On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-08-25 07:45:05
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【 日本の暗黒とみんなで戦う その1 】  総裁選をめぐって放送法違反のNHKは、手口を巧妙に変え、また主権者の苦情への答えが虚偽です  そしてNHK以外にも、初歩的な誤報が少なくとも3つ以上  さらにNHK同様におそらくは意図的な誤報が2つ以上  しかし民放のTBSには良き変化も



▼「総裁選に別の選択肢がある」ことを明示するために、国会内で記者会見を8月23日金曜午後5時から6時過ぎまでおこなって、きょうで3日目です。
ここに記者会見のありのままの映像記録があります。「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」のひとつです )

 わずか実質1日半のあいだに、真昼の暗黒が、日本の主権者のみなさんに露見する事態がますます深刻になっています。

問題の1 【2人目です、という新たな嘘】

▼まず最大の問題が、公共放送であり、みなさんから強制的に受信料をとっているNHKです。
 わたしはきのう、このエントリーにて、NHKの総裁選をめぐる報道は放送法違反の疑いが極めて濃く、選挙で選ばれた参議院議員を意図的に無視し、わたしを選んでくださった多数の主権者をも愚弄していると指摘し、週明けにNHKに正式抗議をいたし、さらに、場合によって法的措置をとると述べました。

 するとNHKはニュース番組において、総裁選の候補者として11人並べ、同じく候補者であるわたしだけを除外する、顔写真付きの「一覧表」をとりあえずは出さなくなりました ( ただし今後は分かりません ) 。
 その代わり、巧妙に出してきた新たな戦術が、「2人目です」とアナウンサーに言わせることです。

▼きょう8月25日日曜の朝7時のニュースにおいて、石破茂さんの「出馬表明」を大々的に取りあげつつ、アナウンサーが「出馬表明は2人目です」と断言しました。
 事実は、みなさんがご承知の通り、3人目ですね。不肖わたしと小林鷹之さんとすでに2人居ますから。
 NHKは同じニュースにおいて、小林さんが能登に入ったことをこれも大々的に報じていますから、消された1人がわたしであることは明らかです。

問題の2 【取材による、という嘘】

▼NHKには、主権者から抗議と問い合わせが押し寄せていると思われます。
 NHKがどのように答えているかは、その主権者のみなさんから、具体的にこのブログに届いています。もちろん、わたしと一切、利害関係のないみなさんです。
 当初、NHKは「ご意見は担当に伝える」と木で鼻をくくるように応じるだけでしたが、その後、「取材に基づいて ( 青山繁晴には推薦人が集まらず ) 立候補できないと判断している」という趣旨を答えるように変わりました。
 明らかに組織の上層部の判断です。

 これが嘘なのです。
 なぜ、そう言えるか。
 NHKの総裁選取材のど真ん中にいる現役の記者が、議員会館の青山繁晴事務所に来られました。わたしが呼んだのでは無く、自発的な来訪です。
 仰ったことはー
( 1 ) 青山繁晴候補をニュースから除外していることについて、上司である担当部長、キャップ ( 担当記者クラブの自社の記者たちを統括するのがキャップ ) に文書を提出した
 ( 2 ) その中身は、青山議員を恣意的に総裁選から除外しているのは公共放送の使命に反するという問題提起
 ーというふたつです。

 わたしはこの記者の立場をたいへんに心配しましたが、すでにその文書 ( 上申書 ) を上記の通り、提出したということです。
 記者は上司の反応についても具体的に語りましたが、この記者の立場を考え、ここでは伏せます。
 またNHKの何部の記者で、どこの記者クラブに居るかも、伏せます。

 みなさん、お分かりだと思います。
 NHKがみなさんに「取材に基づいて」と言っている、その「取材」とは、この記者らの取材なのです。
 わたしは、政治部記者を含む長い記者経験から、NHKを含めた現場取材の仕組みを熟知しています。
 この記者は、単に記者というだけではなく、まさしくNHKの総裁選取材の中心に居ます。
 バランスのとれた円満な人柄でもあり、この記者個人の取材がNHKのなかで孤立し、尖っているのではなく、チームワークのなかで動いていることが良く伝わってきます。

 したがって、NHKの主権者への回答は、抗議をかわすための言い訳、いや実際には虚偽と言わざるを得ないという実証的証拠のひとつがここにあります。
 NHKは、公共放送でありながら、主権者を愚弄する行為を重ねているのです。

 わたしはプロフェッショナルな物書きとして、誇張した言いぶり、飛躍した理屈、いずれも好みません。
 あくまで淡々と事実に即して、主権者にお伝えしています。

※ 問題の3、問題の4・・・と次のエントリーで続行します。
  問題がいくつも同時進行で起きているので、1本のエントリーが長すぎないよう、いくつかに分けます。

反撃の1 【抗議、法的措置】

▼NHKに正式抗議すること、法的措置をとること、いずれも具体的準備に入っています。
 抗議は、週明けに文書で行います。文書は作成中ですが、NHKに出したあと、公開します。
 放送法違反を追及する法的措置は、司法関係者と協議をすでに開始しました。

