On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-02-10 03:29:15
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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申し訳ないですが、「信ずるに足りず」と実感しました  日米首脳会談をめぐる学者、政治評論家、それにコメンテーターの話をいくらか聴いてのことです


( 1月に自主海外出張で訪れた際のワシントンDCです。
 かつて民間専門家の時代に、イラク戦争の戦場からこの米国の首都に入り、クリスマスカードのように綺麗な街並みと凄惨な戦場との落差が大きすぎて、アメリカ国防総省の高官と烈しい言い合いになりました。
 ことし1月も大雪被害で、米政府の高官たちとのアポイントメント実行に苦労したのですが、イラク戦争当時も、やはり大雪でワシントンDCの交通が麻痺し、全政府機関が閉鎖となるなか、何人かの米政府と米軍の人たちは、それぞれの自宅から長時間を歩いて、わざわざわたしのホテルまで会いに来てくれたのです。
 言い合いになったペンタゴン高官も、そのひとりで、しかも、もっとも親しい人でした。
 彼はイラク戦争はあくまで正当だと言い、わたしは戦場で無残に死んだ若い米兵を思い浮かべて厳しく反論しました。
 それがホテルのオープンカフェだったので、気がつくと、周りをほんとうに沢山のアメリカの男女が取り囲んで、わたしたちの論争をじっと聴き入っていたのでした。
 おそらく生涯、忘れることのない、アメリカでの光景です )

▼石破総理とトランプ大統領の初会談について、わたしがどう考えているかを、この個人ブログで早く知りたいという書き込みをかなり頂いています。
 すみません。ブログでは述べません。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の次回収録で述べます。次回の収録は、2月13日の木曜に、日程のスキマを見つけて行えるのじゃないかと考えています。

「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は、週に1回ほどしか収録できません。
 それでも、収録時間を見つけるのに、秘書さんたち、それにショート動画の学生インターン、増野優斗くんともども大苦労です。
 スキマ時間をどうにか作り出して、一気に収録し、順番に最新放送をアップし続けています。
 いちばん新しいのはこれです。トランプ大統領がパナマ運河を本気でやはり抑えに来ている、その意義を、ルビオ国務長官の行動を通して分析しています。
 未紹介の最新放送のひとつはこれです。
 トランプ大統領も、石破・岩屋外交が「反安倍外交」となっていることを懸念しているとの米国の内部情報も加味して、中国・北朝鮮を除く世界が心配する、石破政権の外交をめぐる現実を述べています。
 今回の日米首脳会談が、「おたがいの持ち上げ合戦」になっていても、その懸念はまったく変わらないと、いま考えています。

▼きのう2月9日の日曜は、家族と過ごしました。
 全員が集まると、8人の大家族です。
 去年12月22日に自由民主党大阪府連の会長に就任して以来、週末は大阪入りで埋め尽くされ、家族と一緒に居ることがありませんでした。もともと家族との時間が少なくて哀しいのですが、府連会長になってからはより悪化して、皆無となっています。

 自由民主党の大阪府連は、総選挙で2回連続、15の小選挙区で全敗し、壊滅状態です。当然ながら、富士山より高いんじゃないかというぐらい課題があります。
 そのなかでも、いちばん急ぐ課題について、大阪府連の特に地方議員のかたがたの切実な意見を汲みながら、党本部の幹部陣と合意を目指して、議論と交渉を重ねていたのですが、ようやく最初の合意に至りました。

 そこで、ちいさな決断、家族にとっては大きな決断をして、日曜日、一緒に居ました。
 ちなみに、そのまえの土曜日は、群馬県の農家も多い地域で講演で、大阪入りはできませんでした。北陸新幹線が大雪で大混乱となり、観光という名の日本荒らしに熱中する中国の人々に揉まれながら、講演への往復は大変なことになってしまいました。

 日曜日は、家族と居たおかげで、テレビと新聞で日米首脳会談をめぐる論評を見ました。
 テレビ局や新聞社の記者による報道も、例によって表面的でしたが、学者や政治評論家のかたがたの論評に、正直やや愕然としました。
 現実をご覧になっていないと痛感しました。

