On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-10-01 08:41:51
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【大きく書き直しました】  安倍元総理を喪ったからこそ自己改革せねばならないのに気弱なままでいる政府です  怒りを込めて発言せざるを得ません


( 写真は、いつものように杉田水脈代議士 ~ 護る会メンバー ~ が知らないあいだに撮ってくださいました )

▼きのう9月30日の外交部会です。
 岸田総理が韓国のユン大統領とニューヨークの国連本部で30分間、話して、それを日本は日韓首脳会談とはせず「首脳懇談」と称しています。しかし韓国は当然のこととして、「実質的に首脳会談が開かれた」と利用しています。
 この日韓首脳「懇談」を、日本国外務省は「建設的だった」と、以前の外交部会で表現しました。
 わたしはその外務省幹部に直接、強く抗議しました。

 ところが、その後の日韓の外相同士による会談を、外務省は再び「建設的」と、今度は配付資料に明記までして、きのうの部会で説明しました。

 一体どこが建設的か。
 応募工の問題にしてもレーダー照射問題にしても、慰安婦問題にしても、韓国のユン政権はなにひとつ、真実の込められた解決策を提示していません。
 文在寅政権の反米を、ユン政権は親米に変えました。しかしそれだけであり、親中・反日は具体的に見れば何も変わっていません。



▼ユン大統領が当選したとき、外交部会で「チャンスだ」と表現なさった議員が、「対日改善を言う韓国大統領は珍しい。生かすべきだ」という趣旨を発言されました。
 早速、これを歓迎する発言も、大幹部からありました。

 自由にして民主的な党ですから、一切の議論を尊重します。徹底的に敬意を払います。
 護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の内部においても、それは同じです。

 そのうえで、不肖わたしの見解は違います。
 ユン大統領はアメリカに言われて、日本に歩み寄るかのような擬態を見せているのであって、なにか公平な歴史観、国家観、外交観があって仰っているとは考えられません。
 そのため、「建設的と繰り返し、強調するのは許せません」と厳しく問いました。

▼日本の外交、日本の政府は、今こそ明確な歴史観、国家観を、日本国民とアジア、世界に明示せねばなりません。
 そうしないと、アジアにおける第二次世界大戦が終わらないから、申しているのです。
 韓国は感情的に、中国は巧妙な作戦として、いつまでも先の大戦の世界に生きています。日本はいつまでも、それに付き従っています。

 わたしを「非現実的な強硬論」と思うひとも居るでしょう。前述の通り、違う意見を尊重します。
 しかし実際には、まさしく現実論を申しているのです。
 強硬か柔軟かと分けるのは、ひとを右か左に分けて、分断を図るのと同じです。

 日本が中韓に付き従っている限り、アジアにおける戦争は終わりません。中韓が「戦争責任はすべて日本にある」と事実をねじ曲げて主張を続けることに唯々諾々としていると、逆に戦争が終わらないのです。
 だからこそ、アジアではいまだに朝鮮半島は分断され、独裁国家が中国、極東ロシア、北朝鮮といくつも存在しています。

 欧州では西暦1989年にベルリンの壁が壊れ、90年に東西ドイツが分断を克服して統一され、91年にソ連が崩壊しました。
 物事は簡単にはいきません。揺り戻しも必ず、あります。ウクライナ戦争は、ロシアのプーチン大統領が歴史の揺り戻しを試みています。
 しかし大きな流れは変わりません。
 だから、ロシアは苦戦して、プーチン大統領という独裁者は嘘の住民投票による併合や、ウクライナの一部を強奪しても何も利益のないロシア国民をウクライナ戦争へ狩り出すという無茶をおこなっています。

 アジアにおいて間違いなく民主主義のリーダーである日本国は、まず指導者がアジアと世界の近現代史を自らの眼で概観し、そこから理念と哲学を導き出し、それを通じた国家観を持たねばなりませぬ。


★安倍さん亡き日本政治はどうなるのかという問いかけが主権者から多く寄せられるので、ここであえて踏み込んで、露骨に、かつコンパクトに話しています。
 また、軍事紛争が烈しくなっている今、日本の防衛のカギのひとつはサイバー戦能力です。
 それへの問いには、この数十秒で答えています。



 
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