On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-07-23 01:12:48
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天下は確実に大乱です



▼わたしはすでに何度も明言しているとおり、石破総理の続投を、自由民主党の現職議員として容認しません。
 その天下大乱で戦うためには、体力が必要です。

 写真は、議員会館の最上階にある青山繁晴事務所から国会議事堂へ向かうとき、長い階段を駆けおりる前に、鉄アレイで筋肉を刺激しているところです。
 あらかじめ筋肉に刺激を入れておいた方が、脚力の維持に階段を活用するとき、いくぶん効果が増すと考えているからです。
 秘書さんの席から、戦友である三浦麻未・公設政策秘書が撮ってくれたと思います。

▼ところが、これは実は、自由民主党大阪府連の会長になる前のことなのです。
 府連会長であった7か月 ( ・・・参院選の敗北で辞意表明しましたから過去形です。ただし新会長が選ばれるまでは残り任期と責任が続きます ) のあいだ、こうしたトレーニングは一切、なーんにも、できなかったのです。

 まず、週末が吹っ飛びました。
 国会に登院しない週末にも、公務はあります。
 しかし委員会や本会議はないので、戦う土台づくりとしてのトレーニングと、プロの作家としての原稿執筆にそれぞれ割く時間も、わずかながらあったのです。
 しかし、思いがけず大阪府連会長となってから、ほぼ毎週末、大阪に入りました。
 原稿執筆も、揺れるタクシーの車中だけとなり苦しかったですが、トレーニングは完全にゼロとなりました。

 府連会長だからといって、そんなに大阪に入る義務があるわけではありません。
 事実、府連の前田和彦・幹事長 ( 大阪市議 ) は「そもそも、府連会長どころか、大阪選出の国会議員でこんなに大阪に入ってくる人は居ません。こんな府連会長は初めてです」と仰っていました。

 衆院選で30連敗中の自由民主党大阪府連は、人心も倦 ( う ) んで、ドロドロの海です。
 その人心を新たにまとめていくには、トレーニングもなにも吹っ飛ばして、ひたすら大阪府のなかを端っこの市町村から大阪市の中心部まで回らねばなりませぬ。

 また、わたしが府連会長になる半年前である昨年夏に、当時の大阪府連が「2025年の参院選は候補者を公募する」と組織決定しているのに、石破総裁は「現職が居るんだから公募はしない」と府連の決定を事実上、無視なさるという、極めて厄介な問題がありました。
 石破総理総裁は、5月12日に党の正式会議で「現職を公認する。公募はしない」と断言され、翌5月13日に森山幹事長が「現職公認で決定」と記者会見で発表されて、このときが苦しさのピークでした。

 しかし半年間、みんなで積み上げてきた成果で、それを覆して公募を実現、66人という党史にない多数の応募があり、木原選対委員長とわたしで66本の論文を読み抜き、7人を選んで、6月11日に面接をおこないました。
 森山幹事長も、当選2回に過ぎないわたしも対等、平等に、無記名で採点して、最高点の153点だった柳本あきらさんを公認候補に選びました。

 自由民主党の支持層の離反を招いたことから参院選は敗北に終わりました。
 しかし公正な公募を実施した意義は無くなっていないし、公募で選ばれた柳本あきら候補が17日の選挙期間中に、誰もが驚くほどの自己改革を果たした意義も変わりません。
 それを土台に柳本さんは再起されてほしいし、わたしも府連会長でなくても支援し続けます。

▼こうした日々の7か月間は、どんなに精神がタフでも、トレーニングは物理的に無理でした。

 プロの作家でもありますから、原稿は、どんなに執筆時間がなく執筆環境が悪くても、それなりの結果を出していきました。
( ただし、そうやって命を削って刊行した『憤怒と祈りで建国だ』も、「政治家の書く本なんて」といういつもの偏見にも阻まれて、ろくに読まれていません )

 しかし、おのれを完全に滅する日々が大阪府連会長の日々であったこともあり、議員会館の青山繁晴事務所を含め、どこでもいつでもトレーニングは消え去ったのでした。
 上掲の写真のような姿も、すっかり過去のことになったのです。

 それだけではなく、食生活も睡眠も、一段とひどい壊滅状態になりました。
 国会での公務も、参議院の環境委員長となって忙しさが増しましたから、極端な多忙と、それから表には出さないストレスのためですね。

▼わたしは15年前から、都内の同じ著名病院で人間ドックを受けています。自費の1泊2日の徹底検査です。
 毎年、2月ごろに、どんなに忙しくても実行していました。
 しかし、その人間ドックもついに、多忙のために延期してしまいました。

 そのなかで3月に生まれて初めての血痰を五度にわたって吐き、人間ドックではなく緊急受診で「肺癌か肺炎」という診断を受けました。

 6月になって、やっと4か月遅れで人間ドックを受けました。
 それまで数年間の人間ドックでいずれも『基礎代謝量が18歳平均を上回る』、また『骨密度も若年平均を上回る』という結果を出していました。
 そのことは、病院が発行した実際のデータ記録の写真とともに『憤怒と祈りで建国だ』に記しました。

 しかし今回の人間ドックでは、もう諦めていました。
 府連会長となってから、上述のようにトレーニングは皆無です。
 いったいどこまで、基礎代謝量も骨密度も落ちているのか、ひょっとしたら「年相応」のレベルにまで一気に墜ちているのかと思っていました。
 これも三浦麻未・公設政策秘書や党本部の良心派幹部の心配、懸念、反対を押し切って、みずから覚悟を決めて大阪府連会長を引き受けた結果だから、もって瞑すべしと考えていました。

▼きのう7月22日、その著名な大病院で、6月に受けた人間ドックの結果説明がありました。
 基礎代謝量は、前回の人間ドック、すなわち府連会長になる10か月まえの2024年2月28日の人間ドックで、1595キロカロリーでした。
 今回は、1537キロカロリーへ、やはり下降していました。

 ところが、依然、18歳から29歳の平均値1520キロカロリーよりは、上回っています !

 そして骨密度は、2024年2月、71歳で1.323g/cm2、今回が1.301g/cm2、やはり下降です。
 ところが、これも依然、若年成人の平均よりは、上回っているのです。

 わたしの身体は、大阪府連会長としての7か月のトレーニング壊滅時代を、どうやら最小限の被害には食い止めたようです。
 長いあいだわたしの身体を見てくれているドクターに「なぜ、トレーニング皆無、生活めちゃくちゃで、18歳を上回る基礎代謝量、骨密度を維持できたのでしょうか」と思わず聞きました。
 答えは「分かりません。似たような前例はありません」とのことでした。

▼これで残るは、9月の呼吸器内科の最終検査で、肺癌なのか、肺炎なのか、それとも炎症が自然治癒する方向なのか決するだけとなりました。

▼さぁ、この両親がくださったタフネスを使って、天下大乱に対峙していきます。





 
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