On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-01-29 00:08:40
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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日本のまつりごとを機能停止にさせない



▼なんてことない写真ですね。
 しかし、ほんとうはちょっと驚く光景なのです。
 なぜか。
 前列の左側は、リビアの国会議員団だからです。

▼ご承知の通り、リビアは北アフリカの広大な砂漠の国です。
 西暦2011年に独裁者のカダフィ大佐が殺害されてから、終わりのみえない混迷と内戦のなかにあって、外務省の直近の説明では「政府がふたつあります」とのことです。
 そこから、きちんとした紳士の国会議員団が、日本の国会を訪ねてこられたのは、画期的です。
 時折、はっとするような厳しい表情も一瞬、浮かびますが、みなさん明るい様子を保っておられることに感嘆しました。

 わたしは発言に立ち、「大切な機会なので、あえて厳しいことをお尋ねするのを許してください」と申してから「西暦2021年3月に国民合意政府が成立したというアナウンスメントがありました。しかしその後、統一政府が全土を統治しているという情報に接することが全くできません。今の情況をありのままに教えていただけますか ? わたしたちはそのうえで、日本にできることを考えたく存じます」と問いました。

▼リビアには、10年以上の空白を経て日本大使館が再開されます。
 会合には、新しく赴任される特命全権大使も同席されました。アラビアン・スクール ( アラビア語研修組 ) 出身の専門家です。穏やかな人柄だからこそ、選任されたのかなという気がしました。 ( 写真後列左端 )

▼会合のあと、AU議連 ( 日本・アフリカ連合議員連盟 ) の事務局長の牧原秀樹代議士が「中韓はすでにリビアの大使館を再開しているので、日本もやるべきだと外務省に求めていました」とわたしに仰いました。
 正しい認識です。
 この会合に集まった議員はみな、その認識があります。

 日本政治がどれほど、カネと派閥の問題で半端な行動しかまだ出来ていなくて、その影響もあって停滞していても、世界はどんどん動いていきます。

▼日曜の夜、自由民主党の首脳陣のなかで秘かに「青山さんたちの『政治 ( まつりごと ) 変革会議』に共鳴している」と仰る人と、電話で協議し、「まずはいったん派閥を全廃してからこそ、改革ができる」という考え方で一致しました。
 月曜も早朝から取り組み続けます。

 若い世代、中堅の世代、高齢のかたがた、いずれからも生活苦の訴えが毎夜、毎昼、毎朝届きます。
 これを超克しないで、なんの、まつりごとでしょうか。

 一方、このブログには、別の意味で棘のあるコメントも日々、増えるばかりです。
 どこまで耐えれば済むのか。
 いいえ、どこまで耐えても済まないのです。
 そういう仕事をおのれから引き受けました。
 問題ありませぬ。





 
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