2023-03-07 20:41:21
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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( ※ 気持ちが荒れているひとほど、読んでほしいです ) 外交部会で政府から何を引き出したか ★推敲しました
▼早朝7時40分ごろに自由民主党の本部に入り、朝8時の外交部会から、あっという間に夜の8時半を過ぎました。
きょう3月7日火曜も、とても多様な分野の公務が次から次へ重なりました。
日本はほんとうに多くの問題と課題を抱えています。それだけ大国なのだということでしょう。
したがって、ブログに書く時間を見つけるというのは至難のわざです。
しかし、発信は、みなさんへの責務のひとつだと考えています。
ありのままに記せば、今夜は夕ご飯を食べるのを諦めて、時間をつくり、今このエントリーを記しています。
バナナを食べながら書くから、大丈夫です。
▼外交部会では、わたしと、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) メンバーの議員が中心になって政府を問い詰め、意義のある答弁もかなり引き出したと考えています。
詳しくは、明後日3月9日木曜に「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」を収録しますので、そこでお話しします。
ここでは、速報として、重要な部分を記しておきます
▽まず、外務省の答弁の重要部分です。
( 1 ) 今回、労働者の問題をめぐる韓国の案 ( 韓国の裁判で「元徴用工」と自称する韓国人原告への「賠償金」を、日本企業は払わず、韓国の財団が肩代わりする案 ) を日本が容認したからといって、強制労働が存在しなかったという日本政府の姿勢に一切、変わりはない。
( 2 ) 韓国の大法院の判決 ( 国家の賠償は西暦1965年の日韓請求権協定で終わっているが、個人の賠償は残っているという不当判決 ) は依然、まったく受け容れていない。
国際法に違反している。
( 3 ) 今回、日韓に合意文書もなく、いわゆる「合意」ではない。韓国が国内でおこなう妥協案を、日本が容認しただけに過ぎない。
( 4 ) 今回のことを、慰安婦の問題をはじめ日韓の多くの問題を解決するための、ステップにするのが、ほんとうの目的だ。
( 5 ) 以上を、この外交部会で、議員の厳しい質問に答えて、外務省として明言する。
▼以上を、わたしはどう評価するか。
要は「これで、いわゆる賠償問題は、韓国の国内問題になったのであり、日本がそれに反対しない、容認したからといって、強制労働が存在したと認めたり、大法院判決を受け容れたり、にはならないように、必ず、する」と外務省が誓約したことを意味します。
▼次に、ホワイト国の問題 ( 日本から韓国に輸出するときに審査で優遇する「ホワイト国」から韓国を西暦2019年7月に除外したこと ) について経産省が答弁しました。
そのうち重要な点は以下の通りです。
( 1 ) ホワイト国は、労働者の問題とまったく別次元であり関係が無いということを、青山議員らの指摘通りに、明言する。
( 2 ) したがって、ホワイト国に戻すとはまったく決まっていない。
韓国がWTOへの提訴を「中断」すると表明するなどして、ようやく日韓で協議する環境が整っただけだ。
( 3 ) 協議の結果は、一切、予断していない。韓国の姿勢は依然、必ずしも充分ではない。協議を行って、韓国がおこなう輸出管理の実効性を確認してから、判断する。
( 4 ) この紙を、外交部会にも経産部会にも諮らず、すなわち党に諮らずに、経済産業省記者クラブで発表してしまったことは、深くお詫びする。
( 5 ) この紙の文中にある「 ( 韓国をホワイト国から外した ) 2019年7月以前の状態に戻すべく」という表現が誤解を招いたことをお詫びする。
ホワイト国に戻すとはまったく決まっていない。
韓国の輸出管理に問題が無くなったと確認しない限り、ホワイト国には戻さない。
▼これら答弁をどう評価するか。
わたしは、経産省が、韓国をホワイト国に戻す方向であったことは間違いないと考えています。
そこを追及し、まずは「韓国がほんとうに輸出管理を改善し、北朝鮮に日本の産品が流れたりしないことを確認できない限り、ホワイト国に戻さない」という確約をとりました。
当然ながら、この経産省にしても、外務省にしても、今日の答弁ぶりを実行できるかどうかが、カギになります。
そのため、今日の午後3時から、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の拡大執行部会を開き、こうした歯止めを岸田総理にも確認するための提言案を拡大執行部でまとめ、護る会の総会に諮ることを決めました。
▼評論家や学者ではなく、まつりごと ( 政 ) の現場で、なにがあっても全身で努力を尽くすとみずから決めたのですから、部会での議論や、護る会の行動によって、何を政府から引き出すかが勝負です。
このブログには、コメントの怒鳴り声が溢れています。
わたしは、そのすべてを受容します。
そのうえで、何かあるたびに絶望していれば、日本も世界も人生も、どうにもならないのではありませんか。
わたしたちは誰もみな、限りある命、あっというまに終わるそれぞれの命のなかで、連帯すべきを連帯するだけが救いです。
非難し、罵 ( ののし ) り、否定するなら、思い切りそうしてください。よおく分かります。ぼくも、この立ち位置でなければ、そうしたいかも知れませんから。
しかしそのあとは、できれば前を向いて、そして悲痛苦を分かち合い、連帯を取り戻しませんか。
わたしは屈しません。
みなさんから頼まれていて、屈したりできません。
それに、理解し、支えてくださるみなさんと共に歩むことができていますから。
深く、感謝しています。