On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-09-26 23:10:51
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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日本がんじがらめ党 総裁選 【終局の3】  失敗と敗北の値打ち



▼きょう9月26日木曜、総裁選の議員投票を翌日に控えるなか、急遽の国内出張に出ました。
 やがては白い冠をいただく富士が、振り返れば、雲海のなかから黒々とくっきり見送ってくれました。

▼いつでもどこでも、主権者のみなさんへ発信が絶えることのないよう、あるいは絶える時ができるだけ少ないよう、非力なりに努めています。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の最新放送がここにあります。
 今夜は、「総裁選ラスト争点」のまさしくラストです。
「中露の大統合作戦に対峙するために、フレアで良かったか」を三浦麻未公設政策秘書、主権者のみなさんと一緒に考えています。
 戦う二十歳、学生インターンの増野優斗くんの今夜の戦場はここです。不肖わたしは公の憤怒をかなり感じています。

▼議員投票を前に、あらためて考えます。このたびの総裁選は、半生でもっとも大きな敗残でありました。
 しかしほんとうは、おのれのささやかな信念、「成功は次の実りをもたらさない。失敗こそ財産だ」の実践でもあります。
 3年前の総裁選は、安倍元総理と本音で話しあって、わたしは当事者になることなく終わりました。そのために成功も無ければ失敗も無かったのです。
『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』で赤裸々に、腹の底では覚悟を決めて、みなさんに明かしています。
 3年前の9月、議員投票のあった夜、自宅にあった酒という酒を飲み尽くしてなお、酔わずにいたのは、なぜか。
 おのれを鍛造することなく終わったのが、刀を研ぎ出せない刀鍛冶のように空しく思えたからです。

 今回は当事者となり、研ぎ出した刀はみずからの胸を抉りました。
 期待と裏切ったすべてのみなさんに、総裁選の最後のこの夜、今ふたたびのお詫びと感謝を申しあげます。
 深々と抉ったわが胸の奥から、現場体験という栄養たっぷりの力が、ふつふつと湧きあがってきます。

▼みなさん、明日の新総裁の誕生、そして10月1日の新総理の指名を経て、10月27日に祖国とアジアと世界をどうするか、一緒に考えましょう。
 それは、この場です。

▼日帰りで出張から今、9月26日午後11時すぎ、帰ってきました。
 明日9月27日、自由民主党本部8階で議員投票の開始となるのが午後1時です。
 しかしわたしは朝から、国会に出ます。
 国政が停滞するなかも、世界の既成秩序の破壊が進んでいるからです。
 みなさんへの発信を忘れないのと同時に、いつだってアジアと世界に向かいあわねばなりません。





 
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