On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-02-06 03:51:38
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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ひとつの良い機会ととらえて、すこしですが整理して、話しておきます



【 まず、エントリーのタイトルとは関係のない報告です 】

▼きのう2月5日の月曜も、自由民主党本部で、経済産業部会が開かれました。総合エネルギー戦略調査会との合同会議です。
 開会中の通常国会に提出する経産省関連の法案のうち、「二酸化炭素の貯留事業に関する法律案 ( 仮称 ) 」など2本の条文審査を行いました。
 実はこの写真を撮るとき、右腕に問題がありました。ぼくの右腕は健康です。身体は、ほかも、ごく健康です。何があったかはまた、お話ししましょう。
 ただ、このとき右腕が動かなかったせいで、この写真は行政官 ( 官僚 ) しか撮れませんでした。実際は、ずいぶんと沢山の議員が出席していました。

▼この会議にすぐ続いて、今度は国会内で「ブロックチェーン推進議員連盟」がありました。
 テーマは、ReFi、すなわち Regenerative Finance ( 再生に寄与する金融 ; ただし青山訳 ) です。
 その詳しい説明を書く時間は今、ありません。ぼくは、この ReFi を業務のひとつとする DAO ( 非集中自律組織 ; 同じ ) が在来型の株式会社と事実上、2階建てになっているという課題などについて問いました。

 この議連に集まる議員は、ぼくがふだん参加している部会で会わない議員が、ほとんどです。
 雛壇の役員は、いろいろな意味でお馴染みの人ばかりですが、平場の議員は多くが、ここでしか会わないような議員、また若手がほとんどです。
 ぼくは、いずれこのDAOは、その包容力から世界の大きな潮流になると考えています。
 亡き安倍さんと秘かに追求していた「決済税」 ( ほかの税を不要にしつつ現状の倍近い歳入を見込む、国民負担の軽い税。実現には条件があります ) とも、深い部分で連関があります。

 この議連の写真も撮ろうと思ったのですが、上述の右腕の問題がこの時はちと、悪化していて、撮れませんでした。 ( さっき述べたように、問題はありません。この時の右腕の問題は数時間だけのことだと、あらかじめ分かっていました。現在は、いつも通りに動いているからこそ、このエントリーを未明に記しています )

 被災地の石川県から、当選1回の旧安倍派の衆議院議員が、その安倍派とカネの問題で苦汁をなめた直後に、熱心に参加され、意義ある質問もされていたのが印象的でした。被災地の復興、最先端の経済、そして派閥とカネの問題に同時に取り組もうとされているのかも知れません。
 わたしは、ひとことだけ声を掛けました。小森卓郎代議士です。これまでお付き合いはほとんどありません。

 議連の最中から、湿雪が降り続いているようでした。
 わたしは都内に自宅があって、国会に近くて徒歩で帰れる議員宿舎には入る資格がありません。これは、ひょっとすると帰れないかなと思いつつ、議連に最後までいました。
 多くの方が雪でたいへんな苦労をされていると思います。わたしが自宅に帰れたのが、正直、申し訳ない気持ちです。雪害は今朝にこそ、もっとあらわれる恐れがあります。くれぐれもご注意を伏してお願いします。


【 さて、エントリーのタイトル「ひとつの良い機会ととらえて、話しておきます」とは、以下のことです 】

ひとつ前のエントリーにて、法的措置の手続きに入ることを宣言したとき、ある予感がしました。
 きっと、同一人物が他人を装って、同様の中傷コメントをするだろうという予想です。
 すると、「動画のスポンサー料は、全部が撮影クルーに行くのではなく、半分は独研に行っているんじゃないか」という趣旨の中傷書き込みがありました。

 独立総合研究所と書かず、独研と書いていることも含め、この同一人物がおそらくは長くウオッチをしていることが伝わってきます。
 8年前の西暦2016年に独研を退社し、創業者株も全株、返上したわたしの動画、そこについたスポンサー料がなぜ、独研に行くのでしょうか。
 公正な会社が、理由なき売上を計上することはありませんね。独立総合研究所は、わたしが創業社長だった時代からずっと変わらず、公認会計士と弁護士の公正なチェックを受けています。

「説明しろ」と、前の書き込みと全く同種の文体で書き込んでありますが、説明する必然性のまったく無いことを説明するはずがありません。


【以下は、すでに同じ趣旨を何度も、発信していることです。ただ、驚くほどたくさんの善意の書き込みをいただいていることもあり、もう一度、話しておきます】

▼動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」と、独立講演会や東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) が異なることについては、繰り返し、説明してきました。
 あらためて簡潔に整理しておきます。

