On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-12-19 02:28:45
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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なんと言いますか、ぼくは主権者のみなさんをひとかたまりで考えてはいません  至りませぬが、おひとりおひとりを考えて公務に就いています



▼日々の歩みは、例えばこんな感じです。ちょっとご紹介します。

 きのう12月18日水曜も、早朝7時台に自由民主党本部へ入りました。
 午前8時から、党の「総合エネルギー戦略調査会」に平場の議員として参加しました。写真がそれです。
 この朝の議論は重大です。
 これからの日本国の資源エネルギー政策の基本となる、通称「エネ基」、つまり「エネルギー基本計画」の案を審議するからです。この議論を踏まえて政府が決定します。

▼わたしは幾つも提案をいたしました。
「いわゆる再生可能エネルギーの廃棄物」の深刻な問題、「次世代型原子炉の実装」の問題、「原子力発電の比率」の問題、「水素は自前でつくり、またしても輸入依存の水素にするな」という問題、「電気代を安価に導く」という重大課題、さらに「統合コストという新しい考え方を重視すべき」という課題、それぞれについて政府の答弁を求めました。
 言葉は丁寧に、しかし妥協せずに、求めました。

 これは「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の次の収録で話します。
 ちなみに、今夜にアップしたこの最新動画では、安倍昭恵さんがトランプ次期大統領ご夫妻を訪問されたことを、安倍総理の遺された意思に沿うように、そして公平に解説いたしました。
 おかしなコメントがまたしてもオールドメディアに相次いでいるようですが、実際はまるで違います。
 この件、外務省ともすこしだけ話しました。

 安倍総理の遺志をめぐっては『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』を紀伊國屋ネット書店のここから読まれたひとがどっと増えて、すこし心強く思いました。

▼こういう写真を上げると、「お茶なんか飲んでいるのか。けしからん」という書き込みが、この地味なブログに必ずやって来ます。
 どんなご意見も主権者の尊い遺志です。

 このお茶はただではありません。
 事前に徴収された費用から出ています。
 こうした戦略調査会は、一種の部会ですが、すべての部会と同じように役員以外は議員の自由意思による参加です。
 参加すれば、事前に費用を払っておいたお茶があるし、参加しなければ、そのままです。
 わたしは朝一番の部会にほとんど参加します。朝は水分補給を睡眠の足りない身体が求めるので、お茶をありがたく飲みます。
 三浦麻未公設政策秘書が「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」で、まっすぐな彼女らしくありのままに指摘した通り、国会議員には人権がありませんが、どんな日々にも体調を維持するのも、本来任務のひとつですね。
 
▼上述の戦略調査会が9時頃に終わると、大急ぎで議員会館の青山繁晴事務所へ入りました。
 ある「新しい公務」 ( 今度の日曜に出張してから公表できる見通しです ) の準備も含めて山のように仕事が待っています。

 10時前に、ふたたび、党本部へ向かいます。
 党首脳陣の旧知のおひとりに会い、「新しい公務」について挨拶をし、それからその「新しい公務」をめぐって議論をしました。
 このひとは、目を大きく見開いて、不肖わたしを心配もしてくれました。

▼党本部から、冬の日差しのなか、ふたたび議員会館の青山繁晴事務所へ向かいます。
 途中、警備をしてくださっている警察官に、ひとりひとり「ありがとう」とお声がけをしていきます。
 警察官がちょっと驚きつつ、ぱっと表情を明るくなさるのが、うれしいです。

▼議員会館の青山繁晴事務所で公務をこなしていたら、あっという間に、アポイントメントの時間です。
 きのうはまず、早稲田大学の学生おひとり、同行してきたイギリス、アメリカそれぞれからの留学生の計3人と、すべて英語にて議論を交わしました。
 学生さんからの要請に応えました。
 日本の早大生が、それなりの英語を話しているのが、ちょっとうれしかった。

