On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-08-25 03:24:07
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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わたしの不動の信念


( 今週、国会内で有権者と意見交換をする機会があったときに、歩きながら撮りました。
 議事堂の上にやや不穏な雲がかかり、しかし、その斜め上方には蒼穹が見えています。
 足元には、すこし雑草が伸びています。
 日本の国会議事堂は、職員のみなさんの毎日の努力で世界でいちばん、綺麗に保たれていると思います。
 それでも、すべてを呑み込むかのような夏草の勢いは凄まじいです。
 なにやら全般に、いまの日本国の国会を象徴するかのような光景です。
 ・・・ただし深読みのし過ぎということは、致しませぬ。炎暑の夏の何気ない一枚の写真でもあります )


▼18歳になるお嬢さんをお持ちのお父さんから投稿がありました。
 これから選挙権を持つことになる愛娘に、どんな基準を持って投票すべきか説明したい、一方で、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) に属するある議員に奥さまと一緒に投票したことを後悔している、どんな風に考え、語るべきかという問いかけです。

▼わたしが不肖ながら代表を務める護る会には、たとえば韓国をめぐってわたしと考えの違う議員も居るし、人間の性をめぐってわたしと考えの違う議員も居ます。
 何かが起きる度に、そうした議員を除名しろと、主権者のみなさんの一部から、一部ではあっても嵐のごとく要求が来ます。
 また護る会の存在意義を疑う声も届きます。

 そのすべての要求、声に、きちんと目を通しています。
 同時に、わたしの信念は揺らぐことがありません。
 1ミリといえども揺らぎませぬ。
 護る会は、違いによって分解する弱き集団ではなく、一致点を探すための、これまでにない議員集団です。

 だからこそ会の創建時から、三本柱を掲げています。
 その三本柱 ( 天皇陛下のご存在を父系一系で護り抜く、外国のスパイ活動を阻む法体系を創る、中韓をはじめ外国に国土を侵食されることを防ぐ ) をめぐっても、88人に及ぶ参加議員がすべてのニュアンスまで一致しているわけではないと考えます。
 むしろその方が、古代からオリジナルな民主主義を持つ日本の国会議員として健やかだとも、常に、考えています。
 独裁者によって一色に染められたことが無い、それが祖国の個性と誇りのひとつですから。
 かつて日本を占領し現憲法の原案を国際法に違背する強権によって作ったGHQには、そこが分かりませんでした。その分からず屋の置いていったものをいまだに後生大事に抱えているのが、現在の日本でもあります。

 護る会の掲げることがなかなか実現しないじゃないかという声も、毎日のように、わたしに届きます。
 その声も、すべて丁寧に読みます。
 しかし、日本は2千数百年の歴史を持つ国です。
 こんな永い歴史があって、物事がさっさと変えられることなどありません。

 アメリカのように日本のわずか10分の1ほどの歴史しかない若い国、未熟な国とは違うのです。ぼくは実際に、アメリカ政府の高官や軍の将軍らに "  Your country is immature. " と真っ直ぐに申しています。
 日本人は、敗戦を直接知らないわたしたちではあっても、敗戦後はアメリカナイズされ、戦勝国の未熟な政治、文化、社会に深く食い込まれています。
 世界のすべての国々の個性と歴史を尊重しつつ、わたしたちは、本来のおのれに立ち返らねばなりません。
 そうしないと、壊れゆく世界のなかでのわたしたちの役割も果たせません。

 さっさと変えたい、今すぐ変わらないと我慢できない、その焦燥を克服していくためにも、護る会という新しいあり方を生んだのです。

▼18歳になるお嬢さんに語ること、あくまで提案のひとつですが、まずは、まつりごと ( 政 ) の恐ろしさこそを話すのはいかがでしょうか。
 お嬢さんがどれほど政治に無関心でも、その生活、高校生活のあり方、すなわち何を教科として教わるか、学校の施設はどんなものか、幼児教育から大学院までの教育の制度、ほんとうは一切合切、政治が決めているのです。
 それなのに、その政治に自分が投票権の行使を通じて関与しなくて、他人が勝手に全部、決めていいのでしょうか?
 これは社会人になっても、同じことですね。
 仕事のあり方、あるいは物価が高いのか安いのかをはじめ生活のあり方、政治が重大な決定を日々、下していないことは実はありません。

▼次に、このお父さまが、奥さまをおそらくは説得されて、ある候補に投票されたことを後悔なさっているということについてです。

 ひとりの議員にも、長所があり短所があります。得意と不得意もあります。
 わたしは護る会の代表として、それも、真っ直ぐ深く、いつも見つめています。おのれ自身のことも、どこまでも謙虚に見つめています。
 完全無欠の候補者に投票するのが有権者だとすれば、それは独裁国家の偽の選挙です。
 わたしたちは中華人民共和国、ロシア連邦、朝鮮民主主義人民共和国などとは違って、民主主義国家です。
 沢山の課題や問題を抱え続けていても、まごうことなきアジアの民主主義のリーダーです。
 だからこそ、投票も行きつ戻りつ、納得も後悔もしつつ、候補者自身も不完全であってせっかく当選しても妙なこともやる、しかし日本の主人公である主権者は、大きな方向とすれば揺るがぬ志を貫こうとしている。
 それこそが健やかな投票権の行使だと考えます。

 後悔なさるなと申しているのではありませぬ。
 後悔も、大切な人間の営為のひとつです。
 後悔すらも貴重な栄養源とし、次へ、次へと匍匐前進しつつ、上記の通り、志だけは揺るがない。
 それが肝心だと信じています。

▼このちいさなブログは、無条件の公開情報としての、日本国民のみなさんへの発信です。
 無条件の公開ですから、外国の工作員も確実に、見て、分析しています。

 だから限界はあります、いえ、限界を持たねばなりません。だから別途、条件付きの発信も不可欠です。それが、わたしの営為で申せば東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR )独立講演会です。
 同時に、こうした無条件の公開情報である発信も必要だし、責務のひとつだという考えは不変です。

 もうひとつの無条件の公開情報である「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」 ( これです ) はゆうべも、新しい放送を発信しています。
 きのうは朝5時台にニッポン放送に向かいました。そためには、どんな夜と朝だったかは想像できると思います。
 ふだんの仕事量の上に、ラジオの生放送が早朝に入ると、当然、大きな影響は出ます。
 しかしラジオもまた、無条件の公開情報の提供ですからね。飯田こうちゃんという良心的な勉強家が待つスタジオには、積極的に向かいます。
 したがって動画の収録のときは、芯からの疲労のピーク中のピークでした。わはは。
 だから実に見苦しいツラ、失礼、顔をしていますが、よろしければここをチラ見してください。
 議員会館の青山繁晴事務所で学生インターンを務める若い日本男子、日本女子の弛まぬ努力で続いているショートシリーズも、新しい分をここに並べています。






 
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