On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-01-23 03:27:17
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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実は、狂瀾怒濤の土日月でしたが淡々とこなしました  これは序の口ですから、ね、みなさん



▼強行軍の5か国歴訪から戻ったのが1月20日の土曜夜でした。
 空港を出てすぐ、帰路ずっと、さまざまな立場の国会議員、ただし全員、自由民主党の議員に電話して「政治 ( まつりごと ) 変革会議」への参加を呼びかけました。
 電話にデンワの人は居ません。
 しかし、ある正直者の議員が「派閥からプレッシャーを受けています」と話されたように、多くの議員が派閥から逆説得を受けていることをありあり感じました。
 正直者の議員・・・はい、居るんです、ほんとうにそういう人も。

▼3個の荷物もほどかずに、深夜零時近くまで電話を続けました。
 そのあとも山のようになっている仕事に取り組みました。
 日曜の早朝になり、仮眠していると、きのう留守電にメッセージを入れておいた良心派の議員 ( ・・・いるんです、これも、ほんとうに ) からコールバックで起こされました。
 大感謝です。
 これが無ければ起きられなかった。
 さすがに、疲れが噴き出た仮眠でしたから。

 その議員との会話で起きると、この日曜の午後に東京で開く独立講演会の、膨大な質問を再読していきました。
 覚えるという意識はありません。自然にどんどん頭に刻みつけられます。みなさんにとっては、魂を込めた質問なのですから。
 同時進行で、電話を掛けます。電話は、月曜の昼過ぎまで、合計で40本を超えました。これにコールバックやメッセージ、メールが加わります。

▼冒頭の写真は、その独立講演会の4時間半+アルファのまだ、始まりの頃です。
 これら独立講演会の写真はすべて、和歌山県庁の戦う快男児、ボランティアのスタッフとして働いてくれる桒正倫 ( くわ・まさみち ) さんが撮ってくれました。 ( 主宰者の独立総合研究所は、独立講演会の参加者には写真撮影をご遠慮していただいています。これは許可を得ての、スタッフによる写真です )



▼みなさんのこの表情が、こゝろから嬉しいのです。
 およそ1100人のかたがたですが、ぼくの気持ちとしては、お一人お一人と目を合わせて話していきます。

▼総裁選への決意を込めて、赤いカーディガンを着ています。
 初めて独立講演会に来られた人はビックリしたでしょう。
 ふだんの独立講演会は、黒です。



▼みなさんの席は実際、物凄い迫力です。凄まじいほどの数と熱気が伝わってきます。
 しかし、社会では、少数派です。
 あくまで謙虚に、そして大胆でいましょうね。



▼観客席に降りました。
 しかし奥へ進むと、2階席のみなさんからは見えなくなるので、不公平です。
 だから、1階席だけの会場の時と比べると、とても浅い位置で我慢しています。ごめんなさい、奥の席のかたがた。

 独立講演会の主宰者の独立総合研究所は、武漢熱の再流行と、中国発の新しいパンデミックへの警戒を解いていないということで「下に降りる時はマスクを」と要請され、それを実行しています。
 見えないかな ?



▼最後に恒例のシュプレヒコールです。
 中身は言えません。
 みなさんは、これも独立総合研究所の要請で声は出さず、拍手だけです。
 その拍手が、地を揺るがすような迫力で、感激と感謝でいっぱいになります。

 しばしの別れが寂しいです。
 2月は京都で会いましょう。独立講演会@京都劇場は、あと2日半で募集の〆切ですね。
 ここです。あるいは下掲のボタンで直接、申し込めます。質問も書けます。

 

 

▼独立講演会を終えて帰った日曜の夜は、電話作戦の継続です。
 特別に親しい人には、夜が更けてもあえて電話しました。逆に、帰国と、電話を喜んでくださったのが嬉しかった。

▼残念ながら、ついに仮眠を取れないまま月曜の朝の出発時間を迎えました。
 いつもの通り、熱い湯で全身が無事に甦ってきます。

 月曜早朝の、辛くて痛い日程、しかし前へ進むだろう日程をこなして、国会へ。
 国会はまだ閉会中のうえ、朝が早いので無人です。
 ・・・の、はずが、連携している和田政宗参議院議員とばったり。ほんとうに戦う人です。

▼そのあと、まったく予想外の現職閣僚の訪問を受けたりしているうちに、「政治 ( まつりごと ) 変革会議」の初会合が近づいてきます。
 閣僚は、「国会議員は、派閥に差配されず、総裁選で魂の一票を投じるべきだ」という非常に明快にして印象深いお話しをされ、「政治 ( まつりごと ) 変革会議」に秘かな賛意を明言されました。

 たゆまず戦う和田さんと、不肖ぼくの最後までの努力で、無派閥議員だけではなく、旧岸田派や、旧二階派や、麻生派や、谷垣グループの議員も参加となりました。
 旧安倍派の議員には「自分の問題を説明し終わってから参加したい」という人が何人か居ます。

 何かにネガティヴに逆らっているのでは無く、国家国民のためには何が最善かを考えての参加であることが、深く伝わってきました。
 当選1回生議員の石橋林太郎代議士 ( 広島 ) は、こう仰ったのです。
「誇りある日本国目指して頑張る一心です」
 この言葉も素晴らしいけど、なにより素晴らしいのは、これが彼の本心であることです。

