On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-09-21 15:56:38
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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「中国共産党はチベットの子供が3歳になると ( 家庭から引き剥がして ) 寄宿舎に連れ去り、中国語を教えて、チベット語を忘れさせる」・・・チベット亡命政府の主席大臣の生々しい証言です


( 衆議院の国際会議室で開かれた、日本チベット国会議員連盟の総会です )


( 講演をなさった、チベット亡命政権のペンパ・ツェリン主席大臣。明晰にして温厚な優れた政治家です。
 冷静な語り口ながら、その表情には苦渋の色が滲んでおられると感じました。中国共産党の苛烈にして残酷なチベット消滅政策に、苦しまれる日々とお察しします )

▼きょう9月21日水曜、国会内で、日本チベット国会議員連盟の総会が開かれ、そこで写真のツェリン主席大臣が講演をされました。
 主席大臣というのは、日本で言えば首相です。チベット亡命政権の首相ですね。

 チベット亡命政権を、あまりよくご存じない方もいらっしゃるかも知れません。
 中国共産党が人民解放軍をチベットに侵入させてから、信じがたいほどの虐殺を繰り返し行い、確認できていると言ってよい範囲だけで少なくとも合計25万人前後のチベット人を虐殺しています。
 そのなかで、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世猊下 ( げいか ) は、西暦1959年にインドへ亡命なさいました。
 そこから始まり、インド北部のダラムサラには、チベットの亡命政権が存在しています。チベット難民の臨時政府と言っても良いかと考えます。

▼さて、来日されたツェリン主席大臣は、チベットの現状を、きょうの議連で赤裸々に語られました。
 エントリーのタイトルに記したことで申せば、「もはやチベットで子供たちにチベット語を教える手段は無くなっている。チベット語を教えようとする学校はみな、中国の手で閉鎖された。亡命政府にもできることは無い」と明言されました。

▼チベットの問題は、最近はアメリカでも日本でも、ウイグルの人々の受難と比べて、やや語られる頻度が少なくなっています。
 それは、ツェリン主席大臣も言及されていました。
 しかし非道の「チベット消滅作戦」は、文化を言葉ごと消滅させることも含めて、続いているのです。

 ツェリン主席大臣のきょうのナマ発言を中心に、これも「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録で、取りあげたいと考えています。



 
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