On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-12-26 01:31:32
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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武蔵野の地に最初の光あり


( 先日の自主・自費の海外出張のひとこまです。アメリカ西海岸の原子力発電所にて、福島原子力災害を教訓にした緊急時対策の施設を、克明に調査しています。先方から送られてきた写真なので公開OKです )

▼東京都の武蔵野市の市長選挙で、18年ぶりに保守系の新市長が当選するという快挙がありました。
 派閥パーティ券事件のさなかでも、正しい訴えは通るという証明です。

▼武蔵野市では、前市長が「外国人でも、そして短い期間でも、武蔵野市に居れば住民投票に参加できる」という制度をつくろうとして、わたしも、長島昭久衆議院議員 ( 護る会メンバー ) の要請に応え、現地で真正面から反対する演説をしました。
 推進派の烈しい動きがあり、警察隊が出動する事態になりました。
 また、和田政宗参議院議員 ( 護る会メンバー ) も反対演説をはじめ熱心な取り組みをされて、この制度は棚上げになりました。
 それが2年前のことです。

 そして今回の市長選挙の大きな争点は、この制度をどうするかでした。

▼わたしは最近に現地で開かれた講演会に、今度は和田さんの要請に応えて参加し、魂を込めて訴えました。
 市長選の告示前でしたから、もちろん市長選の特定候補への投票を呼びかける話は一切、していません。
 日本国と日本国民の根幹を話し続け、話していくうち、夜が更けていくのに場内が満員となりました。

 そして市長選が告示となり、選挙戦に参加しようとしていましたが、パーティ券事件の影響で「すべての国会議員の応援はお断りする」という方針が示され、断念しました。
 それでも、市民の選択によって、僅差ではありますが、大転換が実現しました。

 和田さんからは「2年前の、あの制度反対の演説から流れが変わりました・・・本当に感謝申しあげます」という丁寧なメッセージをいただき、また長島さんからは「選挙が始まる前のあの講演で、市民が動きました。ありがとうございました」という趣旨の電話をいただきました。
 わたしは、和田さん、長島さんの地道な努力が大きく、そして最後は、武蔵野市民という日本国民の公平な判断が悪い連鎖を断ち切ってくださったと考えています。

▼武蔵野市のあたりは、菅直人元首相の影響力が強いところであり、かつ、市長選と同時に行われた市議補選で、あれほど世襲批判をなさっていた菅さんが息子さんを当選させたような土地柄です。
 そのなかで、自公推薦の小美濃 ( おみの ) 安弘・新市長が誕生したのは、自由民主党が今、何をなさねばならないか・・・日本を大切にする、祖国を甦らせるという原点に戻るべきであることを示しています。

▼その翌日、わたしは関西で新聞を見ました。
 ところが、全紙、みごとに無視しています。
「東京のローカル選挙だから」という言い訳が眼に見えています。

 しかし逆に、自由民主党系の候補が負けていれば、派閥パーティ券事件の流れに沿うものとして大きく扱ったでしょう。
 これでは、保守系とされる新聞も含めて、読む人が居なくなっていくのは無理もありません。

▼こうしたなか、このブログにいただいたコメントのひとつを、原文のまま紹介します。

~以下、引用~

2023-12-25 01:36:27に投稿
文庫『私は灰猫 そして、灰猫と私』届きました。決戦 ! 武蔵野市長選挙 ( 2023.12.24 )

青山先生
いつもありがとうございます。

可愛い文庫版が届きました。白い文字が「センスいいなあ」と思います。まだ頁をめくっていないのですが、手に取って眺めて居るだけでいくつかの場面が脳裏によみがえります。
私の空っぽの頭にいくつかの場面が残っている。その事実が何と言っても凄い文章力のなせる業なんだ、と改めて思いました。『わたしは灰猫』を初めて拝読した時、私はその本の世界にずっぽり浸かっていました。
そして灰猫さん咲音さん達とまた会える。お正月にとっておいて深く読みたいです。
『戦 Tell-All Book』もあと少しで読了です。

ところで、武蔵野市長選挙が昨日12月24日 ( 日 ) に投開票されました。
オミノ安弘 ( 小美濃安弘 ) さんが当選されました。
自公の推薦で今回は無所属とのことでした。
対立候補である笹岡ゆうこ ( 笹岡裕子 ) との得票数差は339票でした。とりあえずホッとしました。

青山先生が街頭演説に来てくだっさったのは2年前でした。
そのおかげで住民投票条例が否決されました。
あの時の街頭演説は大きな契機になったと思いました。
あれがスタートでそこから淡々と長島昭久議員をはじめ自民党を中心としてここまで継続して来て、ようやく保守の長を当選させることができました。ありがとうございます。
【ぼくらの国会・第255回】ニュースの尻尾「まだ止められる ! 武蔵野の住民投票」を改めて観ました。この一回だけでも十分に日本国の自治体のリスクを教えてくれると思いました。

長文になってしまいすみません。きっと超超超多忙な状況下と推察いたします。お身体気を付けてください。

( ここにハンドルネームあり )

~引用、ここまで。ハンドルネームを伏せたことと、『私は灰猫』とあったのを『わたしは灰猫』と修正したこと以外は、原文のまま~

▼あらためて、このコメントを投稿してくださった読者のかた、和田政宗参議院議員、長島昭久衆議院議員、そして武蔵野市民のみなさんに、深い敬意と感謝を申しあげます。
 勇気づけられています。
 わたしは今、苦境にあります。
 完全無派閥ですから、派閥パーティ券事件とはもちろん、何の関係もありません。
 しかし天は、意外なところから、いわば、こゝろの試練を次から次へと与えてくださいます。
 おのれを、無理にでも励まし、励まししています。

 そのなかで勇気づけてくださったみなさんに、頭を下げて感謝しています。





 
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