On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-06-04 20:45:21
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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このように表に出ない、もちろん報道もされない政治日程がぎゅうぎゅう詰めのなかで、主権者のみなさんへ発信を続けています



【 写真と本文のあいだに、文字化けのようなものが入ってしまっています。
この写真は、党本部から提供された写真で、その写真のもたらすものではないかと思います。
申し訳ないですが、今夜は、このままにします。
原稿を書く時間が1分、2分でも、欲しいのです。
週明けの月曜に、対処を検討します 】→修正しました。

▼経済安全保障推進本部 ( 自由民主党 ) が「経済財政運営と改革の基本方針2023に向けた提言」をまとめました。
この提言を、経済安保担当大臣の高市さんに大臣室で手渡し、議論しています。

わたしは、この経済安保推進本部の幹事長代理です。
しかし、理事を務める参議院・経済産業委員会で、原発の運転期間を延長することを含めた「束ね法案」 ( ※ ) を長時間、審議し、審議が終局したあとに討論 ( ※※ ) 、そして採決がありました。
そのために大幅に遅れて大臣室に到着し、議論の終了前にギリギリで間に合いました。

※ 束ね法案=違う法案を一括して国会に上程する、一種のまとめ法案。このやり方をわたしは与党議員であっても批判しています。
※※ 討論=国会用語では、ふつうの「討論」とはすこし意味が違います。委員会での法案の審議が終わって、採決に進む前に、各党が反対や賛成の考えを述べることを指します。

高市さんも、経済安保大臣として苦闘が続いていますが、明るく元気に申し入れを受けてくださいました。
この提言は、わたしの意見をかなり取り込んでいます。
それは主として、大野敬太郎事務局長と小林鷹之幹事長のおかげではないかと考えています。

▼さて、上記は、主権者のみなさんに知られない日程のひとつ、一例として紹介しました。
国会の開会中は、こうした日程がふだんから詰まりに詰まっています。それはあくまで国会の日程ですから、自由民主党の日程はそれとは別にあるわけです。
このために自由民主党の部会は、毎朝8時の開会なのです。朝早く開き、朝のうちに終わっておかないと、国会日程が始まってしまい、部会に出席できる議員が殆どいないことになってしまうからです。

これが普段ですが、現在のように国会が終盤に入ると、衆議院で可決した法案が、大袈裟ではなく怒濤のように参議院にやってくるので、ほんとうに日程はタイトになります。
しかし、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」 ( これです ) の収録は決して、やめません。
日本社会の政治嫌いの原因は、議員による主権者のみなさんへの発信が足りず、TVドラマや映画の無自覚に左に傾いたプロデューサーや監督による「政治家は毎晩、料亭に行って、悪い相談をしてるだけ」というステレオタイプの宣伝が何十年経っても変わらずに続いているだけになっているからです。

たとえば、自由民主党の部会は、前述のとおり、毎日朝8時から、国政の全分野にわたって開かれています。
ところが、不肖わたしが議員になるまで、議員はほぼ誰も内容について発信しませんでした。
亡き安倍総理は、平成28年、西暦2016年7月の参院選の直前、わたしに電話してこられて「参院選に出てほしい」と要請なさったとき、断り続けているわたしに「青山さんが議員になったら、まず外務省が変わる」、「それから経産省も変わるなぁ」と思いがけないことを仰ったあと、「朝8時の部会に議員として参加してくれるようになったら自民党議員も変わる」と仰いました。

それでも断ろうとした不肖わたしでありました。
しかし、最後の最後には自分で決して出馬し、そして実際に議員になったあと、この安倍総理の言葉は胸の奥にありました。
それは、動画を軸に、部会の中身をリアルに、かつ客観的に、主権者のみなさんへ紹介するきっかけのひとつになりました。

▼6月1日木曜も、日程のわずかな隙間を縫って、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」を実に6本収録し、そのあとショート動画も初めて外で、国会議事堂と議員会館の周りを歩きながら、撮りました。

▽岸田総理が、息子さんや親戚に甘く、またご自分にも甘いという問題は、一国の指導者としての本質に関わる問題です。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第529回放送で、この問題をみなさんと一緒に考えています。これです。

▽北朝鮮はおよそ7年、拉致問題について何の動きも見せませんでした。
ところが、たった今、ごくわずかながら変化をみせています。
さらに、北朝鮮の独裁者や軍事作戦にも、変化が見られます。
これらは、ヘン、変、変事として3つに整理できます。

「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」で拉致を扱っても、視る人は少ないです。
しかし、それは拉致事件への関心が衰えたからでは無いと考えています。
動きが無かったからでしょう。
それだからこそ、これら北朝鮮の「3つの変」については、どうか、関心を持っていただきたく願います。
同胞の強い関心が、拉致被害者救出のカギだからです。
これは「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第530回放送で、話しています。これです。

▽ところが、その北朝鮮は、核爆発によって大津波を起こして日本人を殺害する兵器を開発し、日本海で実験を行っています。
東日本大震災で悲惨な被害が出たことを脅しの道具にするという、許しがたい振る舞いです。
この現実も同時に、日本国民には知っていただかねばなりませぬ。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第531回放送です。これです。

▽若い学生インターン ( 議員会館の青山繁晴事務所に党本部から派遣された学生研修生 ) が一生懸命に問うて、ぼくが、回答ぶりの打ち合わせはせずに答える、それも必ず20秒台や30秒台、どんなに長くても40秒台で答えるショート動画は、すべて、ここに並んでいます。

★幕末の動乱期に、志士たちは意見の違いに苦しみ、それを克服し、また苦しみ、多くが命を落としました。
明治維新が成立したあと、生き残った志士は、地位の高い人も不遇の人も、程度の低い人材が権力を独占していることに暮夜、鬱屈を感じていました。
毎夜、その憤怒と苦悩を日誌にしたためていた、明治新政府の高官もいます。

ぼくが今、直面している鬱屈は、原因が違います。
違いますが、同じ日本のまつりごと ( 政 ) に責任を持って関わっている立場ですから、幕末から明治維新の先人たちの鬱勃 ( うつぼつ / ほんとうの意味は鬱屈とは関係がなく湧き出るような生気 ) たる精神に共感しています。

そして、ぼくには、この深刻な鬱屈に効く、薬というかビタミン剤というか、それがひとつだけあります。
それは、わが著作の読者の存在です。

最新作の「夜想交叉路」は、ほんらいプロフェッショナルな書き手、作家であるぼくが『政治家の書く本なんて』という偏見に直面しているという情況のなかで、命の滴を削って削って、世に送り出しました。
全般には、その偏見もあってか、前作に比べ読む人が減っていますが、紀伊國屋のネット書店だけは読む人が増えていました。
ところが、読む人が増えたおかげで売り切れとなると、その紀伊國屋ネット書店に長いあいだ、なぜか、ほんとうに不審なことに補充されませんでした。
こうして、いったんタイミングを外されると、本は読まれなくなってしまうのです。出版が衰退している現在の、それが現実です。
紀伊國屋のネット書店にやっと補充されても、前のような勢いは戻らず、悲しい思いをしています。

しかし、やっと今、その紀伊國屋ネット書店に、すこし読者が戻ってきてくれたようにも思います。
「夜想交叉路」という小説は、小説の本体の一字一句のすべてに魂を吹き込むだけではなく、本の手触り、本の重さ、ページの色、文字の大きさ、そのすべてにこだわり、表紙の原案もいつもの通り、作者みずからデザインした一冊です。
電子版で読んでくださるのもうれしいです。しかし、紀伊國屋のネット書店で本物の本を手に入れてくださることを、祈っています。
ここです。
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