On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-12-06 04:35:40
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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「9条改正からまずやるべきだ」と述べました


 
▼きのう12月5日火曜の夕刻、自由民主党本部で、憲法改正実現本部の会議が開かれました。
 かなりの期間にわたり開かれなかったことを危惧する声が、開始前に、複数の議員から出ていました。

 岸田総理が総理官邸から党本部に来られ、この会議に参加されました。



▼そのために、メディアの冒頭取材 ( 冒頭のみ ) の数は、凄まじい数です。
 出席議員はみな、総理の発言に耳を傾けています。

 総理は、「総裁任期中に憲法を改正する考えに変わりはない」と強調されました。
 そして「 ( 自由民主党が改憲「イメージ」として打ち出している ) 4項目は、優先度を付けるのが難しい」と仰いました。
 わたしは、上述の総理発言のうち、後者には異論があります。
 あとで自由討議の時間になったときに明確に発言しました。 ( 後述 ) 

 ちなみに、ひとつ前の写真の手の左側は、わたしの手ではありません。
 梶山弘志・幹事長代行の手です。
 たまたまお隣に座っただけですね。こういう会は、雛壇 ( ひなだん ) の役員席などのほかは、基本的に自由着席です。



▼自由討議の時間になった瞬間に、わたしは挙手しました。
 厳しいことを言うだろうというのは、おそらく、雛壇の憲法改正実現本部の首脳陣はお分かりだったと思いますが、そこは自由民主党の良きところで、即座に指名されました。

▼わたしは、こう申しました。
「4項目 ( 9条、緊急事態条項、合区解消、家庭の経済環境に左右されない教育環境ーという4項目の改憲案 ) をこのまま同時進行でやっていくのですか。
 先ほど総理は『4項目は優先度を付けるのが難しい』と仰いました。総理総裁の発言ですから敬意を払いますが、わたしの考えは違います。
 まず9条改正に絞って、取り組み直すべきだと考えます。
 派閥の資金集めをめぐって事件捜査も続くなか、自由民主党のレゾンデートル ( 存在意義 ) が根本から問われています。
 自由民主党は68年も前 ( 西暦1955年 ) に、自主憲法の制定を掲げて結党しました。その最大の動機が、安全保障、すなわち国民を護ることを戦勝国アメリカに任せたままではいけないということであったのは、独立の回復 ( 1952年 ) から3年の当時の時代背景からも、疑いの無いところではないでしょうか。
 ところが自主憲法の制定どころか一字一句、改正できないまま現在に至っています。
 そのために、9条で、国民を護る手段をすべて否定し、前文で、日本国民の安全だけでなく生存まで、どこの誰とも知れない『諸国民』にお願いすることになっています。
 ほんらいの結党の精神に立ち返り、4項目のうち、9条の改正に集中的に取り組み、自由民主党が何をしようとする政党なのかを、この危機にあってこそ、はっきりさせるべきです」
 
▼公開の会ではありません。
 一方で部会と同じく、冒頭取材があり、議論の中身についてブリーフィングがありますから、非公開でもありません。
 公開と非公開の間にある会ですから、わたし自身の発言と、冒頭取材の間に行われた総理発言だけを紹介します。
 ただ、議員名は記しませんが、わたしの発言に同調する発言はありました。逆に否定して「あくまで4項目」と主張なさる発言は、わたしが理解した限りでは、皆無でした。

▼主権者のみなさんに、【註】をふたつ。

∇総理は、冒頭発言のみで、「公務多忙につき」ということで退席なさいました。
 したがってわたしの発言は聴いておられません。

 
 ただし、他意があったとはまったく考えません。
 総理が党の会合に参加なさる場合の、事実上の慣例というか、「最後まで居たりはしない」という通例に従われたということなのでしょう。
 そのうえで、総理総裁におかれては、あえて最後までとどまるという異例の対応をなさって自由討議での議員発言をすべて聴かれた方が、総理の改憲への覚悟が党内と主権者に理解され、また総理ご自身が党内の空気をより深く理解されることになったのではないかと、考えます。

∇自由民主党の現在の正式案では「 ( 前略 ) 必要な自衛の措置をとることを妨げず・・・ ( 中略 ) 自衛隊を保持する」という新しい第2項を、9条に加えることになっています。 ( 自由民主党・憲法改正実現本部発行の正式資料による )

▼この会のことを、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」 ( ここ ) の次回収録で、なるべく語りたいですね。
 ほんとうは、核融合もやりたいし、拉致事件もやりたい。

★いつも通り、何があっても、どれほど日程が厳しくとも、主権者のみなさんへの無条件の発信である、この「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録は、公務のわずかなスキマ時間を狙って行い続けています。
 したがってアップも毎晩のように続きます。

∇最新分のひとつは、これです。
 旧スパイ防止法案・現カウンターインテリジェンス法案をめぐる、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の分科会の重要な議論を紹介しています。
 議員会館の青山繁晴事務所のもう一人の学生インターン、鈴木杏理さんが就活の忙中を縫って、ひさしぶりに番組参加してくれました。うれしかったです。

∇学生インターンのもう一人、増野優斗くんがわたしにどんどん、イキナリ質問をぶつけて、わたしが基本的に20秒台で答える「ショート動画」は、ここに並んでいます。
 日本男子の19歳、大学2年の現在を知るためにも、視てやってください。

※ このエントリーの作成は、いつもの通り、わたしひとりで行いました。未明に着手し、短い昼ご飯タイムのときに完成しました。
 ただ、アップの作業は、わたしが公務中のため、秘書さんにお願いします。





 
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