On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-01-06 18:35:48
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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極寒のトロントから、東京よりは寒いアトランタへ  同胞が迫害を克服した歴史に敬意 → キング牧師ゆかりの地にも敬意 → カーター元大統領に正式弔問をおこない日米外交にささやかに寄与 → ふたたびエネルギーインフラへ → 残念ながらまたしても徹夜



▼カナダのトロントには、かつて烈しい差別を受けた日系人のためのセンターがあります。
 とても良心的なカナダ人館長から、英語で丁寧な説明を受け、意見を交換しました。

 ここには日本語の書籍を集めた図書室があります。
 地元の日系カナダ人の子供たちや、その親のかたがたが熱心に読んでおられました。
 その姿に打たれ、不肖わたしの著作を、最新作の『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』から、記念碑的ロングセラーとなった『ぼくらの祖国』まで主要な本は、『わたしは灰猫 そして、灰猫とわたし』『夜想交叉路』といった小説を含めてすべて寄贈することで合意しました。

 館長は、日本の上院議員 ( 参議院議員 ) が小説やノンフィクションの本を書いていることにまず、とても驚かれ、それから目を輝かせて「読みたい。みんなにも読ませたい」と喜んでくださいました。

 カナダの同胞とその子孫に、祖国の文化や現代史が知られ、そして『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』を通じて、暗殺された安倍さんが本当はどんな国士だったかが知られるなら、不肖わたしも嬉しいです。



▼1月5日日曜のとんでもなく早い朝、体感温度でマイナス20度近くにもなる寒風のなか、カナダのトロントからエア・カナダのちいさな飛行機で合州国南部のアトランタへ向かいました。
 大都市トロントが凍てついています。

 狭い機中はずっと、おのれを励まして眠気を抑え、疲労とも戦い、会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) の初荷を執筆しました。
 そして無事に、日本時間1月6日の午前11時に初荷の第1456号のレポートが全会員へ配信されました。
 ちょっとだけ、ホッとしました。
 タイトルは「日本はどうなる その1」です。タイトルと小見出しはここ 
最新レポートはこちら で公開しています。



▼細い機体は、アトランタの上空に達しました。
 空は碧く、だいぶん暖かいことを期待しちゃいました。
 しかし降り立つと、そりゃトロントよりはましですが、東京よりはずっと寒いです。



▼アトランタ総領事館の前田総領事が迎えてくださいました。
 背後は、1968年に39歳で暗殺されたマーチン・ルーサー・キング牧師の教会です。

 このキング牧師ゆかりの地から、このあと、専用バスに乗って、先日に100歳で亡くなられたカーター元大統領に正式な弔問をおこないました。
 キング牧師のことや、カーターさん弔問については、またこのブログでお話しします。
 今は、これ以上は、時間がありませぬ。

▼弔問を終えてすぐ、再び出発し、3時間以上をかけて、ある原子力発電所の近郊に着きました。
 そこのホテルで今、現地時間の夜明け前、午前5時18分です。
 日本時間は、同日の夜7時18分です。みなさん、お正月明けの初仕事あるいは初授業を終えて、晩ご飯中かな ?
 明日7日の午後1時で、独立講演会の初荷が募集〆切ですね。

 もう寝ますと言いたいところですが、実は急ぎの仕事でまだ寝られません。
 このあと午前中には、ホテルを出て、今回の議論へ向かわねばなりません。
 ブログはここまで、です。



▼カーター元大統領のご遺骸が星条旗に包まれて安置されている弔問先へ近づくと、厳しい警備態勢となりました。
 ご遺骸はまもなく首都ワシントンDCへ空軍機で移動され、国葬に臨まれることになるそうです。
 カーターさんは、大統領の任期中は毀誉褒貶に直面されましたが、実は、日本への理解と友情が深かった人でもあります。

 日本からカーターさんの地元ジョージア州に上院議員 ( 参議院議員 ) が弔問に来たというのは、日米それぞれの知友によると「日米関係にとって意義が非常に高い」とされているそうです。

▼きょう1月6日の夜は、無償、無条件の発信である「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の海外スマホシリーズの初荷が、おそらくアップされると思います。
 まだ連絡はありません。






 
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