On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-03-06 19:49:26
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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経産省の闇討ち・・・議院内閣制の否定、日本国民への裏切り、韓国のための経産省であるかのような卑屈な行為



▼主権者のみなさん、写真を見てください。
 これは、きょう3月6日月曜の夕刻に、突然、議員会館の青山繁晴事務所に投げ込まれたものです。
 役所などが、会館事務所に書類・文書を「投げ込む」、つまりポストに入れていくことは良くあることで、その「投げ込み」自体には何も問題がありません。
 投げ込み、という言葉が、何か乱暴な行為を指しているような誤解も生みそうですが、そうではありません。

▼またこの文書は、「発表します」という中身ですから、このブログで公開しても何も問題はありませぬ。

▼問題は、この文書の中身です。・
 要は、韓国をホワイト国 ( グループA ) に戻すということが、事実上の既決事項として書いてあります。
 しかし党、自由民主党にはまったく相談がありませんでした。

 幹事長や政調会長に水面下で話があったかどうかの問題ではありません。
 部会で、何も説明も議論もされていません。
 本来、重要政策や、法案は、自由民主党議員なら誰でも自由参加できる部会で広く公平に審議されることが、必須です。
 それを経産省は無視しました。経産部会でも、外交部会でも、どんな部会でも一切、説明はありませんでした。

 一方、明日3月7日火曜の朝8時に外交部会が予定され、その議題のひとつに「旧朝鮮半島出身労働者問題について」があると、全議員 ( 自由民主党の衆参両院の全議員 ) に対して知らせがありました。
 その前日に、不意打ちなのです。

 決まってしまってから、議論させる。
 最低の行為です。

 これでは、議院内閣制を否定する行為です。
 また、主権者の負託を受けて国会に居る、与党の議員に対する侮辱行為です。

▼さらに深刻な問題があります。
 それは、ふたつあります。

▽ひとつ。
 文書を見ていただくと、冒頭に近い部分に、「2019年7月以前の状態に戻すべく」とあります。

 不肖わたしが、「韓国をホワイト国から外すべきだ」と外交部会で提案したのが、同年の1月でした。
 こうした提案は、自由民主党をはじめ政党でも、国会審議でも、まったく初めてのことでした。

 ホワイト国とは、「信頼できる国には日本から産品を輸出するときの管理について最優遇する」という扱いです。    
 このあと議員会館の青山繁晴事務所へ経産省の官僚がやって来て、「ホワイト国からの除外なんて、絶対にできません」と怒鳴ったのでした。

 わたしはそのあと、安倍総理 ( 当時 ) にも電話し、総理として動いてくださるようお願いし、これ以降も、安倍総理に対してだけではなく、多様な努力を水面下で続けました。
 そして、およそ5か月あとの西暦2019年、令和元年の7月1日付で、韓国をホワイト国から外す手続きが始まりました。
 したがって、この問題文書にある「2019年7月以前の状態に戻す」とは、まさしく、ホワイト国に韓国を復帰させることを意味します。

 ところが、この文書の下の方を見てください。
【今後の対応】として「今後・・・対話を開催。韓国側の輸出管理の実効性を確認の上」とあります。

 すなわち、韓国からたとえば北朝鮮に日本の製品が裏から流れないようにする、「韓国側の輸出管理の実効性」を確認するのは、これからであり、まだ確認していないにもかかわらずホワイト国に戻す決定をし、自由民主党に諮らないまま、メディアに発表してしまったという重大な背信行為を、みずから告白しているのと同じです。

▽もうひとつ。
 文書には、「韓国政府は、協議の間、WTO紛争解決手続きを中断する」とあります。

 これを見たとき、わたしは日本国民のひとりとして、また国民の神聖な負託を受けた国会の一員として、怒りに震えました。
 韓国は、ホワイト国から除外されると、WTOに不当な提訴を行ったのですが、それを取り下げるのではなく、中断です !
 まるで韓国が上位にあって、しばらく中断をして頂いて、そのあいだ日韓が協議して、韓国様がお気に召さない場合は、不当にして愚かな提訴を続けて頂きます、ということではないですか。
 日本国経済産業省は、なんという卑屈な姿勢ですか。

▼岸田政権は、歴史に残る恥をおこなってしまいました。
 わたしは許しません。

「日本の尊厳と国益を護る会」 ( 護る会 ) は明日、3月7日火曜の午後3時を目途に、まず、拡大執行部会を緊急召集して、この深刻な事態について議論します。





 
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