On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-06-04 03:26:05
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (0)

【写真を追加しました】  日本捕鯨の夜明け  偏見や妨害とも戦う夜明け



▼最初に、日本男児をふたり、主権者のみなさんにご紹介します。

 まず、所 ( ところ ) 英樹さんです。
 この写真の真ん中、鯨の被り物をかぶった人です。

 東京水産大学 ( 現・東京海洋大学 ) の出身で、青山千春・東京海洋大教官 ( 現在は特任准教授 ) のよき先輩です。
 そのご縁で、わたしがシンクタンクの独立総合研究所をかつて創業するとき、公正な経営を担保するために、この所さんがトップの公認会計士事務所と契約しました。
 所さんは、水大の出身ですが、正しい企業会計を保つための仕事をなさっています。

 一方で、共同船舶という海の会社の社長です。
 共通するのは、所さんが国士であるということです。
 その国士として、共同船舶は、関鯨丸 ( かんげいまる ) という70数年ぶりの日本の捕鯨母船、そして今や世界で唯一の捕鯨母船を誕生させ、5月25日に初捕鯨へと東京港から出港していきました。

▼わたしはその前日、国会議事堂から関鯨丸を訪ね、所社長、それから乗組員のかたがたに感謝と敬意を捧げました。
 所さんの左隣にいるのは、自由民主党の良心派である山下雄平さんです。
 山下さんは、佐賀県選出の参議院議員ですが、全国のみなさんにご紹介する、もうひとりの日本男児です。
 わたしが、ゆうちゃんと呼ぶ知友であり、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の一員です。



▼そして、それだけではないのです。
 わたしが党本部の依頼で、佐賀で講演し、それを終えて席に戻るとき、地元選出の議員席から山下議員はわたしに「青山さん、総裁選に出てください」と突然、とても真剣な顔で仰いました。
 山下さんは、講演をじっと聴かれていて、よく考えられた末の言葉に聞こえました。
 わたしは、この言葉に勇気づけられて、総裁選へおのれの心身を押し出したのです。
 その意味で、当時も、これから先の総裁選へ向けた日々でも、最重要の若手・中堅議員のひとりです。



▼新しい希望の船、関鯨丸は、長さ112m、9300トンという巨大な捕鯨母船です。
 総勢100人ほどが乗り込みます。
 この船を持つ、所社長の共同船舶は、沖合で捕鯨をおこなう日本では唯ひとつの会社です。

 そして、最大の特徴のひとつは、この写真のスロープなのです。
 ここから鯨を引き揚げるのですが、スロープを創意工夫で緩やかにしてあり、大きな鯨を船内に入れることができます。
 さらに、その鯨の解体も外部に任せるのではなく、この船内の、くじらの命への畏敬と衛生を徹底した環境でおこない、生産性を正しく高めています。



▼だからこそ、このように「国産くじら」と誇りを込めて、直接に出荷できるのです。



▼およそ100人の乗組員を支える厨房です。
 どうです、この明るい笑顔。



▼ところがNHKは、この船の新たな出航について「どうしてここまで苦労して捕鯨を続けるのかという疑問を抱く人は少なくない」と論じました。
 そう論じたようだという、印象ではありませぬ。
 NHKの時事番組の全発言を、三浦麻未公設政策秘書が正確に起こしてくれたことをもとに、記載しています。

 報道の自由は、独裁主義に対峙する民主主義の根幹のひとつです。
 しかし、この「少なくない」という根拠は何でしょうか。この番組全体をみれば、この「疑問を抱く人」は捕鯨を批判する外国人ではなく、日本国民を指していることが分かります。
 しかし、番組を公平に視れば、NHK記者の「少なくないと、思います」という述懐に過ぎません。
 根拠の乏しい決めつけは、公共放送と言えるでしょうか。
 受信料を、あろうことか強制的に取られる国民への責任を果たせているでしょうか。



▼捕鯨は日本の食文化です。
 食文化は、それぞれの国民、民族の根っこです。

 船尾に高々と掲げられた日章旗は、鯨と正しく共存する日本を空と海と大地に宣言しています。



▼船を去るとき、タケルという素晴らしい名を持つ、もうひとりの日本男児と一緒に、乗組員のかたに写真を撮ってもらいました。
 タケルは、わたしと共に動く、志ある、福島生まれの優れたドライバーです。

▼関鯨丸が切り開く夜明けについては、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」 ( 動画はここです/ 数十秒で完結するショート動画はここです ) の次の収録でも話したいと考えています。

 きょう6月4日火曜の未明に紹介する、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の最新放送のひとつは、これです。
 経産省に日本のエネルギーを根本から問う、わたしの国会質問とその解説です。
 この質疑は、議員となって51回目の質問でありました。自由民主党の持ち時間45分を、質問の割り振りを担当なさる長峯誠・経産委理事 ( 参議院議員 ) の権限と判断で、あろうことか、すべて渡されての質問です。





 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