On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-08-25 20:51:50
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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※すみません、紙の順番が間違っていました、読みにくくて申し訳ありませんでした ※※経歴に間違いがありペーパーをすべて差し替えます   【 日本の暗黒とみんなで戦う その2】  NHK、民放、新聞、通信社いずれも報じないペーパーがこれです



▼総裁選において「別の選択肢がある」と明示するために、8月23日金曜午後5時から6時過ぎ、国会内で記者会見を開きました。
 そこで、出席者全員に4枚組のペーパーを配布しました。
 写真の記者さんはみな、その紙を持っていますね。

▼わたしの専門分野がやや幅広く、分野は多く、また日本の抱える深刻な課題も積み上がっているために、ほんらいは4枚で済むはずもありません。
 少なくとも10枚、できれば40枚でしょうか。

 しかし、会見の資料というのは、できるだけ簡潔にすべきです。
 記者会見では「あれもこれも言いたい」という、ありのままに申せばいくぶんかは自己顕示風になるひとが、どうしても多いです。
 会見する側としては、そうなるのも当然ですよね。
 一方、会見を取材する側は、次から次へいろんな人の会見があるから、ひとつひとつが長ければ、とても処理しきれません。
 不肖わたしは双方の立場を良く知っています。
 だからこそ、みずからをよく省みて、ペーパーひとつにしても、簡潔になるように心がけて作りました。総裁選だからといって、内心で昂奮していたりしないことが肝心です。

 ・・・ということは、記者会見から離れてペーパーをご覧になるみなさんとしては、なんだか、項目によっては木で鼻を括っている感があるほど短いでしょう。
 できますれば、それを諒解されたうえで、ご覧いただけますか ?

▼会見では、紙をほぼ見ないで発言していきました。
 それはふだん通りです。

 そのとき、決済税のところで、その想定される税収@1年について最初に「65兆円」と言い、あとで「130兆円」と言ったそうですね。
 すみません、いま、おのれの動画をチェックする時間がまったく無いので確認できないですが、もしもそうなら65兆円は言いそこ間違いです。65兆円というのは、現在の平均的な税収ですね。 ( 直近はもっと多い )
 130兆円が正しいです。
 自分では、最初に言い間違えている自覚がありませんでした。『国は、平均的な税収の2倍を、決済税の導入で期待できる。しかも国民1人1人が物を買うときの税負担は、現行の消費税との比較で言えば33分の1』ということを言おうとしていましたから、その平均的な税収額を思わず口にしたのでしょう。
 お詫びして訂正します。
 同じ会見の後半では、正しく130兆円と申したのが、ちいさな救いかも知れません。

▼消費減税とこの決済税構想の時期がずれると指摘してこられた方もいらっしゃいます。
 時期はその通り、ズレます。
 そのズレこそが、むしろ大切です。
 消費減税は、たった今の決算剰余金を財政法6条に基づいて処理しつつ、その余りで行えること、そして当面はそうであっても、決算剰余金も当然、不安定ですから、中長期的な構想として決済税を申しあげています。

▼そして、こうしたとき必ず、ご自分の関心事に基づいて「○○が無かった」という指摘があります。
 よおく分かります。深く理解しています。

 ただ、今回は、1人だけの会見で1時間を設定、というのは相当に長いです。
 それでも、あれだけ冒頭に話せばもう限界、質疑応答の時間をちゃんと取らねばなりません。
 したがって、たとえば天皇陛下のご存在を護り抜くことは、述べる時間が無くなりましたが、ペーパーにはちゃんとあります。

▼また「パーティの個人開催は禁止していないと言え」と繰り返し、強く、仰ってこられる方もいらっしゃいますが、はい、ご心配なく、「派閥やグループによるパーティ禁止」と明言しています。

▼クルド人に関係する治安問題で、主権者の一部とも議論なさっている和田政宗参議院議員が、わたしの選対事務局長を務めてくださっていることについて、「これで青山さんは保守層の支持を喪う」という書き込みも、予想よりはずっと少ないですが、あります。
「支持を喪うかどうか」は、不肖わたしの最大関心事ではありません。
 支持、不支持ではなく、何にも負けず日本の治安を護るのが、まさしくわたしが総理総裁となって取り組む課題のひとつです。
 それは、外国人の増加による社会不安に対しても、同じです。

 和田さんは、まごうことなき国士です。ひとを他者による評価で見ないというのは、わたしの信念のひとつです。
 和田さんは、菅グループに属する議員であるにもかかわらず、いかなる派閥・グループにも決して属さないわたしの総裁選出馬を「応援したい」とみずからの強固な意志で言ってこられました。
 ふつう、これはできることではありませぬ。同じくわたしを支援してくださる、ある派閥の衆議院議員が「菅さんが総裁選に力を入れているのに、和田さん、凄いね」と感嘆していました。
 和田さんは、かつてわたしの硫黄島の英霊や白梅の少女たちをめぐる講演を聴いたと仰っていて、それが総裁選での応援のきっかけ、あるいは根源なのかなと考えています。純なひとです。

