On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-05-02 01:01:08
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【すこし推敲しました】  主権者のみなさんの代理として国会に居て、感じることの具体例



▼国会議員でいると、民間専門家の時代のように自由に海外の現場へ行けません。
 なにせ「国会議員は、国会の開会中は原則、海外渡航禁止」というのが日本の国会ですから。

 海外でどれほど重大な議論が待っていようとも、国会が、たとえばこの連休で自然休会となっている時を活用して国会に特別許可を願い出て、数え切れないぐらいの与野党関係者を回りに回って、特別許可を得ないと、どんなに短い海外出張も実践できません。

 一方で、国会議員であれば分かることもあります。
 たとえば、わたしが先日、議員となってやっと2度目の「登壇」をしたこの写真にも、ひとつの皮肉な現象のあることが分かります。
 それは、ふだん本会議をサボる、それもいわば高等戦術でいつもサボる、ある野党の特定の議員たちもこの時ばかりはみな、席についていることです。
 わたしが登壇しているから・・・ではもちろん、全くありませぬ。

 わたしは参議院の環境委員会の委員長として、クマ被害が増えている現実をどうするかという法改正の審議がどのように完結したかを全議員に報告するために登壇していました。
 ということは、このあとに、その法改正の採決が待っているということです。

 ある特定の野党議員らは、本会議の始まりには現れて、木札を立てます。すると出席が記録されます。
 出席したことにすると、本会議を退出してしまって、長時間、帰ってきません。
 ところが、採決がある時には帰ってきて、ちゃんと法案、法改正に賛成か反対かの投票をします。
 すると公式記録上は、一切問題が残らず、実際は本会議の審議に長時間、参加していないことが主権者にはほぼ分かりません。
 これをいつも同じ党の同じ複数の議員が、繰り返します。
 無所属の議員の時もあります。

 自由民主党が国民から袋叩きなのは、よく理解できます。
 この内閣のこの施政では、当然です。
 ただし自由民主党に、こうした「ほんとうは審議にほぼ参加せず、国会議員の最低限の義務を果たしていないのに、記録には残らず、主権者には分からない」という議員は居ません。もしも万一、現れれば、必ず党から強い叱責を浴びます。
 本会議は、委員会と並んで、国会の中心だからです。

▼「この内閣のこの施政」と上に記しました。
 言葉は、新刊『憤怒と祈りで建国だ』 ( ここ ) の執筆だけではなく、無償、無条件の発信のひとつであるこのブログでも、よおく吟味して使っています。
 その石破政権の深刻な問題のひとつが、トランプ・ショックに対応できないことです。
 それの根っこにある「相互の無理解」を、この動画で話しています。 ( それにしても、国のトップがお顔の写真を修正しているという懸念があるのは、見るのが辛い )

 不肖わたしの1685本の動画はすべて、本編ショート動画も、ブログと同じく無償、無条件の発信です。
 放送の開始から4年と9か月半で、視聴が4億6百万回を超えていることに、あらためて深く感謝します。

▼新刊の執筆が終わっていませんが、国会の正式な特別許可のもと、今日5月2日から短い強行日程にて、アメリカ軍の陸海空軍・海兵隊・宇宙軍の統合司令部、太平洋艦隊司令部、そしてアメリカ国防総省のDPAA ( 捕虜・行方不明者捜索局 ) を訪れて、専門家のひとりとして議論してきます。
 いずれも、かなり深刻な議論になると考えています。

 北海道がロシア軍に侵略されるというまさかの新しい懸念について、ショート動画で、異例のこととして2回連続にて警告しています。
 これこれです。





 
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