 このごろ中学生、高校生、大学生からのインタビュー申し込みがとても多いです。
 三浦秘書に言わせると「中高大学生に人気です」ということになりますが、もちろん、そんなことはありませぬ。たまたまです。

▼これで正午です。
 昼に休む時間もなくそのまま続いて、環境省の幹部と、福島原子力災害の被災地の現状と近未来をめぐって深いところまで突っ込んで議論しました。
 この幹部は、問題に誠実に向かいあっています。

 続いて、外務省と、1月2日からの自主による海外出張をめぐって議論です。
 高額ながら費用は自前ですが、出張の中身は、相手国政府と国際テロ防止について議論することですから、日本の国益を直接、左右します。
 そのために事前によく日本政府とも議論します。
 外務省の高官や担当官たちは、わたしが長年続けている自主出張の意義を良く分かってくれました。

▼そこから、ふたたび党本部に入り、今度はトランプ次期大統領のアジア政策をめぐる議論に参加しました。



▼意外なほど、多くの記者が冒頭取材に詰めかけました。
 この日は、著名な俊英の学者 ( 国際政治学 ) を迎えて基調になる講演もありました。

 ところが、わたしは、この講演内容について・・・学者の仰ることが良く入ってきません。
 お話に核心がない気がしたのです。
 するといきなり、司会役の役員の議員から「青山さん、意見は ? 」と振られ、ちょっと困って「あとで述べます」と答えました。本音です。
 わたしには入ってこなかった講演内容について、他の議員の発言を聴きながら、自分の受け止めかたが正しいかを謙虚に考えようと思ったのです。

 ところが聴いているうちに、核融合炉をめぐって議論する約束のある国際機関幹部が議員会館の青山繁晴事務所にお見えになる時刻となってしまいました。

 泣く泣く中途退席しました。
 きっと学者のかたも、役員の議員も、誤解なさったと思います。残念ですが、こうしたことも、これだけ日程が詰まっていると起きてしまうことがあります。

▼大急ぎで議員会館の青山繁晴事務所に戻って、国際機関幹部、それに文科省の専門家と核融合炉の実用化について議論しました。
 核融合発電について非常に大きな前進があり、東北地方のある県に実際に建設する準備も進み始めていることが良く分かりました。
 これも次回の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」にて、公開情報で言える範囲を考えつつ、日本の主権者のみなさんに、オールドメディアが伝えきれない新しい希望についてお話しします。

 国際機関幹部が別れ際に、「こんなに面白い、専門的な議論を日本の国会議員とできるとは思っていませんでした。愉しかったです」とニコニコ顔で仰ったのが、印象に残りました。

▼このあと旧知の編集者がふたりと、それから淳心学院中高等学校の先輩の著名な作家がお見えになり、対談の計画などについて協議しました。
 時間がまったく無い情況ではありますが、何とか工夫して対談を実現し、それが原稿になってから、原稿を書き加えることを含めきちんと完成度の高い仕事をし、これまでに無いような対談を日本の読者にお届けしたいです。
 新年に現実となるでしょう。

▼もうすっかり夜になり、自宅に戻りましたが、国会議員と作家を兼ねているわたしにとっては、自宅に戻ってからがまた、見えざる戦場です。
 今夜は残念ながら食事を摂る時間はありませんでした。買っておいた豚まんを食べながら、仕事を続けました。
 もう午前3時55分となりますが、きょう12月19日木曜は、朝から、委員長を務める参議院・環境委員会の審議が本格化します。

 気をきりりと引き締めて、大切この上ない審議を公平、公正に仕切る公務に臨みます。
 みなさんが良い朝を迎えられますように。

 みなさんが連帯してくださることだけが、わたしのエネルギーです。もしも良かったからここを訪ねてください。
 訪ねてくださったら、「げ。こんなの嫌だ」と思われるひとが、大半でしょう。しかし、仮にひとりでも、新たに連帯してくださったら、わたしは匍匐前進を辛うじて続けることができます。





 
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