On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-01-17 03:48:05
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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無償、無条件の発信としてのこの個人ブログ、それを書く気がもはや失せそうになるのを、どうやって乗り越えるか



▼中傷誹謗や、それに類するコメントの書き込みで、個人ブログを発信する意欲が薄れること、それはありませぬ。
 逆です。
 ふつふつと闘志が湧きます。

 一方で、ごく真面目なひとからと思われるコメントで、たとえば「全国会議員の大半が帰化人という情報がXにある。根拠のない情報ではなく真実に思える」という趣旨のものがあると、正直な本音としては、もうゲンナリします。

 おそらくは、減税もなかなか進まず、物価高への対策も進まず、親中親韓派の議員が跋扈するかのような情況をみると、みんな元は朝鮮半島や中国出身ではないのかと思えてしまうという意味でしょうかと、拝察はできます。

 しかし、「根拠のない情報ではなく」と、それこそ真剣に仰る、その「根拠」とはいったい何でしょうか。
 全国会議員の出自を祖先まで、いかなる手段によるのか遡ってひとりひとり調べて、元は朝鮮半島や中国出身であるという証拠がその旧ツイッターに開示してあるのでしょうか。

 これは一例に過ぎません。
「情報」と果たして呼んでいいのだろうかという話が来る日も来る日も、大量に、かつ真剣に、主権者のみなさんからこのブログに書き込まれます。どんどん大量になるばかりです。
 それに基づく要求、強い要求、烈しい要求も、夜も昼も朝も、ほんとうに増える一方です。

 こうした話を「情報」とお考えになる主権者のみなさんが、こうして増えるばかりであるのなら、不肖わたしなどが命の時間と努力を尽くして、無償、無条件の発信をすることはもはや空しいのではないか、もしもそうなら今後、それは遠慮して、志ある方が集う場の発信だけにしてもよろしいでしょうか・・・という気にふと、なったりします。

▼国会議員は主権者の代理です。
 現在の日本国憲法には「国民の代表」と記されています ( 第43条 ) が、そうではなくて、代表ではなくて、代理であるという謙虚な精神で日々の公務を遂行すべきだと、いつも申しています。
 それは、国会議員が主権者のみなさんと常にともに歩むということでもあります。

 したがって今後も、空しさに耐えてでも、無償、無条件の発信を続けるべきなのでしょう。
 そう考えていますから、海外出張中もスマホで「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録をして発信し、帰国後もすぐに、いつもの収録を行いました。
 すでに2本をアップしています。
 ここでは、政府を喪っている韓国の行方を考えています。
 ここでは、日本への許されざる侮辱も飛び出したUSスチール問題をめぐって、石破総理の発言と対応に、自由民主党の議員として真正面から異論を述べています。
 二十歳の学生インターンの増野優斗くんと連携するショート動画の新しい収録も帰国後すぐに行いました。
 ここに並んでいます。

▼そして、志ある方が集まる場で一緒に考えることを、こころの支えにしています。
 独立講演会@京都の募集は、きょう1月17日の正午から始まります。

 著作も、「読もう」という気持ちを持ったひとが読んでくださいます。
 わたしは永遠にひとりの物書き、作家でありますから、本を読んでくれるひとがひとりでも増えることが、いちばん、うれしいです。
『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』は、たとえば紀伊國屋ネット書店の在庫が無くなるといった情況になれば、そのまま絶版かもしれません。もしそうなれば、全責任はわたしにあります。

▼写真は、パリの凄惨なテロ現場に添えられた花です。
 今回の海外出張も、国際テロの防止や、日本のエネルギー情況の改善といった、複数の課題のために自主的に行いました。
「そんな出張をせずに、これをやれ、あれをやれ」という要求が、前述の通り、ネット「情報」に基づいて押し寄せてきます。
 そうですね。国政にはいつも、膨大な数の複数の課題があります。減税をはじめ国民生活を改善することから、国民の命を護ることまで、常に多くのリアルな課題が存在し、それらを同時進行でやるのが、議員の公務です。わたしは間違いなく、それを国内外で実行しています。天が全てご存じです。

 そして何を言われても、自主海外出張が、空しい努力とは思いません。
 実際に必要だからです。
 安全保障や外交や資源エネルギーを、官、政府にだけ任せていては、進むべきことが進みません。

 民間専門家の時代から続けているこの自主海外出張は、現実に、テロ対策やエネルギー政策を前進させてきました。日本社会には「すべて官がやる」という常識が実は根深く存在しています。それは違います。違うということを、実務の世界において、四半世紀を超えて証明してきました。

 発信も、それと同じように考えるべきなのでしょう。
 こころにどんなに深く疲労と虚無が降り積もろうとも。





 

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