▼わたしの選対を支える重要な人としては、和田さんともうひとり、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) を冷静にして熱い志で支え続ける事務局長の、高木啓衆議院議員 ( 東京12区 ) がいらっしゃいます。
 記者会見のときは、地元の行事とお悔やみで、同席されませんでした。
 わたしを根っこから、勇気づけてくれるひとです。

▼このペーパーにあるような核心部分を語ったあと、質疑応答を受けました。
 そのとき、推薦人は集まったのか、集まるのかという質問を受けて、引き剥がしの実態をすこしだけ話しました。
 わたしは「引き剥がしの第一波で、実に、いったん1人にまで減った。逆に言うと1人残った人は凄い。それが隣に居る和田さんだ」という趣旨、あくまで趣旨であって言葉の通りではありませぬが、そう述べました。
 すると、驚いたことにこれを「いま現在の推薦人が1人だけだ」と受け取った、いや、初歩的な取り違えをした記者がいて、それが、この会見を真っ先に報じたフジテレビの速報です。
 この誤報が影響したのか、東スポや夕刊フジも間違っています。
 しかしわたしは、この質問への答えの冒頭で「推薦人のめどが立たないでこうした会見を開くことはない」と明言しているのです。
 会見に同席し、写真にも、謙虚に屈む姿が写っている学生インターン、増野優斗くんが「記者は、何も聴いていないじゃないですか」と驚き、怒って、あとで叫んでいました。
 彼にとってはすべてが最高の勉強ですね。

 東スポや夕刊フジはむしろ好意的に報道してくれているのです。
 それだけに、肝心なところでの誤りは、残念です。
 そのことは【 日本の暗黒とみんなで戦う その3】で記します。 ( 前に記したとおり、ブログの執筆は、推薦人集めを中断して書いているのが実態なので、その3のエントリーはいつアップできるか分かりません )

▼さて、もうおそらくみなさんがお気づきの通り、わたしとしては、以上の事情を踏まえた上で、以下のペーパーを読んでくださるようお願いしたいところです。
 メディアの誤解と、主権者のみなさんの一部にどうしても、善意で生まれる誤解の両方が、押し寄せてくるのが実態でありますから。
 そして、前述の増野優斗くんが苦労して関与してくれるショート動画も、視てやってください。ここです。
 新刊の『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』は、暗殺された安倍さんと、不肖わたしと、なにより主権者のみなさんの魂の書です。ここです。

                                            23AUG24
                 総裁選について
                                自由民主党参議院議員 青山繁晴 拝
 
■なぜ会見を開くか。
 
・自由民主党に別の選択肢があることを、主権者と、党所属の国会議員にお見せするために開く。
どんな別の選択肢か。
 減税を正面から掲げて財務省と対峙する唯一の総裁候補という選択肢。
 献金ゼロ、パーティゼロ、支援団体ゼロ、派閥ゼロ、後援会ゼロ、後援会長置かず、地元をつくらない唯一の総裁 候補という選択肢。
 
■なぜ総裁選に出るのか
 
・党員数3年連続1位ということの、ほんとうの意味は何か。
 団体や企業経由で入党したのではなく、議員会館の青山繁晴事務所を通じて入党なさった自由民主党員の全員が、自立した自由意志のみによって入党されている。
 その新しい意志を、今回の総裁選にこそ反映させるべき。
 
・海外でも知られた民間の専門家として、5つの分野 ( 外交、安全保障、国家危機管理、資源エネルギー、情報・インテリジェンス ) を持ち、充分な実務経験と人脈を、国内と海外ともに持つ。
 それを国政に最大限に活かすために総理総裁を目指す。
 
・今回の総裁選は、参議院からこそ出るべきである。
 衆院の小選挙区の対極にある全国比例という選挙制度を活かす。
 むしろ解散のない参議院議員に一度、解散権を渡して冷静に、公平に、国民のための解散・総選挙を考えるべき。
 そして憲法によると、総理たる資格は、衆参の区別が一切無い。
 
・旧態依然の政府に入ることは、お断りしてきた。
 その方がむしろ、新しいまつりごと ( 政 ) の門を開く。
 そして、たとえばアメリカのクリントン大統領もオバマ大統領も国政経験はゼロだった。国のトップに求められることは、指導力と包容力と、しがらみのないことであり、民の知恵が豊富で官に属したことのない総理が一度は求められる。
 
・日本の総理には、五観が必要である。
 五観とは、国家観、歴史観、人間観、政局観、経済の相場観。
 そのいずれも、鍛え、練ってきた。
 
■根っこは何か。
 
・一致点を見つけられる、社会の理念と哲学を、主権者と共に考え抜く。
 たとえば、不肖わたしは「人のために生きる」のが、日本の哲学だと考えている。人のために生きるんだという土台が安定すれば、なぜ学校へ行くか、なぜ働くかが、分かることがある。
 自殺社会であることを超克する道のうちの1本として、共に考えたい。
 
