On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-08-26 03:47:45
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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怒りは抑え、抑えて発言する



▼国会は閉会中ですが、国会議員の大半が地元を回るお盆も過ぎ、自由民主党の本部では部会も増えてきました。
 ちなみに、わたしは後援会を作らず後援会長も置かず地元も作らず選挙活動も ( 国政選挙が公示されない限りは ) しないので、お盆も国会に出ていました。
 与野党を問わず国会議員の居ない国会・議員会館であっても、行政官 ( 官僚 ) はお盆も交代で仕事を続けているし、世界はお盆も何もなく絶え間なく動いているので、行政官との腰を据えた議論をはじめ議員としてやるべき仕事、できる仕事は山のようにあります。

▼きのう8月25日金曜は、党本部で拉致問題対策本部が開かれました。
 出席議員が多いと、自分の発言をなるべく短くするよう心がけます。他の議員も全員、主権者の投票によってここへ来ているのですから、通常1時間の限られた部会の時間に、発言したい議員はすべて発言できるようにせねばなりません。
 ただ、短くすればそれでいいのではなく、答弁する政府側、互いの発言を聴いている議員、それから雛壇 ( ひなだん ) に並ぶ部会役員の議員のいずれにも充分な説得力を持つまでには、発言内容を深めることも同時にたいせつです。

 きのうはまだ出席議員は多くなかったですから、ある程度、余裕を持って発言し、政府に問いました。
 答弁ぶりは・・・惨憺たるものでした。
 拉致被害者とそのご家族のために、また日本国と日本国民の尊厳のためにも、すこしでもポジティブな要素を見いだそうとしました。

▼みなさん、動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」でも、拉致事件を取り上げると、視る人はあまり多くないのです。
 拉致事件に主権者・日本国民の関心が薄れたということは絶対にありません。
 動かないことへの静かな怒りでしょう。

 視る人が多くなくても、次の動画収録で、昨日の拉致問題対策本部におけるわたしと政府のやり取りを話そうと考えています。
 先日、拉致被害者の有本恵子さんのお父さま、有本明弘さん95歳が、車椅子で議員会館の青山繁晴事務所へ訪ねてこられました。
 有本さんとは、その地元・神戸でお目にかかっています。
 この日は、拉致被害者の横田めぐみさんのお母さま、横田早紀江さんと対談されるために上京され、そのあと、わたしの所へ寄られたのでした。
 生まれた瞬間から、慈しんできた愛娘が、20代で北朝鮮に理不尽に奪われる。それを国が取り返せないで数十年が過ぎる。
 内なる怒り、悲しみはどれほどに深いでしょうか。
 明弘さんは、いつもと変わらない表情で、この日も語ってくださいました。
 このご家族のためにも、動画で拉致問題対策本部での質疑を明らかにします。

▼その動画はゆうべも、新しい放送をアップしています。
 メディアがこぞって絶讃し、党内でも批判、疑問の提示を控える雰囲気のある日米韓の首脳会談について、問うべきを真っ直ぐに問うています
 これです。





 
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