2023-11-16 03:55:58
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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なんと経産委のアップを忘れていました 11月9日木曜からきのう15日水曜は週末を挟んで「国会質問ウィーク」でした その始まりをアップしていませんでしたね
▼11月9日木曜は経済産業委員会、13日月曜は行政監視委員会、15日水曜は憲法審査会で質問しました。
写真は、9日の経産委です。
質問の始まりに「委員長 ! 」と挙手しています。
▼経産委で質問したのは、下掲のようなことです。 ( ) 内は答弁者です。
これらはルールを守って経産省に事前通告した項目です。
わたしの事前通告は早いです。行政官と政務三役に時間的余裕を持って準備してもらうためです。通告が遅いと、行政官は徹夜になってしまいます。
文中にある「所信的挨拶」とは、国会用語です。
委員会の幕開けに当たって、大臣ら政務三役が挨拶をするのですが、単なる挨拶ではなく、所信込み、という意味です。
【 質問した項目 】
1. 西村経産大臣の所信的挨拶に「合成燃料の早期商用化」とある。
しかし大入り大人気だったジャパン・モビリティ・ショーを見ると、EVがすでに全盛だ。
このままでは、日本の内燃機関を活かせる合成燃料は「そんな選択肢もあったなぁ」に終わる。エネルギー業界、自動車業界、大学・研究機関のかつてない連携が必要で、その新しい仕組みを経産省が構築すべきだ。(大臣)
しかし大入り大人気だったジャパン・モビリティ・ショーを見ると、EVがすでに全盛だ。
このままでは、日本の内燃機関を活かせる合成燃料は「そんな選択肢もあったなぁ」に終わる。エネルギー業界、自動車業界、大学・研究機関のかつてない連携が必要で、その新しい仕組みを経産省が構築すべきだ。(大臣)
2. その合成燃料はリッター100円の実現がカギだと考える。
輸入頼みのガソリンと違って自前の海洋資源から水素をつくれるからだ。
所信的挨拶に「資源開発」という4文字しかないのでは覚悟が足りない。
オーストラリアの褐炭でつくった水素を輸入するのでは話にならない。
人類初の海洋資源実用化に進む覚悟を問う。(大臣)
輸入頼みのガソリンと違って自前の海洋資源から水素をつくれるからだ。
所信的挨拶に「資源開発」という4文字しかないのでは覚悟が足りない。
オーストラリアの褐炭でつくった水素を輸入するのでは話にならない。
人類初の海洋資源実用化に進む覚悟を問う。(大臣)
3. 所信的挨拶に「賃上げを伴う安定的な物価上昇に転換していく」ことについて「その方向に進んでいると信じます」とある。
この「信じる」という言葉を国民が聞けばどう思うだろうか。具体策が必要だ。
企業が賃上げをするには、売り上げを伸ばし利益率を高めねばならない。それを実現するには高騰する原材料費を価格転嫁をせねばならない。価格転嫁をしても売れるようにするには、消費減税こそが今いちばん必要だ。
消費税は輸出にはかからないので経団連が逆に消費増税を打ち出したりしているが、中小零細企業こそ消費減税が必要だ。
消費減税は直接的には西村大臣の所管ではないが、総合経済対策の中枢を担う経産省の大臣として、お考えを問う。(大臣)
4. 所信的挨拶にエネルギー高への「激変価格措置を来春まで継続」とあるが、業界への補助金を延長す
るのではなく、トリガー減税を行うべきだ。
特に二重課税はすぐにやめるべき。(大臣)
特に二重課税はすぐにやめるべき。(大臣)
5. インボイスは、中小零細業者、フリーランスへの打撃が大きすぎる。採用するなら消費税の導入時から採用するべきだった。
中小零細業者の救済策を考えるのは経産省しかない。「きめ細かな支援」とあるが、具体的には何か。(大臣)
6. 最後に、カタカナ乱発の経産省であることをやめるべき。今回も「ヒューマン・ニューディール」とある。
「人間再投資」ではパンチがないと思うなら、それは日本語の破壊である。(岩田副大臣)
▼今回は、大臣の所信的挨拶に焦点を絞って、問いました。
実際の審議では、大臣の答えぶりをみて、柔軟に大臣との対話を加えています。
ただし、質問時間は質問と答弁を合わせてわずか20分です。国会審議では時間管理が極めて厳格なので、完璧に20分内に収めねばなりません。
▼西村康稔経産大臣は、真摯に答弁なさいました。
大臣とは事前の打ち合わせを一切しません。
国益のための真剣勝負です。与党にありがちな提灯質問 ( 大臣を持ち上げる質問 ) であってはなりませぬ。
▼大臣ら答弁者だけではなく、野党議員にも、与党議員にも、そして傍聴なさっている主権者にも目を当てて、呼びかける気持ちで、一緒に考える気持ちで、与えられた20分を生かし切るように努めています。
写真は、質問を終えた瞬間です。手前は野党席です。
野党議員のなかのお一人は、委員会のあとわたしに「よい質問でした。内容だけじゃなく、声も、立っている姿勢も、とても伝わるものでした」と言ってくださいました。
その野党議員のフェアな姿勢にこそ、敬意と感謝の念を抱きました。
▼国会傍聴という、主権者の崇高な権利を行使されたみなさんです。
こゝろから、ありがとうございます。
▼どなたでも参議院の公式HPで質疑を視聴できます。
ここをクリックされ、画面横のリストから「経済産業委員会」を選んでクリック、経済産業委員会の一覧が出てくれば、11月9日の分を選んでクリックしてください。今のところ、すなわち次に経産委が開かれるまではいちばん上にあります。
わたしはこの日、2番目の質問者でした。
▼主権者のみなさんへの発信は何があっても続けます。
ただし、わたしが国会議員である限りは・・・ですね。
∇「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の最新分のひとつはこれです。
クマ被害と、再生可能エネルギー事業との関連を一緒に考えています。
「太陽光パネルや風力発電のないところでもクマが出てるじゃないか。おかしい」という趣旨をブログに寄せた方がお一人だけいらっしゃいます。
ご意見はあくまで尊重します。ただ、再生可能エネルギー事業だけがクマ被害の原因だとは申していませんね ?
単一の原因のはずはありません。
複合要因です。
しかし再生可能エネルギー事業を持ち上げるだけで深刻な問題を、論じなかったり、政府が取り組まないのは良くないと申しあげています。
そのうえで、もう一度申します。ご意見は尊重します。
∇学生インターン、19歳のイキナリ質問に基本、20秒台で答えるショート動画は、ここです。
∇覚悟の書の「戦 TELLーALL BOOK」は、ここやここです。
書店にも、ひょっとしたら、あるかも知れません。ただし、国会議員となってから、わたしの本が書店に置かれないことが急激に増えたのは客観的な、そして避けられない事実です。
∇日本女子が戦い、日本男子が護る現場と、メタンハイドレートを巡る最新の真実を伝える新刊「女よ ! 大志を抱け」は、たとえばここです。
発信の目的は、国益と、国民益です。
非力なりに、続けています。きょう11月16日木曜も、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の新しい収録をギリギリ時間を確保して、やりたいと準備中です。