■政策
□経済財政の最優先策
・まず消費減税によって個人の購買力を高める。
 
□農政
・コメがいつでも買える日本社会でなければならない。国として稲作を再建する。
 
□まつりごと ( 政 ) の変革
・政治資金規正法を再改正する。
 政策活動費の廃止を定める。
 
・新政治改革大綱を策定する。
 そのなかで、まず派閥とカネの問題の事実関係の徹底調査と究明の実施を明記する。
 派閥やグループによるパーティを禁止し、派閥の人事介入を禁止し、派閥の真の廃止に繋げる。政策集団も議員集団も政治団体の登録を禁止する。
 政党法の制定を定める。
 外国人のパーティ券購入禁止を定める。
 
□エネルギー
・自前の海洋資源 ( レアアース、レアメタル、コバルトリッチクラスト、マンガン団塊、熱水鉱床、メタンハイドレート・メタンプルーム ) を実用化する。
 
・再エネ賦課金をやめ、周辺地域を含めた安全性を向上させた原子力発電を活用し、核融合研究に注力し、偏りのないエネルギーベストミックスを実践する。
 日本海側に過疎対策として、資源産業を勃興させる。
 
□外交防衛
・どんな新しい世界秩序を目指すのか、国家目標を明文化する。
・領土領海領空を護る総合計画を立案し、自衛隊と、海上保安庁を再配置する。
・北方領土の回復、竹島の正常化をめざし、尖閣諸島に公務員を常駐させる。
・グローバルサウスとの連携を深める。
・宇宙、サイバー能力を強化する。
・シェルター整備を進める。
・自衛隊法を改正しネガティブリストに転換し、軍法会議の設置を準備する。
・カウンターインテリジェンス法を制定する。
 
□日本国の根幹づくり
・憲法9条の改正と財政法4条の改正を両輪とする。
 憲法は、憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持」を修文し、9条に「自衛権の発動を妨げない」を加える。
 
・決済税を準備し、税制の包括的変革へ方向を定める。
・成長産業を伸ばす、科学教育、開業支援、経営支援、それについて厳しいチェックの第3者機関を新設する。
・外国人労働者に頼らず、女性と高齢者、氷河期世代を登用し、ロボティクスを進める。
・移民政策を採らない。
・拉致被害者を全員、救出する。
・硫黄島をはじめとするご遺骨収容を進める。
 
□天皇陛下のご存在
・有史以来一貫して日本国民が尊び、護ってきた父系による皇位継承を堅持する。
・皇族方の養子縁組を可能とするよう皇室典範を改正する。
 
□教育
・いわゆる慰安婦などの歴史問題にフェアに対応できる歴史教育を行う。
・文系理系の統合教育を進める。
 
□社会保障
・人口減対策として ( 1 ) 婚姻率を上昇させるために若者の賃上げ ( 2 ) 子供の居る世帯への減税ーをおこなう。
 
□環境、温暖化対策
・世界と共同歩調をとる。正しい情報を国民で共有できるよう努める。
 
□その他・総合
・省庁を再編し、新内務省の創建を準備する。
・テロ、災害対策の全国見直しをおこなう。
・LGBT法について国民にヒヤリングを実施し、法の見直しを含めて、女性の権利を守る。
 
【経歴】
 昭和27年 ( 1952年 ) 7月25日、兵庫県神戸市生まれ。
 慶應義塾大学文学部中退、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。
 共同通信社に入社し事件記者、経済記者を経て政治部へ。
 三菱総合研究所に研究員として迎えられ、安全保障・外交から金融・経済までを包括する国家戦略の立案に携わる。
 株式会社独立総合研究所を創立、代表取締役社長・兼・首席研究員に就任し「国を官任せにしない」を掲げ国家危機管理、外交、安全保障、自前の海洋資源の実用化などの研究を統括する。
 総務省消防審議会委員、総務省NHK海外発信強化検討会委員、海上保安庁政策アドバイザー、文科省参与、経産省総合資源エネルギー調査会専門委員、原子力委員会原子力防護専門部会専門委員、日本版NSC(国家安全保障会議)創立有識者会議・議員、防衛省幹部研修講師などの公職を多く無償で努める。
 独立総合研究所を退社後、平成28年7月に参議院議員に初当選。
 現在、衆参両院100人 ( 令和6年8月21日時点 ) のカネ、人事、利権と無縁の、派閥ではない新しい議員集団「日本の尊厳と国益を護る会」 ( 護る会 / GDI ) 代表。
 近畿大学経済学部客員教授、東京大学教養学部有志ゼミ講師 ( 元非常勤講師 ) 。
 作家として著書にノンフィクションでは最新刊の「反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理」 ( 9月7日刊行 ) ほか「ぼくらの祖国」「ぼくらの選択」、文学作品では「平成紀」「わたしは灰猫」「夜想交叉路」がある。

                                           (了)





 
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