On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-09-13 07:12:37
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【追記しました】  昨日9月12日の夕方にいったん倒れました  何もしないで一夜を過ごしただけで今朝はもうほぼ甦りました



▼サブサハラ ( サハラ砂漠以南のアフリカ ) の苛酷な出張から自宅へ戻ったのが10日・日曜の夜。
 ひとばん、荷物の整理、洗濯、出張内容の整理・分析、10月発刊の新書( ここここ ) の作業、このブログの発信をし、11日月曜にそのまま国会に出て、経産省の複数の行政官と議論。
 発信の責任を果たすために「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録もおこない、その夜に「ディープなアフリカ 本物の海外出張とは」というサムネイルの最新放送をここにアップ。
 そしてきのう12日火曜、早朝に自宅を出るとき、すでにかなり辛かった。

▼しかし、わたしたちの守護者である海上自衛隊の横須賀基地に近づくにつれ、集中力を恢復して、主権者とともに、いずれも最新型の護衛艦と潜水艦がどのように海の平和を護っているかの現場を歩きました。

 主権者からは驚くほど活発な質問が出て、海自の最前線の自衛官と非常に意義のある議論ができたと考えます。
 またわたしから、自衛官と、主権者の双方に向けた、講話 ( 自衛隊用語 ) も深いところへ踏み込んで、拙いなりにいたしました。



▼写真は、イージス艦を現在の8隻体制に導いた、最新型の護衛艦「まや」です。

 

▼潜水艦も、世界に誇る最新艦の「たいげい」です。
 艦名は、大きな鯨という意味です。帝国海軍の潜水母艦「大鯨」の名を引き継いでいます。

 ここは新しい、できたばかりの潜水艦の埠頭です。わたしも初めて訪れました。
 そして潜水艦の内部は、内容は何も書きませんが、一驚しました。
 長年、各国の潜水艦を見てきて、初めての経験をしました。
 凄いです、日本の海軍力。
 これでなぜ拉致被害者の救出に行けないのか、誰しも考えるところでしょう。
 憲法9条がそれ阻んでいる、すなわち、わたし自身を含むまつりごと ( 政 ) の責任です。

▼主権者のみなさんの行動のすべてに、わたしは力を尽くして同行し、必要な解説もおこないました。
 自衛官への呼びかけも続けました。

 その長時間、集中力が続いているので何も問題がありませんでした。
 しかしすべてを終えて自宅に戻った瞬間に、躰に異変を感じました。
 まず腰です。と言うより、股関節です。
 股関節は、スキーヤーにとって生命線のひとつです。もともとは、柔らかい股関節が取り柄です。
 しかし、サブサハラへの出張は、全日程9日間のうち、実に4日間が日本から中継地を挟んでアフリカへの機内なのです。
 それに加えて、アフリカ大陸に入ってからも移動が続きます。
 ザンビア国内を南下する国内便、ザンビアから中継地を経て南アのヨハネスブルクへ向かうフライト、さらに南ア国内をアフリカ大陸最南端のケープタウンへ飛ぶ国内便と、とにかく飛行機だらけです。
 特にアフリカ内部を飛ぶ飛行機は、狭かったですね~。
 そこへ加えて、護衛艦と潜水艦の多数の、傾斜60度を超える急階段 ( ラッタル。はしご ) を登り降りしているうちに、その時はまるで平気だったのですが、家に着いて集中力を解いた瞬間に、どっと来ました。

 座るのも横になるのも辛い情況で、横になったまま無理な姿勢で新書の原稿を書いていて、よけい酷くなり、ついに咳き込むようになり、発熱もして、何もできなくなりました。
 すべての無理と疲労がどっと噴出したのです。
 医者に診てもらう時間はありません。
 また躰の怒りと叛乱であることは良く分かっていたので、飲まず食わずで、そのまま横になって、朝を迎えました。
 すると、自然に躰がむっくり立ち上がってきて、少しづつ仕事ができるようになりました。
 そのなかで、「アフリカを中国の野心から引き剥がす」というサムネイルの新しい動画をここにアップしました。

▼遙かなり、アフリカ。
 さらに遙かなり、サブサハラ。

 どんなに遠いか。
 そして「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」でアップした上記2本の動画のアクセスが今のところ伸びないことを考えると、主権者のアフリカへの関心の薄さも拝察できます。
 ふたつ合わさって、日本の国会議員が行きたがらない理由 ( の一部 ) が、あらためてよく理解できます。

 しかし、そのアフリカに赴任している日本国外交官から「青山さんを間近に見ていて、どうやってアフリカの人々に食い込むのか、偏見なく隔たりなく思い込みなく、英語で直に接することが、どれほど人の心を国籍も人種も関係なく開くのかを、勉強できました」という所感をいただきました。 ( あくまで趣旨です。原文のままではありません )

 その言葉と、そうです、アフリカのひとびとの笑顔、最初は、英語も話さずジョークも言わないはずの日本の国会議員の思いがけない下手なジョークにちょっと驚く笑顔、それから、ぼくという人間を理解されて腹の底から明るく笑う笑顔に、深く癒やされました。 

▼会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) の配信がかつてなく遅滞していることが最大の問題です。
 今夜も、レポート執筆、新書の作業、アメリカなどとのふだん通りの交渉と、同時進行になります。
 内閣が改造されました。猟官運動と、総理の欲望が一致して大臣になられたと言わざるを得ないひともいらっしゃいます。
 しかし個人攻撃は、不肖わたしの原則通り、致しませぬ。

 何のための内閣か、何のための改造か。
 その理念と哲学こそが、大切です。
 直射日光の横須賀で、献身的に主権者への説明をしてくださった自衛官、平日に頑張って現場へ集まってくださり、すべてのラッタルも、潜水艦の艦内へ登り降りする、もっと厳しい垂直はしごも見事にこなされた主権者のみなさんに、深い敬意と感謝を捧げます。

 朝に書き始めたこのエントリーの完成とアップは、こんな夜、もう深夜の11時過ぎになってしまいました。
 ゆうべ一晩だけ何もしなかったツケです。
 日中は時間が無くなり、まったくブログに触れもしなかったです。
 時間が無いのは今も同じですが、ブログを楽しみしているかたも少数でもいらっしゃいますから、どうにか今、アップします。
 みなさん、今夜も、すやすやと眠れますように。
 こゝろの底から、祈っています。

【写真はすべて、許可を得て撮影し、許可を得て公開しています】





 
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