On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-01-05 17:26:37
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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日本に先進原子炉を新しく置く挑戦に関連して、カナダの世界初の現場で議論



▼いまカナダのトロント時間で1月5日の未明です。午前3時41分。
 日本とはちょうど夜と昼が逆転する時差14時間なので、東京は同日の午後5時41分です。

 みなさん、明日は月曜日、お正月休みも終わりというひとが多いでしょう。疲れが出ないよう、ゆるりと始動してくださいね。
 このブログに、自分はお正月も働いているんだ、いつも土日休日も関係なく働いていると、強調するかのように投稿される方もいらっしゃいます。よく分かります。そういう方がお正月のあいだも日本を支えています。
 それについて、何だか、わたしに怒りをぶつけてくるような人もいらっしゃいますが、わたしは常にこのブログにて、そういう方にも声をお掛けてしていますね。

 そして夜昼のない自主海外出張中にも、あたかも、わたしのやる気を喪わせることが目的かのような書き込みも相変わらず、やって来ます。
 先のエントリーで、丁寧にお話しすることを心掛けつつ、しかしはっきりと宣しましたように、このブログや「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の発信が無償、無条件の発信であることを利用して、嫌がらせや中傷誹謗をする方々に対して、もはや性善説は捨てました。
 したがって、アクセス拒否の措置を執ります。同一人物が名前やメールアドレスや状況を変えて投稿されてきても、すべて分かります。
 また悪質と判断したものは確実に刑事告発します。
 これまでも刑事告発は行っていて、すでに複数件が立件されています。公正な強制捜査は、個人にも組織にも及びます。

▼新年早々、楽しくないことから書かざるを得ないのが、今の日本社会の実態ですね。

 さて、冒頭の写真をご覧になってください。
 写真はすべて、正式な許可を得て撮影し、公開しています。

▼ここはカナダのオンタリオ湖畔のダーリントン原発です。
 看板にSMRとありますね。
 そうです、福島原子力災害の重大な教訓をもとに開発が進む、先進原子炉、すなわち小型モジュール炉です。

 看板に日立の名もあるのにお気づきでしょうか。
 日立とGEが中心になって開発しています。



▼わたしは個人、企業、団体を問わず献金を1円も受け取らず、政治資金集めパーティも開かず、企業や団体の支援はすべてお断りしていますから、日立とも何の利害関係もありませぬ。
 ありのままに主権者のみなさんにお伝えするだけです。

▼このSMRは、なんと西暦2029年には運転開始の見通しです。
 今からたった4年後です。
 この実装に成功すれば、日本への配置も現実的になってきます。

 わたしは福島第一原発の事故が進行中に現場に入った、世界で唯ひとりの専門家です。
 相当な被爆もしていますが、現場で知った真実を、民間専門家の時代から発信し、国会議員となってからも国会質問で原子力規制委員長や経産大臣にぶつけて、日本国民の認識を真実に合わせる新しい努力を求めてきました。
 政府に求めるだけではなく、わたし自身もこうしてみずから発信し、行動しています。

 今回、カナダ側は福島第一原発でのわたしの体験と、現場体験と専門的知見に基づく「フクシマ」の分析に、非常に強い関心を示しました。
 それは各国とも同じです。
 わたしの現場訪問と議論を受け容れる大きな要因ともなっています。
 ウィーンのIAEA ( 国際原子力機関 ) も同じです。

▼いわゆる再生可能エネルギーが日本の自然と環境を実は破壊している側面がどんどん拡大し、深刻化しているという現状を食い止めるためにも、福島の尊い教訓と失敗を次世代に生かした、安全性を極限まで高めた新しい原子力へのリプレイス ( 置き換え  )が必要です。
 そのために、このダーリントン原発でのSMRの実装は、非常に大切な試行になります。



▼わたしの専門分野のひとつに、国際テロの防止もあります。
 ここダーリントンでも、わたしが諸国の軍、治安機関、政府と議論してきたように、しっかりした防護が行われています。



▼テロから電源を防ぐための銃器もあえて、こうしてリアルに表示されています。
 不肖わたしは民間専門家の時代に、こうした武器も、自費で世界を回って調べて選定し、政府に提案して、それが採用されました。
 その銃器と共に、日本は世界で初めて、すべての原発に武装機動隊を常設で配備したのです。
 こうしたことは、公共放送というNHKをはじめ、オールドメディアはまったく報じません。
 しかし、この常設配備こそが、諸国の参考となり、防護が各国で進化しています。



▼一方で、ダーリントン原発は、広義の敷地内で、こうして農家とも共存しています。
 農家が立ち退いてくれなかったという、話ではないのです。
 共存です。

 他の国では考えられないほどダーリントン原発は広大です。
 世界各地のあらゆる原発を視てきたわたしの眼にも、驚異的な広さです。
 カナダ独自のCANDU ( キャンドゥ原子炉 ) の個性もあるし、カナダがとにかく広い国であることも影響しています。



▼たっぷりと議論したカナダ側の専門家のひとりと、今後も親しく連絡をとって率直な議論を続けることを気持ちよく約束しました。
 英語圏は、専門用語を含めて通訳を一切挟まずに直に話せるので、とても気持ちが通じあいます。

▼さて日本では、条件付きで主権者のみなさんの眼を見て話す独立講演会、その初荷である第158回独立講演会@東京の応募〆切まで、あと実質的に1日半ほどですね。
 お逢いしましょう。新年を語りましょう。
 ここです。あるいはこのボタンです。ボタンを押して、質問を書き込んでくだされば嬉しいです。
 同じく条件付きの発信である会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の初荷も、なんとかこの出張中に配信したいです。
 この新年で、レポートの第1号の配信から実に25年目となります。

▼残念ながら休息や睡眠は取れないまま、早朝の出発が近づいてきました。
 無償、無条件の発信も大切であることに変わりはありません。そのひとつのブログで発信するには、どうしても睡眠の時間を充てるほかありませぬ。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の新しい試み、海外スマホシリーズは日本時間で明日1月6日に初荷がアップされる予定です。

 朝早いフライトで、アメリカ南部へ向かいます。
 カナダのオンタリオ湖畔の体感温度はマイナス15度から20度ぐらいでした。アメリカ南部はいくらかマシと期待しますが、か~な~り、寒いという話もあります。

 そしてアメリカ南部では、エネルギーインフラの現場訪問という日程に加えて、新たに、ジョージア州で「日本を代表して」 ( 外務省  )、カーター元大統領のご遺骸に、弔問を行います。
 ジョージア州はノーベル賞をとったカーターさんの地元です。
 ご遺骸はこのあと、ワシントンDCに向かい、国葬を迎えられます。国葬には、菅元総理が参列されると聞いています。



 
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