On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-03-20 22:22:46
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【文中に追記し推敲しました】  悪口しか言われない日本外交にも、若い努力はある



▼かつて自主海外出張にて米国議会を訪ね、経済をめぐって上院議員と議論したあと、一日中アテンドしてくれた駐米日本大使館の若手を、路上ではあるけれど握手でねぎらいました。
 ワシントンDCを訪れると、東大で教えたゼミ生が、農水省の行政官 ( 官僚 ) になって赴任していたりします。
 時間を調整して懇談し、今どのように国家そして世界と向かいあっているのかを聴くのが愉しみです。

 いずれも、たまたまですが女子です。
 現在も女性差別は無くなってはいないからこそ、静かな闘志を感じます。日本女子のパイオニアのひとりが青山千春・東京海洋大学特任准教授ですが、いずれも自己主張が強くなく、ごく自然に淡々と戦っているという共通点を、世代を超えて感じます。

▼「国会議員の歳費は所得税率が極端に低いと、ネットにちゃんと出ていた。青山さんが身を浄めているのは信じるけど日本の他の国会議員はみな、そんなズルをしている」という趣旨の書き込みが相変わらず、来ます。
 執拗に来る、と言っても言いすぎではないでしょう。
 憲法49条に「歳費」と定めてある国会議員の給与は、国家公務員としての給与ですから、他の公務員と同じようにふつうに所得税が掛かります。税率も特別なものはありません。給料から所得税を持っていかれるという点ではすべての給与所得者と同じです。
 問題を解決せねばならないのは、歳費以外の支給であったり、献金やパーティ券の収入といった政治資金でしょう。
 もう一度、申します。所得税率に、「国会議員税率」などありませぬ。

 無いものをあると国民に言われるのが、日本の国会議員という立場の、現実でもあります。
 以前のエントリーでも記しましたが、わたしの淳心学院中高等学校の同窓生で、いわゆる高学歴の人が「青山も議員年金を貰うんやからズルい」と、どこで顔を合わせても、いつでも、繰り返して非難します。
 わたしは議員年金など小耳に挟んだこともありませんでした。同窓生の言うことだからと調べると、とっくに廃止になっています。そのために落選したり引退した議員のなかには、生活保護を受けている人が居るとも聞きました。
 そこで、この社会的エリートでもあった同窓生に「議員年金は廃止されていて、廃止後に議員になったぼくに議員年金が入るわけはないよ」と言っても、「そんなことないやろ」と言い張るだけです。
 これでは、責任のないネットで嘘が書かれていても、ある意味、当然ですよね。

 いただいたコメントの中に「政治系の動画は酷いけど、スポーツ系の動画でも、有名選手が実は死んでいるとか、契約解除になっているとか、嘘八百のサムネイルでアクセスを稼いでいるのが多い」という趣旨のコメントがあって、なるほど、同じことですねと思いました。
 ただし、政治に関するネットの嘘には、中国、ロシア、北朝鮮の工作活動で作られ広められている嘘が数多くあるのが特徴です。これはもう一度、後述します。

「日本人が劣化している」というコメントも多くいただきますが、できれば、写真の日本女子の輝く表情を見てください。
 日本人を、どんな職業や立場であれ、たがいに信じあいたいですね。

 日本人は減っていると言っても1億2300万人も居ます。
 誰か代理を立てないと、何も決められません。
 そこでみなさんが、わざわざ投票に行かれて代理人を選んでいます。それが議員です。 ( わたしは憲法に「国会議員は国民の代表」と定めてあることに反対です。代表ではなく、代理です )

 その代理が、代理らしい仕事をしていないと、総理を筆頭に主権者のみなさんから批判されるのが最大の問題です。
 すなわち最大の責任、最大の問題は、あくまで、わたしを含む代理の側にあります。
 同時に、代理を選んだ側が、こうも易々 ( やすやす ) とネットの嘘を信じるのでは、代理を務める人に良質な人材が居なくなります。すでに減っていますが、やがて完全に居なくなるでしょう。わたしも本音はさっさと辞めたいです。これでは国民生活はどうなるのでしょう。国家の命運はどうなるのでしょう。子々孫々はどうなるのでしょう。
 中国、ロシア、北朝鮮は、ネットを使って徹底的な嘘作戦、虚偽による工作活動を日本と日本人に対して現に、たった今も行っています。
 賢いはずの日本国民が、こうした工作活動に、現状のままではほんとうに弱くなっていきます。

 ネットの嘘作戦に対抗するには、前述のように、日本人がまずたがいを信じることが土台になると、わたしは考えます。

▼今夜アップした「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は、自由民主党が今後、仮に新総裁を選んでも、衆院で少数与党であるために首班指名を受けられない可能性を分析し、野党から玉木首相が誕生するケースについて考えています。
 これです。
 あくまで客観的な分析です。






 
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