On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-12-22 03:47:31
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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テロ対策の海外出張を準備しつつ、動画を6本、撮りだめしました


( 民間の専門家、すなわち独立総合研究所の代表取締役社長・兼・首席研究員として、世界の原子力発電所を1人で回り、テロ対策を調べ、議論し、それを日本へ持ち帰って日本の原発に史上初めてテロ対策を導入する・・・その努力をしていた頃の写真です。
 スウェーデンの首都ストックホルムで、まず原発テロを防止している政府機関の当局者と深い議論をし、レンタカーを借りて、北部の原発へ向かいました。
 写真はそのレンタカーのサーブです。思いがけないほど、よく走りました。

 長く大きなスカンジナビア半島を南から北へ長駆、上がっていくと、白夜のなか沈まない太陽がずっとクルマと一緒に横並びで付いてくるのです。
 途中、大自然以外にはほとんど何もありません。
 高速を降りても走り続け、お腹がすき、やっと現れた建物に寄ってみると、レストランではなく地元の人形などを売っている店でした。
 お腹をすかせたまま、その人形を買い求め、包んでもらい、頼もしいレンタカーの上に置いて、撮った写真です )


( そして遂に着いた原発では、雲つく大男の担当官が出迎えてくれました。
「やぁ、日本から車で来たのかい ? 」
「それなら日本車で来るさ。クルマを見てくれよ、スウェーデン製だよ」
 英語でいきなり交わした冗談です )


( 原発の構内を隈なく回って、スウェーデンの担当官らと専門的知見をぶつけ合って議論をしました。日本の原発と共通点も多く、非常に助けになりました。
 日本政府が何もやらないので、民間のこちらから働きかけて、テロから原発を防御する仕組みを作り始めていました。
 議論が終わると、担当官らは原発のある村のレストランに招いてくれて、今度は愉しく雑談をしました。
 写真の左端の窓際に、みんなで座りました。

 そうです、スウェーデンの原発はこんなに美しい村にあるのです。
 担当官のひとりは言いました。「原発が実はいちばん、スウェーデンの大自然に優しい。なぜスウェーデンでも一部の連中は、敵視するのかな」
 わたしは「彼らにも現場をよく見せるべきじゃないかな。そうやって議論を重ねるのはどうだろう」と考え、考えしながら答えました。
 しかし担当官は「それは分かるけど、そこからテロリストに構内の情報が漏れる恐れがある。不幸なことだけど、見せられないね」と応じました )


( 原発のすぐ近くを流れる小川に架かるちいさな橋から、撮りました。水は美しく澄んでいました。
 わたしは、子供の頃に愛読したスウェーデンの童話の世界をありありと見る気がしました )

▼みなさん、年末の時間をいかがお過ごしですか。
 わたしは、7月8日に日本が安倍さんを喪ってから、新たに日本に起きている深刻な課題と日々、向きあいつつ、海外出張の準備をしています。
 年明け5日からすぐ海外出張に出て、いったん帰国したらその翌日に再び出発し、1月下旬に通常国会が開かれるまで戻ってきません。
 そのあいだ、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録ができないので、きのう12月21日水曜に、精一杯努力して、6本を撮りました。

 きのうの夜に最初の1本がアップされる予定でしたが、編集中に機材トラブルがあったとのことで、きょう12月22日木曜の午前10時ごろにアップされる見通しです。
 20秒から30秒で話すショート動画は、すでに撮りだめ分があります。
 一緒にアップしていきます。

▼それから、学生インターンの18歳、快男児の増野優斗くんがずっと以前から、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会の公式切り抜き版を作りませんか」と提案してくれていました。
 その提案を受け容れ、彼が編集した「ぼくらの切り抜き」という動画がアップされているはずなのです。
 ところが、わたしは今、パソコンの改善中で、優斗くんからのメールを含め新着メールが一切、見られないこともあり、どこにあるか分かりません。
 先ほど検索してみたのですが、見つかりません。
 きょう夜が明けて、日中には、増野くんに聞いて分かると思います。
 ひょっとして、ぼくより先にもう、ご覧になったかたも居ますか ?

▼きのうは、国会が閉じていることもあり、この収録から始まりました。
 へとへとになりながら、前半は優斗くん、後半は三浦麻未公設第一秘書のMCを得て、何とか完了しました。
 ちなみに、学生インターンは鈴木杏理さんも健在ですが、最近、収録と大学の授業の日程が合っていないだけです。

▼収録のあと、まず経産省資源エネルギー庁および産業技術総合研究所と、非常に厳しい議論をしました。
 日本の自前資源の実用化へ、阻害要因になる部分がまだ残っていることについて、徹底的に指摘をしました。
 
 そのあと、外務省、文化庁と、佐渡金山の世界遺産登録について議論を交わしました。
 さらに、厚労省と、硫黄島の滑走路の下の英霊について、議論をしました。

▼海外出張の準備は難航しています。
 スウェーデンだけではなく、イギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、そしてスロバキア、さらにアメリカをぐるぐる回る超強行日程のうえに、テーマがテロ対策という機微な分野、さらに費用がすべて自費という重荷も背負っているからです。

 そして正直、民間の専門家時代の方がアポイントメントが取りやすかったです。
 国会議員というと、なんだかやたら警戒する国もあり、議員で居る限りは国内外ともに不自由なことばかりです。
 同じ国会議員でも、政府の敷いたレールに乗って、政府の一員 ( 大臣、副大臣、政務官 ) として海外出張をするのなら、今わたしたち ( わたし、公設秘書、連携して一緒に回る独立総合研究所の研究員 ) が直面している沢山の苦労は、費用も含めて、何もする必要が無いでしょう。
 政府にふつうに入る自由民主党議員は、それが当たり前だと思っているでしょう。
 もっとはっきり申すと、わたしという議員が重ねている労苦は、想像もしていないでしょう。良く分かっています。

 しかしだからこそ、自主出張に意味があります。

 民間時代も、国会議員になってからも、政府のやらない、国家と国民のためにすべきことをみずから背負ってやるのが、ささやかな不肖わたしの任務です。

▼正直、日々、昼夜分かたずただただ艱難辛苦の積み重ねです。国会が閉じても、何も変わりませぬ。
 そのなかで、水面下の情報を限定条件下でみなさんと共有するための独立講演会を開いています。
 新年最初の1月28日は、東京です。ここです。いま募集中で、申し訳ないですが、あっという間に募集期間は終わります。
 2月は、神戸です。ここです。

▼こうしたなかで、完成させたのが、新しい小説の「夜想交叉路」です。
 あなたに読んでいただいて初めて、本物の本になります。あなただけの物語になります。
 そうやって、魂も、みなさんと響き合いたいと祈ります。
 たとえば、ここにあります。



 
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