2022-11-10 09:45:44
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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「総合防衛費」をめぐって公の場での議論の火蓋を切りました
( 冒頭、メディアが取材している段階の国防部会。
制服の自衛官も参加しています。前政権時代に、せっかく自衛官も部会で積極的に発言する改革をおこなったのに、この頃また、ほとんど発言がありません。
発言を促していきたいと考えています )
▼きょう11月10日木曜は、朝9時から自由民主党本部で「国防部会・安全保障調査会の合同会議」に参加しました。
いつもより1時間遅い部会の開始です。おそらく、国防部会と安保調査会の役員が国会日程などとの関連を協議して時間を決めたのでしょう。
( わたしはいずれの役員でもありません。わたしが役員を務めている部会は、経済産業部会です。
不肖わたしの専門分野は、1.安全保障 2.外交 3.国家危機管理 4.資源エネルギー・自前資源開発 5.メディアリテラシー・情報活用です。
そして、国政のすべての課題のなかで、もっとも壁が厚く、それだからこそ専門知識や現場体験のある国会議員がもっとも少ないのが自前資源開発です。
そのために、みずから選び希望して、経済産業部会長代理を務めています。
部会の、部会長や部会長代理、副部会長は、複数の部会で役員を兼ねることはできません。
自前資源開発を扱う部会は、経済産業部会です。
これが国会なら、経済産業委員会です。
担当省庁は、経済産業省ですね )
▼今朝の国防部会のテーマは、まず防衛関連の税制改正、それから年末に向けて与党内、すなわち自公の協議が続いている「戦略3文書」 ( 国家安全保障戦略、防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画 ) の中間報告です。
税制改正は、令和5年度の税制改正へ向けての政府方針の説明と、質疑です。
日本国の戦略3文書は、年末までにいずれも政府が改訂することが決まっています。議院内閣制ですから、そのまえにまず、与党が協議しているわけです。
( 冒頭取材が終わり、ドアを閉めて、中身の議論が始まりました )
▼政府側から、「総合防衛費なるものが報道されているが、そのような名称の費目を予算として立てることはない」という趣旨の説明がありました。
これに対し、わたしは挙手をして発言をしました。
ポイントは以下の通りです。
▽18年9か月の記者経験によってメディアの手の内を知り尽くしている立場から申しあげます。
政府の内部から、大新聞やテレビ局に「特ダネ」として情報を提供し、観測気球を上げるのはいつもの手口です。
一種の陰謀・策略でもあり、「報道されただけだ」という説明で済むものではありませぬ。
( 出席議員から、「なるほど、そうか」という声、複数あり )
▽もしも、海上保安庁の予算を防衛費に組み込むなら、海上保安庁法を改正し、警察任務だけでは無く、防衛任務も果たせるように改革することが必須です。
かつて、この国防部会、あるいは外交部会で真摯に議論しました。
そのときは実りませんでしたが、あらためてまず自由民主党が取り組むべきです。
( 出席議員から、「その通りだ」という声、拍手が多数 )
▽もしも、研究開発費も防衛費に組み込むというのなら、日本学術会議の問題を端緒に浮き彫りになっている「日本の防衛技術研究はできないが、中国のために軍事技術を研究することはできる」という日本の歪んだ実態を改めることが必須です。
( 出席議員から、「その通りだ」「まさしくそうだ」という声、拍手が多数 )
▽もしも、港湾整備費まで防衛費に組み込むというのなら、専守防衛の範囲内であっても、地元の理解も得ながら、原子力潜水艦の建造と母港の整備の方針を決めることが、必須です。
( 出席議員から、「その通りだ」「よしっ」という声、拍手が多数 )
▼この発言をするとき、あらかじめ「この直後に、経済産業委員会の理事会と委員会があります。そのために、言いっ放しになることをお許しください」と述べました。
言いっ放しとは、政府側の答弁を聴かずに、質問しただけで退席することです。
わたしは普段、決してこれをやりません。
しかし国会の委員会の理事としての務めは、絶対最優先です。
前述したように、この朝の部会の開始は、午前9時。
政府側の説明が終わり、國場国防部会長が「それでは質問をどうぞ」と議員席に向けて仰ったのが、9時半ごろでした。
9時35分には党本部を出て、国会議事堂に向かわねばなりません。
9時50分から、参議院・経済産業委員会の理事会、10時ちょうどから、経済産業委員会がそれぞれ開会します。
したがって、発言を終わって即、「それではまず、理事会に行って参ります」と述べて、拍手に送られて、党本部をあとにしました。
▼この「総合防衛費」のカラクリと、そして「防衛増税」というトンデモ策謀に強く反対する動画を、ここにアップしています。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第426回放送です。
産休から、動画の収録だけは一部、復帰した三浦麻未公設第一秘書が、赤ちゃんを抱っこしてMCを務めてくれている、ほっこり映像でもあります。
( 赤ちゃんはプライバシー保護のために後ろ姿だけです )
▼「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は、これに続き、日本を移民社会にする策謀がまた蠢 ( うごめ ) き始めているという大問題について、ここにアップしています。
これは、期待の18歳、増野優斗くんがMCです。
▼そしてその優斗くんが、自由にテーマを考えて、鋭く問うてくるショート動画もアップしています。
答えの内容を事前に打ち合わせることは全く、しません。
裏舞台なしの、真剣勝負です。
それも数十秒の、白刃が燦 ( きら ) めくような動画です。
最新分は、これとこれです。
前者の問いは、「北朝鮮、最近さすがにミサイルを撃ちすぎじゃないですか」。
後者の問いは、「日本はそのミサイルが実弾で撃たれた場合、すべて迎撃できるんですか」。
( いずれも趣旨です )