On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-10-02 23:41:32
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【推敲しました】  みなさん、『それ』は、みなさんの情報を歪め、人生を歪め、その属する社会と祖国のあり方を歪めるおそれがあります



▼10月2日月曜の夕刻、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン推進議員連盟」による国立科学博物館の特別展「海」を見る会に参加しました。
「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」というのは、西暦2019年に大阪で開かれたG20で、当時の安倍総理が提唱者になって「プラスチックごみで海や水産資源が深刻に汚染されていることを克服するため西暦2050年までに新たな汚染をゼロにする」ことで一致した国際合意です。

 それから4年経ち、2050年ではあまりにも遅すぎるというのが、現在の世界の認識になっていると考えます。
 汚染の恐るべき実態が、より具体的に分かってきたからです。

▼写真は、海洋資源として確認されている熱水鉱床に加えて、新たに注目されている「低温熱水鉱床」です。
 


▼かつて資源の説明では必ず無視されていたメタンハイドレートが、こうやって、きちんと記述されるようになりました。
 背景には、長い苦闘があります。



▼さて、近年、クジラの亡骸が海岸に打ち寄せられることが少なくないのは、重大な懸念を呼んでいます。
 そのクジラの胃の中から出てきた、人間のゴミです。実物です。

▼きょう、丁寧に説明してくださった国立科学博物館とJAMSTEC ( 海洋研究開発機構 ) のみなさんに、感謝します。

▼国立科学博物館の視察を終えて、議連の中からひとり、上野駅に向かいました。
 いま、公設政策秘書と一緒に長野市内のホテルにいます。
 自由民主党本部の要請で、10月3日火曜の早朝に、党所属の長野県議のみなさんに、ささやかに講演します。
 長野市の中心部は今夜、10度です。長野駅に着いた時に、東京と比べると涼しくて、すこしびっくりしました。地元の人からすれば、これでも気温がやや高目かも知れません・・・。 ( 調べてみると、ほぼ平年並みという見方があります )
 講演に備えて10月3日火曜の朝早くに起床する時の予想温度は、9度です。

▼9月いっぱいまで、ほんとうに暑かったですよね、みなさん。
 日本は東西にとても長く、土地によって例外はあり得ることは考えておかねばなりませんが、日本各地のみなさんの実感ではないかなと思います。

 その9月は、会員制レポートの配信が、9月20日まで絶えたままになってしまいました。
 第1号レポートの配信から23年と6か月に及ぶ、この東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) の歴史でも初めての異常事態です。

 理由は・・・

・9月初めからサブサハラ ( サハラ砂漠以南のアフリカ ) への公務出張に出たこと
・その出張中は蚊の大群の襲来や突然の停電などでレポートの執筆はしても、いつもの精度へ完成させることが不可能で、会員に配信するまでには至らなかったこと
・帰国した夜の翌日からすぐ、経産省との議論をはじめ国内の公務日程が、国会は閉会中でも集中的に入ったこと
・たいせつな一冊となる新書「戦 TELL-ALL BOOK」の予約が知らないうちに始まってしまい完成を急がねばならなかったこと ( その予約はここここ、あるいはお近くの書店で可能です)
・さらに、日本では発売できない、地元アフリカの強い殺虫剤を大量に吸い込み、全身に塗りたくって原稿を書き、帰国後、さすがに一時的には体調がややおかしくなったこと

・・・です。

※ 今夜アップの動画「中国軍 ついに習主席に反抗!?」 ( ここ ) の「チャンネル登録シリーズ」では、帰国の機中で腹痛が珍しく起きたことを明かしましたが、下痢は最後までしませんでした。ただ痛いだけです。
 その腹痛は帰国後すぐ、自然にきれいに治りました。
 蚊に一度も刺されていないのでマラリアが潜伏期だという恐れもほぼありません。
 ご心配なく。誰も心配していないかも知れませんが。わはは。

▼しかし9月21日にレポート配信を再開し、9月29日までに、いつもの通り、契約本数を充分に上回る6本を配信しました。
 レポートの見出しと、小見出しはどなたでもご覧になれます。これです。最新レポートはこちら

▼悲しかったのは、そのあとです。
 このブログに、以下のコメントが届きました。そのまま紹介することはしません。抜粋です。

∇2023-09-29 18:46:33に投稿
 
「先ほどTCR第1366号を配信して頂きました。いつも通り想像もできない裏情報でした。
 ところで1365号が、私には配信されていません。
 青山さんが命を削って記されたレポートを是非拝読したいので確認をお願いします」

