On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-07-30 03:10:39
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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生きる歓びとは 何だろう



▼ゆうべ7月29日土曜日の夜、原稿に苦吟しつつ、福岡の世界水泳の画面を見ていたら、池江璃花子選手が50メートルバタフライで7位になったあと、「いつまで苦しむんだろうとすごく思うけど」と語りましたね。
 ご覧になっていたひとも多いでしょう。そして、ちょっとドキッとしたひとも居るのではないでしょうか。

 ぼくは・・・思わず、画面の池江さんを見つめてしまいました。
 なんという、切実な、清らかな、そして深い苦悩の言葉でしょうか。
 どんなにか、期待を重く背負っておられるのでしょうか。

 そのあと深更にかけて原稿と格闘しながら、ふと、スポーツのほんらいの意味を頭の隅で考えていました。
 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ぼくにとってスポーツは生きる理由のひとつです。
 下手っぴですが競技に関与したのは、モータースポーツ ( 四輪 ) とアルペンスキーですが、共同通信京都支局の記者時代に、競泳の訓練を受けたりもしていました。実はそのあとも、つまり最近まで、訓練を受けていました。
 と言っても、まさか五輪に出場する選手の気持ちが分かるようなレベルからは遙かにほど遠いです。
 ただ、コーチしてくれる元選手の、ふとした言葉や動作に、競泳に人生を賭けてきたひとの気持ちを、自然に推し量ることがあります。

 池江選手は、そのあと「この舞台で泳げたことは自分にとってすごくよかったです。誰よりも応援されて、この舞台に立つことができました。ほんとうに、みんなに感謝の思いを伝えたいです」と涙ぐまれました。
 池江さん、どんなにか「なぜ、この私が」と思われたであろう白血病の発症から、まだわずか4年です。
 想像を絶する努力でみごとに克服して、世界水泳という晴れ舞台に日本の代表選手として立たれたあなたにこそ、わたしたち日本人は深く感謝しています。

 ぼくは、あなたが口になさらなかったお気持ちも、思わず、推し量ってしまいましたが、それは、ただのスポーツ好きのぼくなどが話していいことではありませぬ。
 池江選手が、さらに、「国際大会で結果を出すということは難しいことだと分かりきってはいますが、やはりここで戦って勝つことで、ほんとうに自分が戻ってきたんだと言えると思います。まだまだ諦めずにこの先も頑張っていきたいです」と仰ったことを、いちばん大切に考えたいと思います。 ( 正確な言葉ではないかも知れません。文責はぼくにあります )

・・・水を掴んで体がぐいぐい前へ出て行く、子供が水泳を覚えるときのようなあの歓びを、これからも、どうか、感じていただきたいなと祈るばかりです。

 写真は、思いがけず議員になってしまう2年まえ、西暦2014年のIDC ( インディペンデント・クラブ ) の雪上集会です。
 アルペンスキーは、スキー板にぐっと踏み込むと、ばぁーんと地球が跳ね返してくれる、それがほんとうの歓びだと感じています。
 池江さんも、たまには、まったく違うスポーツの愉しさを感じてほしいですが、パリ五輪が終わるまでは、無理なのかなぁ。

※ ブログの長い異変のために、動画の新しい分の紹介が遅れに遅れています。
  ようやく自分のブログにアクセスできるようになったので、このエントリーでも、ひとつ紹介させてください。
  国交大臣という、国民全体のための公職が、公明党の独占物であっていいはずがありませぬ。
  ここで問うています。
  あくまで、具体的な現場体験によって、問題提起しています。
  主として20秒台で世界を語ろうとするショート動画は、ここにずらり、並べています。




 
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