるようにするためです。

( アメリカの宇宙軍、それから沿岸警備隊は話が別です。また、地域別の統合軍以外に、機能別のものもあります。いずれもここでは説明を省略します )

 上掲の写真の関連でいうと、真珠湾には、地域別の統合軍のうち、インド洋と太平洋を担当する「アメリカ合州国インド太平洋軍」の司令部があります。
 この担当地域には、中華人民共和国、中華民国 ( 台湾 ) 、ロシア、朝鮮半島、インド、そして日本が含まれますから、アメリカ軍のなかでも最大級というのみならず実質的に中枢の役割を持つ司令部と言えます。

 作戦任務中で今回は司令部に不在だったアキリーノさんは、この司令部全体の司令官です。
 3枚目の写真のラッドさんは、その司令部全体の参謀長、ナンバー3です。

 そして真珠湾には、このインド太平洋軍の一部である海軍の太平洋艦隊の司令部もあるわけです。
 アメリカの太平洋艦隊というのは、かつて日本海軍の連合艦隊が真正面から戦った、その艦隊ですね。
 日本が真っ向フェアに挑んだだけに、日本海軍と連合艦隊を尊敬する気風は今もありありと残り、海上自衛隊はその恩恵を受けています。

 1枚目の写真のコンヴァース副司令官は、その太平洋艦隊のナンバー2です。
 アキリーノさんは、かつてはこの太平洋艦隊の司令官でした。そこから上層部のインド太平洋軍の司令官に昇進なさっているのです。
 2枚目の写真のヴォーン部長は、太平洋艦隊司令部の幹部です。
 3枚目の写真のラッド参謀長は、インド太平洋軍司令部の作戦責任者ということです。

▼この説明で分かるように、アメリカは本気で軍を世界に展開し、諸国をすべて自軍の「担当地域」に分けている訳です。
 そんな軍隊は、アメリカ軍しかありません。
 中国共産党の最終目標は、ひとつは、このアメリカ軍に取って代わって世界に展開し、中国軍の「担当地域」に分けることです。
 それを狙う中国共産党、中国軍にとって大きいのは、日本の天皇陛下のご存在です。したがって、中国共産党、中国軍の最終の目標には、わたしたちの天皇陛下のご存在を、他のアジア諸国で王政が無くなったり弱体化したりしているように、無くしてしまうことが含まれていると知るべきです。

▼わたしは民間の専門家時代からずっと、「日本は同じ民主主義国家のアメリカと連携すると同時に、自律し、敗戦によってもたらされたアメリカの民主主義ではなく、日本のオリジナルな民主主主義の政治を確立せねばならない」と、当のアメリカ政府、アメリカ議会、そしてアメリカ軍にも直接、訴えかけてきました。
 国会議員となっても何も変わりません。
 今回もそうです。
 そのために、この海外出張も、すべて自主、自費によって遂行しています。

▼議論の中身は、すべて機密事項です。
 無条件の公開情報で工作員も含め誰でも読める、このブログに、その中身を記すことはできません、.

▼上記のとおり、米軍がどのような発言をなさったのか、一切、カケラも、公開ブログの場で記すことはありません。
 ただ、安倍元総理が暗殺されたことについて、いずれの議論においても冒頭、深い真摯な弔意が表明されました。
 そもそも、上記の統合司令部は「太平洋軍司令部」 ( PACOM/ペイコム ) でした。それが現在の「インド太平洋軍司令部」( INDO-PACOM/インド・ペイコム ) となったのは、安倍さんの提唱した「自由で開かれたインド太平洋」がきっかけです。
 それもあって、安倍元総理に対する見方は、日本国内よりもむしろ、アメリカと世界における評価の方がずっと高いです。

▼わたしの方からどのような問題提起をしたかについて、その項目の一端だけは日本の主権者にお伝えしておきます。

( 1 ) アメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問したことを契機に、中国軍が、核を搭載できる弾道ミサイルを狙いすまして日本の海 ( EEZ ) に撃ち込むという史上初めての事態が起きた。
 これに対応するために、日米は新たな、より実践的な安全保障体制を構築せねばならない。 ( 実際は、海軍力を中心に具体的な提案も含む )

( 2 ) アメリカはアジアの永い歴史をより知るべきだ。
 朝鮮半島は、中国と地続きであり威迫されつつ密接な長い歴史を持っており、前政権のみならず、ユン大統領の新政権であっても、中国重視に回帰していくことはもはや避けられない。
 韓国軍が海上自衛隊機にレーダーを照射した問題の根っこもそこにある。
 
 わたしの問題提起の項目を一部、開示することも、ここまでにしておきます。

▼前述のように不肖わたしは、民間時代から、アメリカ軍の実働部隊の中枢である、ここ真珠湾の司令部の内部に入って議論することを容認され、長年、包み隠さない突っ込んだ討論を重ねてきました。
 その目的はあくまでも、アジアと世界において独裁主義と対峙し、民主主義と平和を護るための、実務的な戦略、作戦上の日米連携を進化させることです。

▼このブログだけではなく、いずれ、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の次回の収録でもお話しします。
 しかしブログも動画も、わたしの発信のうちの「無条件公開」の部分ですから、その範囲内で、ギリギリを模索しつつ言葉を選んで、お伝えすることになります。

▼日本に戻るために不可欠の手続きとして定められている、PCR検査も、日程の合間を縫って終わりました。
 これまでに受けたPCR検査と同じく、陰性でした。
 3年ほどのあいだ、この真珠湾を訪れることもできませんでした。
 やはり直接に会って、眼を覗き込んで話すと、まったく意義が違います。

 日本に戻ると、別の現実が待っています。誤解、曲解と直面することから、海外出張費の自弁による膨大な支払いまで。
 利益はゼロ、それはもとより百パーセントの覚悟のうえですが、実りもあるかどうか分かりません。
 これからも果てのない戦いが続くでしょう。
 問題、ありませぬ。








 
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