 また総務省の行政官時代から長く連携している務台俊介代議士 ( 長野 ) は「自由民主党の廃藩置県をやりたい」と仰っています。
 政権党を、新時代にふさわしいガヴァナンス ( 党内統治の形 ) にしたいという意味だろうと考えます。
 前へ進むための変革であると同時に、母体を壊さないという、務台さんの祈りが込められていますね。



▼派閥の全廃を掲げる、「政治 ( まつりごと ) 変革会議」の初会合が始まりました。
 この写真は、冒頭取材のために集まったメディアの側から、出口太 ( いでぐち・ふとし ) 公設政策秘書が撮ってくれました。この会合の写真はすべて、ふとし撮影です。五島列島の生んだ優れた政策通が、撮ってくれました。

▼写っている議員以外に、わずかに遅れてきた議員、代理出席の議員も居るので、会議への参加者は総勢15人です。
 派閥が厳しくプレッシャを掛ける中ですから、正直、始まりとしては、ちょい驚異的な人数だと考えています。
 予想の1.5倍です。



▼この初会合で、全員が本音で発言し、行動の方向を決め、趣意書 ( ただしファースト・ヴァージョン ) を決定し、最後に不肖わたしを代表に選びました。

▼議論はシリアスですが、しかし明るく、たがいにユーモアも交わして、最高の同志的雰囲気でした。
 これですよ、これ。これが大切。
 3本柱の政策を掲げる、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) のメンバーもいるし、そうでない人も居ます。
 護る会の役員会には、この別途の会の発足について事前に諒解を得ています。
 護る会は、通常国会がまもなく始まれば、女性宮家への動きがあることに対抗していきます。



▼終わると直ちに記者会見を開きました。
 NHKや朝日新聞、共同通信らから質問がありました。



▼記者会見は、会見のために残ることの出来たひと全員で行いました。司会は、事務を取り仕切ってくれる和田さんです。
 会見をコンパクトに終わると、ぼくは地上波の番組「ミヤネ屋」の生放送に、約束通りに参加するために、日テレのスタジオに急ぎました。
 国会からはすぐ近くです。
 陸上自衛隊第一空挺団出身の議員車ドライバー、若いタケルが誠実な努力を重ねているので、安心してお任せできます。

▼ミヤネ屋はぎりぎり間に合いました。
 写真は撮っていません。
 終わると、スタジオからいわゆる「飛び出し」 ( テレビ用語。次があって急ぐこと ) で、国会方面へ戻り、自由民主党本部に入りました。
 海外出張のときに第1回が開かれて出席できなかった「政治刷新本部」の第2回に出席です。



▼党本部でいちばん広い、小ホール並みの部屋を、議員が埋め尽くしています。
 ぼくはあえて最後尾に座って、派閥擁護派も含めて、出席議員のすべての発言をしっかり、じっくり聴きました。
 同時に、最後尾に発言者がいることを司会役の小倉將信・元大臣が認識できるよう、2時間15分、ずっと手を挙げ続けました。手を挙げる時はほぼ毎回、立ちます。
 いちばん前に居る議員から順に、公平に、当たっていきます。挙手した議員は、最後には全員当たるのが自由民主党の伝統です。
 ぼくが見落とされないよう、大野敬太郎代議士 ( 香川 ) が、同期生の小倉さんにメッセージを送ってくれました。
 写真でぼくのすぐ前に頭が写っている山本啓介参議院議員 ( 長崎 ) は、大の里関 ( 快進撃の新入幕のお相撲さん ) を思い起こすような巨体を活かして、立って、発言者がここにいるとアピールしてくれたようです。
 思いがけないほどの友情です。

 午後4時から始まり、6時15分頃になり、雛壇の真ん中にいらっしゃる岸田総理の次の公務の時間が迫りました。
 つまり総理が公務で党本部を離れる時刻が来てしまったのです。
 そのとき、司会の小倉さんが突如、「いちばんうしろの青山さんが最初からずっと手を挙げておられるので、総理がお出になる前に、青山さんの発言を求めます。総理がお出になったあとになりますが、他の議員全員も発言していただきます」と仰ってくれました。
 驚きました。
 部屋の中のおよそ140人の議員が一斉に振り向いて、ぼくを見ました。
 
 これはきっと、前述の友情のおかげです。
 そして、ぼくとほとんど交流のない小倉元大臣なのに、ぼくが総理に話したいことがあると直感されたのでしょう。
 残りの議員に申し訳ないとも思いました。ただし、あれほどたくさん上がっていた手は、もう数人です。
 
 ぼくは立ち、通路に出て、はるか遠くの岸田総理に、「ここからでも、総理の目がよく見えます。総理の目を見てお話ししたいことがあります」と発言を始めました。
 その中身と総理の答えは、今日1月23日火曜に収録できる見通しの「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」で話します。ここです。

▼この「政治刷新本部」がすべて終わったあと、党本部を出ようとしたら、メディアのぶら下がり取材がありました。
「政治 ( まつりごと ) 変革会議」の国会内での初会合も、この党本部でのぶら下がり取材も、NHKや民放が、ごく一部ながら報じました。
 そのテレビ画面を、何と総理官邸の関係者が、「共感しました」とキャプチャして送ってくれました。
 しかし、ここには載せません。
 著作権の問題があります。

▼今日火曜の収録の前に、「政治 ( まつりごと ) 変革会議」の第2回があり、そして収録のあとに、「政治刷新本部」の第3回があります。
 なんや、きょう火曜も、狂瀾怒濤ですね。ミヤネ屋が収録に変わっただけじゃん。他にも複数の日程が入って、きのう月曜よりさらにちとキツいようです。わはは。 






 
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