On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-09-26 09:48:41
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【推敲しました】  日本がんじがらめ党 総裁選 【終局の2】  嘘は嘘に過ぎません



 闇の向こうに光があっても無くても、深淡生、深く淡く生きるのです。
 海外出張の機窓から、天の気配に触れて、あらためてそれを考えました。


▼一体いつ、わたしが「石破候補に投票する」あるいは「するかも」と言ったでしょうか。
 ありとあらゆる場で、カケラも言っていません。
 示唆したことも一切、ありませぬ。

▼わたしが言っているのは、示唆したことを含めて、以下の通りです。

▽1回目の投票では、これまでの現場体験から「国民と国家の命運を実は大きく左右する」と実感しているところの、指導者としての人間像を重くみて、議員票を投じます。
 同時に、政策の根幹が違う候補に投票することは、決してありません。

▽そして、決選投票になることは確実であるのが、総裁選の客観情勢です。
 決選投票に残るのはルール上、おふたりだけです。
 いわば2者択一の場となり、政策に共通点のある人に投票します。
 理由は明確です。
 第1回目の投票は、主権者のみなさんのなかの党員・党友票が議員票と同数、同格です。その投票を経て選ばれたおふたりですから、9人の中から2者が選ばれたことを、わたしは尊重すべきです。
 したがって、このおふたりについて、もはや人間像を考える段階ではありません。
 政策に絞って、最後のおひとりを選ぶべきです。

▽誰に投票するかは、1回目の投票、決選投票いずれについても、事前に名を挙げて公表したり致しません。
 おのれが推薦人を集めきることができず、立候補できなかった以上は、総裁選の結果を誘導するような行為は、致しません。
 それはわたしの生きる基本姿勢によります。
 また9人の候補者のうち、人間像から政策まですべて一致する候補が居ませんから、わたし自身が野心なく、野望なく手を挙げたのであって、1回目の投票は最後まで考え抜くことになります。
 一方、決選投票は、迷いなく投票できると考えています。前述のように、政策に絞って決めるからです。

▽なお、仮に、1回目の投票と決選投票で、投票する候補が違っても、それはわたしに限らずどの議員でも問題ありません。
 理由はふたつです。
 ひとつには、決選投票に誰が残りそうかというのは、どんなに確度の高い情報があってもそれはあくまで事前の予想だからです。
 もうひとつには、9人の候補者は全員、ひとりの漏れもなく、これから先の政治活動がある「主権者の代理人」です。
 このブログに「決選投票に残れそうにない候補に、1回目の投票で投票するのは死票ではないか」という問いが来ていますが、「死票」ではないと考えます。
 どれぐらいの票が集まったかは、その候補の今後に、直ちに影響するからです。
 決選投票に残るのはわずか2人ですが、あとの7人も今後も主権者の代理として活動される以上は、1回目の投票で、公正な評価を受けるべきです。

▽そして、わたしは第1回目の投票、決選投票いずれについても、どなたに投票したかを主権者のみなさんに公表します。
 総裁選は、無記名の投票です。すなわち、誰に投票したかを公表する義務はありません。
 しかしわたしは公表します。わたしの考える主権者の義務と責任とは、自由民主党本部の考えるそれとは、また別物だからです。

▼わたしのこうした考え、主張は、まったく変化がありません。
 いかなるブレもありませぬ。

 総裁選におけるわたしの投票行動をめぐって、上記と異なる情報は、善意によるもの、悪意なきものも含めて誤解あるいは曲解、善意によるもの、悪意なきものも含めて思い込み、あるいは、残念ながら意図的な虚偽です。

 おのれの全責任で推薦人集めに敗北した9月12日の告示日の以降も、わたしにとって不幸な総裁選になっています。
 しかし、主権者の代理である責任をこれからも全うします。
 屈しませぬ。





 
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