▽独立講演会やTCRは、独立総合研究所 ( 独研 ) の、株式会社としての事業です。
 わたしが会社を去ったあと、新しい経営陣が、独立講演会の講師、TCRの執筆者について検討し、いずれもわたしが最適任と判断し、業務として、わたしに委託してきたものです。
 この経緯も、上記の公認会計士と弁護士と独研が協議し、公認会計士と弁護士の承認の上で行われたことです。
 また、国会議員の兼業は、政府に入らない限り、認められています。それを丁寧に確認してから、わたしは委託を受け入れました。

▽一方、動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は、わたしが国会議員となって何年か経ってから始めた個人の発信であり、業務ではありません。
 主権者のみなさんが無償で無条件にアクセスできる情報として、わたしが国会議員の責務のひとつと考えて発信しています。
 だから動画のスポンサー料は受け取りません。
 そして独研とは何の関係もありません。独研の現役員はみな、この動画を視ることもまったく無いようです。

▽わたしが公務、そして作家であることと並立して良質の収録環境をつくるのは物理的に無理ですから、プロフェッショナルのクルーにお願いしています。そのクルー3人 ( ディレクター、カメラマン、音声さん ) の良心と志を信頼してのことです。
 そのクルーにとっては、業務です。だからスポンサー料を受け取ります。
 しかし、もう一度申しますが、わたしにとっては業務ではありません。公の責任の遂行です。だからスポンサー料は受け取りません。
 それだけの簡明な事実です。

▼中傷し業務を妨害した人物への法的措置の手続きは、ブログで宣言したとおり、すでに開始しました。
 したがって、法に基づく投稿者の特定が行われます。同時に、プロファイリング、すなわち人物像の割り出しも早急に進んでいます。

▼今回、驚いたのは、反響の大きさです。凄まじいと言わざるを得ないほど大量の書き込みをいただきました。
 なぜかな。
 不肖わたしが我慢に我慢を重ねて、とうとう法的措置を宣したからでしょうか。
 いや、そんな個人的なことではなくて、おおくの善きひとが、ネット上の中傷誹謗に苦しみ、またご自分が直接の被害者にならずとも、「ひどいなぁ」と内心で思っておられるからでしょうね。

 なかには「安倍さんが総理になってから中傷誹謗が余計に酷くなった。安倍さんは総理の立場として、黙殺した。それが実は、さらなる中傷誹謗をどんどん増長させ、ネット世界全体の歪みも大きくした」という趣旨の考えを述べられる人が、複数いらっしゃいました。

 その書き込みの実に、99.8%までもが「法的措置を支持する」というコメントでした。実際に数えての比率です。
 それも正直、驚きました。
 したがって、反対意見はごく少数でしたが、少数だからこそ、すこしだけお応えしておきます。

▽まず、反対と言うよりは懸念として、法的措置を執るとほかの仕事が出来ないと懸念され、結果として「やらない方がいい」と仰る書き込みです。これは複数、ただし少数ですが、いらっしゃいました。
 そんなことは、起きませぬ。
 なぜなら、法的措置とは、連携して行われるものです。ご懸念に感謝しつつ、それはありません。すでに連携は始まっています。連携先は、自分の判断と手段でどんどん自律的に動きます。
 
▽それから、動画のスポンサー料を受け取っていないことや献金もパーティもゼロであることを何度も書いて「くどい」と批判されているかたもいます。
 これはおひとりです。
 しかし、それは、あなたさまが何度もこのブログを見てくださっているからです。
 まさしく何度も述べているように「どんなに繰り返して事実を述べても、それを全く知らないか、あるいは全く無視して中傷誹謗をしてくる人」が沢山いらっしゃるのが、ネット社会の現実です。
 ブログをちゃんと読んだりはせず、パッと中傷する。
 仮に読んだことはあっても本気で読んではいないから、理解せず、記憶せず、ご自分の好きなように誹謗する。
 だからやむを得ず、繰り返し同じことを書かざるを得ないのです。そういう人物がたまたま見た時に、目に入ることを願って。
 ネットへの対処を良く分かっていると強調される、あなたですから、こうした現実をご存じでしょう。
 
▽最後に、スポンサー料という表現は間違っているから使うなと激しい口調で指摘されている人が、いらっしゃいます。
 これも、おひとりです。
 あなたの仰ることは理解します。
 税務上の手続きから言えば、スポンサー料とは協賛金であり、企業などが、たとえばイベントやアスリートについて「趣旨に賛同する」として資金提供をすることです。
 これに対し、広告宣伝費は、特定のアスリートなどではなく不特定多数に商品を宣伝するときに出す費用ですね。
 それは存じています。
 ただ、それは税務上の定義であり、動画をめぐっておカネと関係の無いわたしが厳密に、税務上の定義に揃えるべきとは考えていません。
 一方で、わたしの動画を撮影してくれるプロのクルーを支えているのは、前述の通り、スポンサーが支払うおカネ・CM料ですね。
 だから、撮影クルーを支えてくれるスポンサー、そのスポンサーになってくれるためのおカネという意味で、スポンサー料と言っています。わたしは使います。ほかの人も使われることが少なからずありますが、同じような趣旨かも知れませんね。
 信念をお持ちのあなたさまは、あなたの信念で用語をお使いくださればと思います。