反撃の2 【主権者への情報発信】

▼ひとつにはこのブログです。
 そして「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」にて、金曜の記者会見の全容をそのまま編集せずに、ここで、いつものように無条件に公開しています。生中継のアーカイブです。 ( なおわたしは、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」のスポンサー料を受け取っていません。献金がゼロであることなどと同じ姿勢です )
 さらに、同じく「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の最新放送として、これによって、この総裁選が財務省支配という重大な特徴を持っていることを解き明かしています。

▼NHKが率先して、わたしを総裁選から外し、多くのメディアがそれに追随している背景が、この「財務省支配」です。
 総裁選は、財務省と極めて近くて増税路線をとる岸田総理の戦術的不出馬から、始まりました。
 小林鷹之候補が岸田総理を公然と訪れ、経済を含めて路線を継承すると仰ったように、わたしを除く11人のすべてが、保守もリベラルも関係なく、この「親財務省」路線であると、残念ながら言わざるを得ません。
 すくなくとも「減税を掲げて財務省と対峙する」と仰った方は、今に至るまで、わたしの他は1人もいらっしゃいません。

 したがって、唯ひとり不肖わたしが金曜の記者会見で「減税のために財務省と対峙する」と明言したことは、これら既得権益の側からすれば、消し去りたいことに他ならず、総裁選の本番で減税の議論が出ることはどうしても阻止せねばならないことです。
 わたしが総裁選の本番に残っては困るので、どんな手を使ってでも、推薦人の引き剥がしを完遂したいのです。
 よおく、分かりますよね。
 ある意味、バレバレです。

▼実際、NHKの虚偽放送は非常に効果的です。
 国民、その中の自由民主党員、さらに国会議員にも「青山さんは出ないんだ」という認識を、この瞬間も広めています。
 これは、わたしの推薦人集めに深刻なブレーキとなっていますから、既存政治と癒着したNHKにとっては、二重三重の相乗効果となっています。
 美味しくてやめられないでしょう。それを前述のNHK記者が告発したのです。この記者の存在は、日本に残る希望のひとつですね。

反撃の3 【日本に問う1冊】

▼わたしが国会議員の公務と、プロフェッショナルな書き手であること、資源エネルギーを含めた実務の専門家であることを鼎立 ( ていりつ ) させているのは、恐縮ながら他の国会議員には与野党を問わず無いことであり、わたしという国会議員の根幹のひとつです。

▼したがって、安倍晋三元総理が2年前の7月8日に暗殺されてからずっと、安倍さんの非業の死と、これからの祖国を問うための原稿を、2年のあいだ、書き続けてきました。
 その原稿が、400字詰め原稿用紙換算で600枚に近づいていく段階に至って、逆に、削り込んで1冊の本に仕上げる作業に入りました。
 それはまさしく、苦悩の作業でした。
 なぜか。
 安倍さんが、利害関係の無かったわたしに、赤裸々に大臣らの人物評を語ったからです。
 わたしは生前の安倍さんに「総理とわたしの議論、会話は、日本の政治史のひとこまです。国家の機密文書はいつか歳月を経れば、原則、主権者に公開せねばなりません。釈迦に説法ですが、法的にもそれが担保されていますね。わたしは総理との会話を記録に取っています。2人のうちどちらか、あるいは両方が世から去れば、政府の文書と同様に公開されねばなりません。そのつもりで、話してください」とお願いし、寛容にして腹の据わった安倍晋三さんの諒解を得ていました。

▼しかしこれは同時に、すべてを公開するという意味ではありませぬ。
 あくまで安倍さんの一方的な見解でもあり、評されていた当事者のことも考えねばなりません。
 これも、わたしは安倍さんにお話ししました。安倍総理は「うん、その辺のバランス、青山さんを信頼しているからさ」とお答えになりました。

▼そしてこの、原稿を削りに削り込んだ新刊は、『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』として9月7日に発刊されることになりました。
 これが総裁選本番の直前となったのは、偶然です。
 おそらく担当編集者以外には、信じてくれる人が居ないでしょうが、天と、それから安倍さんがご存じの通り、淡々とした事実として、総裁選と偶然に重なったのです。

 ところが、総裁選は、岸田総理の戦術があまりに奏功して、すでに過熱の状態にあります。
 NHKをはじめとするメディアの異様な現況も、その過熱の影響があります。

 そこで編集者と議論して、3刷では、総裁選候補者に関して安倍さんが直に、厳しく発言している部分を、ごく一部ではありますが、削除することに決しました。
 新刊はすでに、発刊前の増刷が決まっています。
 したがって、初版と第2版は中身が同じで、第3版以降は、ごく一部ながら違います。

 編集者には「この経緯も、ありのままに、事前に読者・主権者に公開します」と提起して諒解を得ました。
 なお、この3刷がいつになるのかは、まだまったく分かりません。ただおそらく、2刷で終わってしまうことだけは、おそらくは無い見通しです。
 また、削るのは、安倍さんの膨大な発言のうちの、ほぼ2か所だけです。
 わたしの見解は、そもそも他者への批評は、総裁選の候補者を含めて、元の600枚に迫る原稿でもひとことも今回、書いていません。したがって削る部分もありませぬ。

※では、問題の3、4・・・などを記す次のエントリーへ続きます。
 といっても、エントリーの執筆は、なんと推薦人集めを中断しておこなっているので、次のエントリーをいつアップできるかは未定です。





 
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