On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-05-19 03:37:41
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【追記しました】  LGBT法案のこの先、わたしは、こうします  アイヌ新法の時と何がどう違うか


( 議員外交にも当然、休みはありません。おととい5月17日水曜、ASEANの駐日大使の方々と、超党派の議連で親しくお話しできました。写真は、ブルネイのハジ・シャブディン・ハジ・ムサ駐日大使閣下 H.E. Mr. Haji SHAHBUDIN Haji Musaです。
 人柄の穏やかな大使です。駐日ブルネイ大使館の日本女性のスタッフが「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会をいつも視ています」と仰ったのには、びっくりしました。
 ブルネイは、ご存じの通り、天然ガスの重要な生産国です。日本のメタンハイドレート開発の話をすると、ご存じなくて、驚きを隠さず、興味津々で聴いておられました )

▼きのう5月18日木曜、自公両党がLGBT法案を衆議院に提出しました。
 今後は、審議するかどうかの協議が、衆議院で行われることになります。
 もしも仮に、この先、審議と採決が衆議院で行われ、法案が参議院に送付され、参議院でも審議を経て、本会議での採決となった場合に、わたしはどうするか。
(・・・ただし、そのようになるとは限りません。衆議院に上程された法案が廃案となり、参議院に送付されずに終わることも含め、国会は生き物ですから、さまざまなケースがあり得ます )

 わたしは、その場合に、賛成票を投じません。

▼かつて安倍政権下で、いわゆるアイヌ新法が出てきたとき、わたしは政府の担当官と直接、なんども孤独で苦しい交渉を行いました。
 当時の政府担当官は、いち議員であるわたしの交渉に、公平に申して真剣に、苦悩しつつ応対してくれました。
 こうした折衝も通じて、公金あるいは公的支援が個人に裨益 ( ひえき ) することが抑制されるという改善が、少なくとも法案のなかで実現したために、わたしは、交渉を重ねた人間同士の信義としても賛成票を投じました。

 いつものごとく誹謗中傷があっても、それはこれらの現場の事実をご存じないか、意図的に踏まえずに仰っていることですから、気にしたことはありませぬ。

 わたしは、アイヌのみなさんも、琉球のみなさんも、同じ祖国日本の同胞であるという信念を、民間の専門家の時代から堅持しています。
「アイヌを先住民族とする国会決議」は西暦2008年に全会派の賛成で行われました。わたしが国会議員となったのは西暦2016年ですから、それより8年まえの国会決議です。あまりにも当然ながら、わたしは一切、関与していません。

▼今回は、まず反対を明言した議員が過半数を制した部会 ( 合同会議 ) で、「一任を取り付けた」と称していること自体が、誤りです。
 総務会でも、参議院自由民主党の重要幹部のおひとりが、反対を表明され退席されています。
 わたしは、理事を務める経済産業委員会が開会していたために総務会にオブザーバー参加できませんでしたが、この重要幹部から、直に、反対を表明された事実と理由をお聴きしています。
 したがって、手続きに瑕疵 ( かし ) があります。

 また、法案の修正の中身も、学校教育や女性の人権をめぐる懸念が改善されたとは言えないと考えています。
 したがって、仮に参議院の本会議で採決となれば、上記の通りです。

▼同時に、「自由民主党を中から変える。それが祖国を甦らせる王道だ」と宣して、7年間まったく変わらずに行動し続けていることが、揺らいだり、変わったりするはずもありません。
 分党は、致しませぬ。
 何度これを申しても、伝わらないひと、そもそも、わたしの言説を読まず聴かず、ご自分の主張だけを仰るかたは、絶えることがありません。
 これからも、どうぞ。
 しかしわたしが動揺することはありませぬ。

 これからも、「排除」なき護る会、内部の民主主義も貫徹する護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) と共に、歩み続けます。

▼いくらこう明記しても、何も読まれずに、「LGBT法案が採決になれば○○せよ」、「アイヌ新法について○○せよ」、「分党せよ」という要求が、悪意のない、善意の問いかけを含めて、間断なくやってくるでしょう。
 しかし、そういう時代に生きているのです。
 淡々と、生きて死すのみです。

▼「LGBT法案 なぜ反対 ? 」の最新動画を、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第522回放送として、ここにアップしています。

「そもそもなぜ中国を警戒しなければならないのですか」、「昭和天皇がアメリカとの戦争には反対されていたって本当ですか」といった最新の問いかけを含めて、議員会館の青山繁晴事務所の学生インターン男女ふたりからの若い問いに、すべて数十秒で即答している「ショート動画」は、ここに並んでいます。

▼かなり前のことですが、以前に『虎ノ門ニュース』でご一緒した岡本ディレクターや女性スタッフらがお出でになり、「かつての問題・内紛を克服して、『帰ってきた虎ノ門ニュース』を放送します。参加してください」という真摯な要請がありました。
 わたしは公人として、こうした内紛に関与しません。
 関与はしませんが、岡本Dの熱い志が伝わり、また女性スタッフから別途、いわれなき中傷や誤解を解きたいという、こころに沁みる、信頼すべき要請もいただきました。
 そこで、いずれ国会が終われば、番組には参加することを、公設秘書を通じて回答いたしました。
 国会が終わっても公務は変わらず続きますから、参加の頻度は、そう高くできないとは思います。

▼国会議員の職務を夜も続けながら、たとえ1行でも、作家として文章を刻むことは、わたしの体力と同じく、根本的な支えです。
 良心的なネット書店と考えている ( ただし特別な利害関係や直接の交渉は一切ありません ) 、紀伊國屋のネット書店にようやく補充されています。
 よろしければ、ここから手に取ってください。
 登場人物のすべての言葉、行動に、意を尽くし、それから本を手に取られた感じ、ほどよい重さから、うっとりしていただきたいような手触り、読みやすい紙の色、眼に入りやすい文字の大きさまで、すべてに力を尽くしきった入魂の一冊です。










 
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