On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-09-20 00:10:58
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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日本がんじがらめ党 総裁選 【新篇の6】  無謀なる決起はまだ始まったばかり


( 下関の功山寺にて、わずかな手勢で決起し、日本の近代史を切り開いた高杉晋作像。わたしが撮りました。
 高杉晋作さんのこの功山寺決起は、無謀な暴発とされました。事実、ほとんど付いてくる人のない展望なき決起でした。ところがそれが、幕末の時代を回転させたのです )

▼このエントリーのタイトルに「無謀なる」と記しました。
 何が無謀なのか。
 それは、こうです。

 総裁選に出るには、推薦人になるようお抱え議員に指示してくれる業界団体が、必要不可欠です。
 それを、不肖わたしはあえて一切持ちませぬ。

 また、推薦人になるよう子分議員に指示してくれる派閥のボスも、不可欠です。
 それも一切持ちませぬ。

 さらに、推薦人になるよう国会議員に指示してくれる地元政界も、当然、不可欠です。通常の国会議員は、地元の県議、市議、町議、村議のみなさんが動いてくれて、それに乗っかってこそ、ほんとうは当選しているのだから。
 しかし、それも一切持ちませぬ。

 そして、推薦人になるよう支援議員に指示してくれる後援会、後援会長も、みなと同じように持って、横の繋がりがないといけません。
 それも一切持ちませぬ。

 これらに加えて、献金がないから資金なく、パーティをまったく開かないから、資金さらに無く、それで総裁選に出馬することは、わたしにとって、ささやかな功山寺決起でありました。
「ありました」と記しましたが、実際には、功山寺決起のまだ始まりです。このあとからこそが、わたしに犠牲と負担の増える、本物の戦いです。

▼少年時代から、いつか長州の曹洞宗功山寺を訪れたいと思っていました。
 ところが大人になって世界を回っているのに、長州に入る機会はなかなかありませんでした。
 ようやく、青山千春・東京海洋大学教官とふたりで功山寺を訪ね、雨あがりの高杉晋作像を見上げたとき、いつか、現代の決起の始まりが来ることを予感しました。

 晋作さんの時代の決起は、武装決起です。
 現代日本の決起には、武装はありません。粘り強い説得があるだけなのです。
 高杉晋作さんの武力を用いた挙兵でも、その成果と決着を見るまでに1年半近く、掛かっています。そのあいだ、成功に酔ったり、失意に沈んだり、一筋縄ではもちろんいきませんでした。

 武力なき決起の今、みんなと連帯するわたしたちの功山寺決起は、もっともっと時間が掛かるでしょう。
 そして今は失意でも明日は希望が甦り、また失意に沈むこともあるでしょう。

▼総裁選の本選に出られないという敗北から1週間の、きのう9月19日木曜は、夜に、京都大学大学院の藤井聡教授の動画収録に参加しました。
 やがてアップされます。
『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』を持っていこうと思って、すっかり忘れていました。わはは。
 ただ、藤井さんの質問に答えるなかで、本の中身については何度か触れました。
 藤井教授とお会いするのは、あとで調べると実に11年半ぶりぐらいでした ( 藤井さんは5、6年ぶりかなと仰っていました。実際はその倍ぐらい時間が経っているようです ) 。藤井さんの本質を把握する力に感心しました。

▼今夜も、総裁選について、三浦麻未公設政策秘書の問いに答える動画をアップしています。
 今回は、「誰が勝つのか」という問いです。
 この、総裁選をめぐって三浦秘書のハードな問いに答えるシリーズ、アップする度にわたしを口を極めて罵倒する書き込みが来ます。
 その書き込みも、朝までかかっても全部、淡々と読んでいます。
 今回も非難囂々 ( ごうごう ) であろう動画は、これです。





 
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