 芸能プロダクションのもとで荒稼ぎをなさっているコメンテーターのかたがたは、荒っぽい表現で申し訳ないですが、言うに及びません。
 ありのままに申します。わたしは、テレ朝のTVタックルや関西テレビの「スーパーニュース・アンカー」を中心にテレビ番組に参加していた当時に、芸能プロダクションから「芸能プロと契約してくれれば、ギャラはゼロがふたつ増えます」と誘われ、即、丁重にお断りしました。
 しかし芸能プロは諦めず、なんども言ってこられました。「あのセンセイもあのセンセイも実は契約しています」とも仰いました。その過程で、国立大学の教官も含めて、視聴者や主権者のみなさんの知らないところでの荒稼ぎぶりを克明に知ることになりました。
 荒稼ぎは、テレビ局との談合、すなわち放送作家の書いた台本に忠実に発言することが基本になっているという実態が、よおく分かりました。
 わたしは余計に、断固として断り続けました。

 やしきたかじんさんが亡くなった時、大阪市内で大規模な偲ぶ会が開かれました。
 わたしが広い会場の隅に居ると、わたしに気づかずに、著名な「識者」おふたりがヒソヒソ話をしておられました。
 たかじんさんが亡きあと、どのテレビ局がどれぐらいのギャラを用意して後任探しをしているか、それに上手く乗るためにはどうすれば良いのかを、急ぎ、相談し始めているのです。
 わたしは、盗み聞きになるのを避けるために、前へ出ていきました。あえて足音を高くしました。
 おふたりのぎょっとされた顔、これもなかなかに忘れがたいお顔でありました。

▼この個人ブログ、それから「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」はいずれも、無償、無条件の発信です。
 それは同じです。
 一方で、ふたつ違いがあります。

 ひとつ目。
 個人ブログは、わたし自身が管理しているので、コメントも読みます。
 朝に読むと、ふつうならその1日、公に尽くす仕事の意欲を喪わせるコメントが必ず、やって来ています。
 夜に読むと、ふつうの神経なら、短い貴重な睡眠も妨げられるコメントが必ず、やって来ています。

 しかし「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は、広告収入をすべて撮影クルーに渡しているために、管理もやってくれています。コメントの掲載も、そのクルーが行い、わたしは一切関与していません。常に時間がまったく足りませんから、コメントを読むことも、恐縮ながら、残念ながら基本的にありません。
 したがって、わたし自身には影響しません。

 ふたつ目。
 ブログに書き込む時間は、日中にはまったく確保できません。わたしひとりの仕事ですから、ほぼすべて、自宅に帰ったあと、原稿を書く時間と、睡眠時間を犠牲にして、エントリーを書いています。
 したがって、もう個人ブログはやめるべきだという内心の声といつも戦っている状態にあります。
 続けているのは、楽しみにされている方もいらっしゃるからです。

「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録は、わたしひとりではありません。
 三浦麻未秘書が、多忙を極める公設政策秘書の業務以外に、協力してくれています。三浦秘書もわたしと同様、広告収入はまったく受け取っていません。
 また撮影クルーも、懸命に務めてくれています。広告収入は前述の通り、全額、ここに行きます。わたしの決断です。
( 理由は、わたしが国会議員だからです。いつか民間専門家に戻って、その時も動画を続けるのならば、広告収入を受け取ります。これは、芸能プロダクションとの契約を断るのとは話が違います。民間人に戻っても自分の動画なら、自分が内容を決めます。テレビ局のご都合ももちろん関係ないし、放送作家らも関与しません )

 要は「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」はチームワークですから、三者三様の多忙を調整し、日中に何とかスキマ時間を見つけます。
 別の見方で言うと、わたしの執筆時間や睡眠時間を奪うことはありませぬ。

 したがって、日米首脳会談をめぐる現職の少数与党議員としての見解を述べるという重い仕事は、公的責任のひとつとして、日中に行います。
 個人ブログではやりません。

 この個人ブログの次のエントリーは、上述の困ったコメントについて、最近の情況をすこしは述べなければいけないと考えています。
 それ自体、なんと辛いことでしょうか。





 
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