On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-09-01 04:25:18
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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総裁選に参加していて、日本をいったい何が邪魔しているのか、つくづく分かりました  それは「ガンジガラメ」です  【その1】



 異様な迷走台風の犠牲になられた尊い命に、魂からのお悔やみを申しあげます。
 また長期間、苦しみ抜いておられる同胞に、お詫びとお見舞いを申しあげます。
 不肖わたしなりに努力していますが、現状の日本政府の災害対応力は、気候の変動に追いついていません。
 国家危機管理も専門分野のひとつとして長年、仕事をしてきました。国家の危機管理は、対テロ、対有事と対自然災害のみっつがあります。
 国をまったく新しく率いて、みっつの課題いずれも遅れている日本政府を立て直したいと願っています。

▼総裁選において岸田総理が「現職閣僚も自由に議論してよし」と閣内へ指示を出されてから、総裁選のモラル崩壊が起き、目を覆う現状にあります。
 総理の指示を「議論だけ」と受け止めた閣僚はいないからです。

 ある現職閣僚は、議員会館の自室に籠もられ推薦人集めの電話作戦をなさるために中東訪問を中止されました。
 わたしは政府入りしていませんから、その中止決定は最初、報道で知っただけです。そのあとで政府内部の味方と連絡をとり、なぜ中止になったかの経緯を知りました。
 中止の決定には、当然ながら関与していません。
 ただ、中東を代表する国のひとつ、そこの内務省の知己から、電話がかかってきました。
 怒りで昂 ( たか ) ぶって、その流暢な英語に珍しく乱れがあります。
 暗号化された電話ですから、内容が外に出ることはありませぬ。わたし自身も永遠に、内容を具体的に語ることはありません。
 しかしその国は、日本国外務省には言わずとも、ほんとうは憤激し日本国への信頼を捨てつつあるのです。だからこそ、その国の外務省ではなく、情報が集積する内務省から、わたしに電話がかかってきました。

 また別の現職閣僚は、その地位も活用なさりポストの提示をなさって、推薦人を、一例に過ぎませんがわたしからも引き剥がされています。
 かつてはわたし自身も、この方からポストを提示されて推薦人になるよう依頼されました。わたしは当然、「ポストで釣ると、ご自分の人望に傷がつきますし、空約束も生みます」と諫言いたしましたが、当時すでに懸念したとおり、その諫言などお忘れのようです。
 もしも、ご自分の利益のためには人間のマナーをもお忘れになるということならば、それは、ぼくらの祖国のリーダーとしてはどうでしょうか。

 こうした実態を、オールドメディアは報じません。
 公平な報道のために ?
 まさか。
 特定の候補を、そのメディア企業の生き残りのために全社挙げて推していたりするからです。
 また、その候補がもし総理になっても不利にならないようにと気にして、その候補がほんとうは何をなさっているかを報じません。

 先日、候補のひとりが沢山の記者を引き連れて、国会内を歩いておられるのに遭遇しました。
 長いお付き合いの方ですから、短く会話しつつ、記者のみなさんの目が生き生きとはしていないことに、18年9か月を記者として生きた身ですから、気づかないわけにいきませんでした。
 そこが気になりました。ひとりひとりが、かけがえのない、人生なのです。
 良心派の記者ほど辞めるひとが増えていることを、現場で知っています。

▼さて、写真はインドです。
 総裁選も、評論家や学者、コメンテーターではなく当事者です。
 総裁選のモラル崩壊に、おのれを身体を張って抵抗します。
 そのひとつとして、ムチャらクチャらな日程で、参議院の「政府開発援助 ( ODA ) 沖縄・北方特別委員会」の公式派遣によるインドでの日本の援助の実態調査、それに参加しました。

▼インド国民にとってもっとも深刻な問題のひとつが、水の汚染です。
 そこで日本は、ここガンジス河の支流においても、みずから汚染物質を取り除き、それだけではなく取り除いた物質の一部を肥料などに転換して活かすという優れた技術を提供し、このように工事がおこなわれています。

▼で、みなさん、この写真を見て、何を感じられますか ?
 何に気づかれますか ?
 それはこのエントリーの 【 その2 】 に続きます。

★実際に本になった『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』が届き、書いた自分自身を突き放して、読んでいます。
 身近な人から「総裁選が終わってからの出版に延期したら? 総裁選を有利にしようとして出版したんだと誤解されるよ」と心配する意見までもらいました。しかし、原稿ではなく、ゲラ ( 仮印刷 ) でもなく、本を読んでみて、これでよかったと感じています。
 もう9月7日の発刊まで1週間を切りました。
 ネットでは予約できます。たとえばの一例ですが、ここです。

▼発刊前に3刷という、版元・扶桑社の、ふつうではあり得ない努力があります。それでも「いきなり品切れ」を懸念する声があります。
 それが実際ですが、これ以上書くと、ネット通販の常道みたいになりますからやめます。わはは。ぼくとしては、いつも肝心なところで品切れが起きるのが、ぼくの本なので、正直、それが心配です。
 ただし、あまり刷っておきたくない出版社の気持ちも分かります。
「政治家の本」という偏見を突破するのはたいへんで、政治家は実際、出版社から秘密裏に大量の買い取りをやるのです。わたしは国会議員になっていても、これまでの政治家になっては居ませんから、買い取りなど絶対に致しませぬ。






 
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