On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-11-07 02:49:53
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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すべて一体の統合力  明瞭な目標のためにこそ一体であること



▼かつて小説の第1作、「平成」 ( 文藝春秋社刊 ) が絶版となり、それでも「手にしたい」と仰る読者がいることが分かり、手元にあった「平成」を希望者に直に送るために、深夜の郵便局で作業しました。

 そして、根強く支えてくださる読者の熱意があって、のちに「平成紀」と改題し、全編を改稿して、幻冬舎文庫としてこの作品は再出発することができました。

▼想えば、その経緯への深い感謝が根っこにあってこそ、安全保障・外交・国家危機管理・資源エネルギーをめぐる民間の専門家でありつつ作家としての歩みも同時進行で続けることが、出来ていたのです。

▼きのう11月6日の日曜に、東京は有楽町のよみうりホールで独立講演会の第132回を開きました。
 たいへんに多くの募集があったのを、感染症対策として主宰者 ( 独立総合研究所 ) が920人台にまで絞り、みなさんの輝く眼と向かい合いました。
 いつも考えるのです。連帯の共感がこれほどに満ちて最初から最後まで、4時間半を超えて続く場がここに、確かにあること、そのほんとうの意義をー。

▼きょう11月7日月曜は、参議院の経済産業委員会の理事として、与野党の協議に加わることから始まる予定です。
 テーマは、ガスをめぐる法改正の審議日程です。
 続いて、参議院から自由民主党本部へ移動し、令和4年度第2次補正予算案を審議する経済産業部会・関係調査会合同会議に出席します。これは経済産業部会の部会長代理として臨みます。

 これを、あらかじめ連絡のうえ途中退席し、党から依頼された講演に向かいます。
 その講演は、同じ党本部の別室で開かれる「自由民主党宮城県連・地方政治学校の宮城未来塾」です。
 この宮城未来塾の塾生のみなさんと現職地方議員のみなさんを党本部にお迎えしてのことです。

 講演内容について、党から指示のたぐいは一切ありません。
 党内のいかなる派閥やグループに属さない、党とどれほど長い関係のある団体であっても支援は受けない、その立場で、自由自在に話します。いつもと同じです。
 講演の目的が、あくまでも祖国の全体、国家国民のために微 ( かす ) かにでも寄与することにあるからこその、自由です。
 党利党略、特定の利害に絡めとられてはなりません。

 そのあと夜に入ってからは、政府側と水面下の交渉を続けます。
 たったいま壊れゆく世界において、日本はほんとうはアジアの主人公の役目を果たさねばなりません。古代から民を尊ぶ理念を根っこに持つ邦として、中国共産党の独裁主義に対峙するのが王道です。

▼今は、こうして民間専門家から国会議員に転じて力を尽くすこと、小説の第3作「夜想交叉路」を世に問うこと、そして昨日の独立講演会のように発信を続けること、それらが一体となって、不肖わたしのちいさな力が統合されます。
 支えは、民主主義国家においていちばん尊いご自分の票をわたしに投じてくださったみなさん、小説であれノンフィクションであれ手に取って読んでくださるみなさん、そして発信を受け止めてくださって一緒に考えるみなさんです。

 みなさんと共に生き抜くのが、わたしの生き方です。

 独立講演会に集うてくださったかたがた、抽選には外れても応募してくださったかたがた、こゝろの底からありがとうございます。
 年の瀬には、次の神戸でお会いすれば、光栄に、うれしく存じます。

 さ、今夜もとにかく就寝です。
 まだちゃんと夜です。
 早朝には、快適に目覚めます、きっと。


 
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