∇2023-09-29 18:44:33に投稿

 
「TCRレポート届いていません。1365号が届いていません」

 1人目の方が書いてくださっているように、文字通りに、命を削ってでも情報を集め、精緻な文章を心がけて徹底的に仕上げています。
 それが届いていない。
 TCRの会員は、非常に多いです。届いていないと仰るのは、2人だけです。しかし、ブログにこうしたコメントが届くときは、氷山の一角かもしれないと常に謙虚に考えねばなりませんし、2人が仮に1人でも、絶対に見過ごすことはできません。
 すべての会員がみずからの負担と志によって、レポートを読まれているのです。

 そこで、レポートの配信をはじめすべての運営を担っている独立総合研究所に連絡しました。
 すると、以下の回答がありました。これもそのまま掲載することはしません。概要です。

 
∇Friday, September 29, 2023 10:55 PM

「第1365号の配信については、受信エラーということで、4件ほど問い合わせがありました。
 内容は、第1365号となっているのに中身は第1364号だった、あるいは、同じ第1364号が二度、送られてきたというものです。
 この現象は、以前にもありました。
 会員みずからの調べによれば、『会員が、使用なさっているメールプロバイダーのセキュリティーシステム更新などによって、メールサーバーからの受信がうまくいかなくなることがあるのでは』ということでした。
 確かなことは、各メールサーバーからエラーメッセージは届いていないのでメールサーバーまでは受信できている、しかしメールサーバーの契約者 ( TCRレポートの会員 ) がサーバーから端末に受信したときに、不具合が出て上記のような現象となることです。
 問い合わせがあった方には、その旨を伝え、レポートを再送しました。
 つまり、独立総合研究所は無事に、問題なく、配信しているということです」

~独立総合研究所の回答の概要はここまで~

 
▼そして、深夜にもかかわらず丁寧に回答してくれた独立総合研究所の担当者は、連絡の最後にこう記していました。
「みなさん、レポートを配信している事務局へ問い合わせてくださるのに、なぜ、議員のブログに書き込むのか ?
 疑問です。
 このようなことで気分を悪くされませんように」 ( この部分、原文のまま ) 

▼ぼくはこの担当者に胸のなかで感謝しつつ、その夜、次のように返事しました。これも返事のそのままではありません。概要です。

∇「懸命に完成して、配信元である独立総合研究所に送って、会員から『届いていない』という反応が来ることほど辛いことはないのです。
 ぼくのブログに何でも来るのは、いつものことです。
 そもそもブログに来る膨大なコメントの、およそ98%が苦情と要求です。
 もう独研は辞めていて、創業者株も返上して、今は独研から委託されてレポートを書いている、東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) の運営にはタッチしていないといくら申しても、書いても、駄目です」

▼しかし、古来、「この世は辛いことばかり」だと喝破されているのです。
 ぼくに何か特別なことが起きているのでは、まったくありません。
 みんな、辛いこと盛り沢山の人生を生きているのです。

 7年まえの最初の選挙中に、みずから決心して、その独立の旗 ( 理念 ) に愛着のある独研こと独立総合研究所の代表取締役社長・兼・首席研究員を辞め、創業者株も全株、無償で返上しました。
 以来、公認会計士事務所と弁護士事務所の法的な助言のもと、独研から委託されて、会員制レポートである東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) を執筆しています。独立講演会では、講演だけを委託され、これも運営には一切タッチしていません。
 その事実が何度説明しても、理解されないのも、もう実際は慣れました。いや、嘘です。慣れたのではなく、諦めたのです。
 何でもネット時代のせいにするつもりはありません。
 ただ「自分の見たい情報しか見ない。それ以外の情報は目にしても耳にしても、通り過ぎてしまう」という、人間がもともと持っている性 ( さが ) が、この頃、どんどん肥大しつつあることは、現実だとも考えています。

 みなさん、それは、みなさんの情報を歪め、人生を歪め、その属する社会と祖国のあり方を歪めるおそれがあります。
 これが、このエントリーの主題です。

 ぼくは、先の2件のコメントの前者が、ぼくの苦闘をよく理解してくださっていることに、むしろ慰められました。
 一方で、情報が伝わらなくなることは、みんなの運命を危うくします。
 その問題と立ち向かうためにも、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」で正確な情報を発信し続けます。
 上述の最新放送「中国軍 ついに習主席に反抗!?」 ( ここ )と共に、「中国製EV ( 電気自動車 ) の優遇反対」をここにアップしています。
 すべて数十秒のショート動画は、最新分を含めここに並んでいます。 




 
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