 また画像認証が厳しいとして、「腹が立つ」、と書かれています。
 画像認証を緩めてくれと仰る方、これは、あなたさま以外にも以前からいらっしゃいます。
 しかしこれは、ブログの管理者が「誹謗中傷を少しでも減らす最低線」として工夫してくれたものです。
 ご不便でしょうね。
 よく分かります。しかし誹謗中傷がなくなる時までは、やむを得ず、続けます。
 ちなみに、腹が立つと書かれた方は、ほかにいらっしゃいません。

▼いずれにせよ、動画のスポンサー料は、わたしの動画の収録を、職業的な業務として行っているクルーに行きます。
 主権者への責任として動画で発信しているのだから受け取っていないと、明言しているわたしの懐に入ることはありません。
 そして、まったく動画と無関係の独研が、こっそり取るはずもありません。

▼わたしが22年前に独立総合研究所を創建したとき、次のような理念を掲げました。
「民間会社でありながら、会社の利益は追求しない。国益を追求する。日本は外交、安全保障、国家危機管理、資源エネルギーを国にしかできない仕事として、ただ官に任せている。だから官尊民卑にもなり、日本は官僚主義の箱の中でぐるぐる回っているだけになる。独立総合研究所は、民間から、外交、安全保障、国家危機管理、資源エネルギーに取り組む」という理念です。
 こんな民間企業は、日本ではもちろん初めて、世界にもおそらく類例はほとんど無いでしょう。これだけ世界を回ってきて、一度も見たことがありません。

 わたしは、当時、経産省の高級幹部だった中高の先輩に呼び出されて、文句を言われたりしました。
 独研は、あれから22年、わたしの掲げた理念の灯火を、わたしが辞めて国会へ行ってしまったあとも、実に厳格に、志高く護り続けてきました。しかもきちんと存続してくれています。

 わたしが共同通信の次に在籍した、旧財閥系の大シンクタンクの社長 ( 当時 / 故人 ) からは、「青山さんを大好きで信頼しているからこそ言う。シンクタンクの業界は狭い。そんな異分子がいては困る。1週間で、長くても1か月で、潰しますよ」と本気で言われました。
 わたしは、その率直さに本心で、こゝろから感謝しながら「よくぞ言ってくださいました。だからこそ戦います。きっと長く続いて、日本をすこしづつ変えていきます」と、ごく淡々と述べました。
 社長はわたしの目をのぞき込み、なにも仰いませんでした。不快なお顔では無かったと思います。
 わたしを喪ったあとの独研は、その通り、長く続いて戦い続けています。

 なぜ独研のミニ歴史を書いたか。
 法的措置を執らざるを得ない人物は、別の人物を装った書き込みで、その独研をも極めて不当に中傷しているからです。
 わたしたちの「一罰百戒としても、これは法的に対処せざるを得ない」という判断を、なぜ、重ねて刺激されるのでしょうか。
 わたし自身には、もはや怒りの感情はありませぬ。わたしは怒りがすぐ、どこかへ行ってしまう性格です。
 ただ、「こうしたことをこれ以上、許してはいけない」という責任感だけがあります。
 そこが、前述の99.8%の膨大な書き込みと、響き合っていると思います。
 この一件の、救いではないでしょうか。

 ネットは、わたしたちの大切なツールです。
 庶民が巨大な力にも対抗できるツールだし、どれほど玉石混淆であっても、やはり有用な情報ツールです。
 わたしの動画にしても、ネットがあるから発信できます。このブログもそうです。
( これに対して、厳しい条件付きで水面下情報を発信するための、独立講演会と、東京コンフィデンシャル・レポート/TCRは、すこし違います。情報の伝え方が受信者にダイレクトだからです。アナログに近いですね )

 人間のどんなツールにも、光と闇があります。
 わたしは自動車も飛行機も船も好きですが、たくさんの犠牲者を生んだ闇も決して忘れることはありません。
 ネットの闇の部分を、おたがいに連帯できるところは連帯し、減らしていくことがこの先、子供たちのためにも肝心ではないでしょうか。

 法的措置が確実に迫っていくあなたにも、その転換、姿勢の変化が訪れることを願います。
 民主主義の法とは、人を裁き罰することが主たる目的ではないと考えます。それは古代の法典です。
 わたしたちの法は、ひとの更生、この法曹用語が嫌なら、ひとの甦りのためにあるのです。






 
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