On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-09-07 17:13:49
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【追記しました】  日本がんじがらめ党総裁選【その11】  ジミントウの左傾化が総裁選にもありありと顕れています



▼これは昨年の秋の国会議事堂です。
 秋色の向こうの尖り屋根を見上げながら、ことしの夏と秋の苦況をもう予感していました。
 それがわたし個人のことだけであれば、どうということもありませぬ。
 しかし日本の宰相選びである総裁選で、ほんらいの日本を終焉に導くかのような言説が軽々に出てくることこそ、祖国の苦況です。

 それは、自由民主党の政権下で新設された役所が「子供家庭庁」ではなく「こども家庭庁」と称し、子供という日本語を勝手に「こども」に変質させてしまおうとしていることなどとも通じています。

▼わたしはそのジミントウを、ほんらいの自由民主党にしようと、総裁選にも手を挙げています。
 きょうは土曜日、秘書さんは、わたしの身体を考えてジムでのトレーニングと、そのあとのボディケアを予約してくれていました。
 この身体は、動かしていれば最善の状態になります。久々でも鍛錬をやれば、これまでに鍛えた土台が、前面に出てきてくれます。
 その直後にボディケアを受ければ、短い時間でも熟睡ができます。

 わたしを知る秘書さんの判断は、正しいです。
 その秘書さんの手間も、準備してくれているであろうトレーナーのことも、考えて、ほんとうに行きたかったです。
 しかし、総裁選の推薦人集めの電話をするために、ジムに、謝罪とキャンセルの連絡をしました。

▼総裁選の推薦人集めは、他の候補にとっては電話作戦が主体です。
 しかしわたしは最後まで、それは採りません。
 まず主権者と、その主権者が選んだ議員に失礼だと思います。
 それに、現職閣僚らが「公務も横に置いて電話を掛けまくる」というのは、国益への悪影響と、それから『数打ちゃ当たる』というやり方ではないかという懸念と、ふたつの問題があると考えます。

 そこで、議員ひとりひとりを訪ねて、丁寧に話して歩くということを最初から変えずに、続けています。
 一方で、わたし以外の候補者が全員、長老の言うことを聞いて早期解散論という現実があります。 ( わたしは早期解散論に反対です。新総理は北海道から先島諸島までみずからの足で歩いて、選挙情勢をつかみ、かつ国民生活の逼迫を改善してから、総選挙に臨むべきです )
 その早期解散を恐れて、多くの衆議院議員が地元に張り付いた状態です。国会は閉会中です。
 そのために、どうしても会えない議員が出てきます。
 そうした議員には、やむを得ず、電話だけで語りかけるしかありません。
 土曜は、国会に出てくる議員が居ないので、今日のように電話を使います。

▼その電話でも、「青山さんがいちばん最初に手を挙げているのに、NHKが居ないことにしたり、酷いですね。わたしはこの危機の総理には、青山さんが最適任だと思っています」と仰ったうえで、「ただ・・・」といつもの奴が出て、「○○に言われたので、もう他の人の推薦人に署名しちゃいました」という話に急転します。

 なかには、『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』の新刊について「飛びつくみたいに読みましたよ。期待どおり・・・期待のはるか上でした」と仰った衆議院議員も居ます。
 きょうの9月7日発刊なのに、ずいぶん素早いと思いました。「いやね、書店に予約して、すぐに手に入るようにしていたんですよ」ということでした。
 この議員もまた、話の後半では「ただ・・・」というキーワードが出て、そのあとは「私にも色々、しがらみがありまして、今回は・・・」となりました。

 大手新聞政治部の若手記者が、議員会館の青山繁晴事務所で「夜中に落ち込みませんか。よく、人間不信になりませんね」と言ったのは、よく分かります。
 分かりますが、いやしくも日本国の宰相になると手を挙げているのですから、そんなやわなことでは、はじめから務まりませぬ。

 しかし候補者のなかに、日本の国会議員がしがらみでガンジガラメになっていることをむしろ利用して、地域で縛り、大学名で縛り、そういう手段も使って推薦人集めをされている実例が次々と、議員の証言からわたしに分かります。
 これは深刻に懸念しています。

 ジミントウの左傾化は、亡き安倍総理が深く心配されていました。
 その左巻き懸念と、目的のためには手段を選ばない、それに候補者ご自身が気づくことすら無いという懸念、このふたつが今、わたしの心配です。

 そうしたなか、歌手の西川貴教さんや、元衆議院議員の若狭勝弁護士らが思いがけず「居るのに居ないことにされる候補者のない公正な総裁選を」という趣旨を仰っていただいたことに、こゝろから感謝しています。





 
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