On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-08-07 22:41:54
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【要請文書が読みにくいので差し替えたことを含め、推敲しました】  護る会は2つの要請文書を石破総理に提示しました



▼不肖わたしが代表を務める、派閥ではない新しい議員集団の護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) は8月7日、林芳正官房長官を通じて石破茂総理総裁に、要請文をふたつ、お渡ししました。

 そのあと護る会の石橋林太郎・事務局長 ( 衆議院議員 ) の事務所で、会見をおこないました。
 広島が地元の石橋事務局長は、原爆投下の日の公式式典が終わっても、いまの時期は広島を離れられません。旧盆の行事のために地元入りの佐々木紀・護る会幹事長 ( 衆議院議員 ) と共に、この会見には同席できませんでした。

▼要請文ふたつは、このあと下掲します。

 そのまえに、いつでもどこでも無償、無条件の発信をやめません。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の最新放送は、自由民主党内で秘かに動いているマサカの総裁人事について、ここで明らかにしています。

 さて、この要請文はいずれも、護る会の民主的手続きを踏みました。
 拡大執行部会、総会、そして持ち回り総会を経て、会員の総意として採択されました。
 この過程で、76人の会員議員のうち、おひとりだけが「賛成できない」として退会されました。
 会員の意見をすべて採り入れていますから、たとえばわたし個人の考えと全てが一致するとは限りません。しかし採択した以上は、代表としてあくまでこの総意を貫きます。

▽要請文書の1

令和7年8月7日
自由民主党
総裁 石破茂様
 
日本の尊厳と国益を護る会
代表 青山繁晴 拝
 
石破総裁の即時辞任とフルスペックの総裁選実施を求める要請
 
 石破茂総裁におかれては、党総裁にご就任以来、日夜、その重責を担っていらっしゃいますことに敬意を表します。
 しかし本日は、残念ながら、党総裁の職を辞して頂きたくここに要請申し上げます。
 
 民主主義の下で議院内閣制を採る我が国では、国政選挙を通じて国民の負託を得た政党の代表が内閣総理大臣を務めることとなっています。政党は、選挙に際し、国民に対しその政策を訴え支持を求めて戦います。選挙を通じて示される国民の意思、すなわち主権者の意志こそが最も尊重されるべきであることは論を俟ちません。
 我が党は、石破総裁の下、昨年10月の衆議院議員選挙とこの7月の参議院議員選挙の二度の国政選挙を戦い、いずれも敗れました。衆議院選挙の総括は未だ我々議員に示されず、参議院選挙の総括は8月末を目途に実施されるとのことですが、いずれにしても敗北という結果に変わりはなく、石破総裁におかれましては、党総裁としてこの敗戦の責任を取り速やかに総裁を辞任されるべきであります。
 
 以下、総裁の辞任ならびに総裁選実施を求める理由を申し述べます。
 
 第一に、前述の通り、石破総裁の下で行われた二度の国政選挙で示された主権者たる国民の意志を尊重すべきであります。比較第一党という表現は事実ではありますが便宜的に過ぎます。我が党に敗北を突き付けた民意を真正面から受け止めるべきであります。
 
第二に、石破総裁は不記載問題があることを承知で就任されており、その問題を敗因と考えることは適切ではなく、昨秋の衆院選での敗北から先般の参院選までに支持回復に向けた十分な対策を取ることができずに来たトップとして責任を明らかにすべきです。参議院からの公約作成に向けた自由民主党内からの政策要望も十分に反映されませんでした。石破総裁が内閣総理大臣としてどのような国家像を描き、どのようにそれを実現していくのかというビジョンや政策を明確に示すことができずにいることも敗北の一因であります。自ら必達とした最低の目標にも達することができず、この結果責任を取り、辞職すべきです。
 
第三に、今後の国会運営の観点からも辞職されるべきであります。石破総裁の下での二度の国政選挙の結果、衆参ともに少数与党となりました。今後の国会運営が参院選前以上に困難になるのは明らかです。すでに一部野党からは石破総裁とは協力できないとも言われている状況です。少数与党としての国会運営の道筋を示すことができない以上、国政の停滞を避けるためにも速やかに辞職されるべきであります。
 
 第四に、喫緊の課題である党の再興のため、速やかに総裁選挙を実施すべきであります。国民政党を自負する我が党のその基盤は言うまでもなく全国津々浦々の党員・支部であり、地方議員の存在です。残念ながら地方から辞職を求める多くの声が届けられている総裁の下では党の再興は困難と言わざるを得ません。フルスペックの総裁選を実施し、新総裁の下で文字通り一致結束して解党的出直しを図るべきであります。続投の意思がおありならフルスペックの総裁選に出馬し、公平公正に続投すべきです。
 
 以上、縷々述べて参りましたが、これらはもとより石破総裁個人を弾劾するものでは決してありません。我々の基本姿勢は言うまでもなく我々の選んだ総裁を全力で支えるというものであります。
 しかし、やはり二度の敗北は看過できません。そこに表れた民意を軽視するなら、憲政史上もっとも深刻なモラルと民主主義の崩壊に繋がります。それだからこそ、これまでも歴代総裁は、国政選挙に敗北した場合はその責任を問われてきました。今回、石破総裁におかれては参院選だけではなく衆院選でも敗れているのであり、辞職以外に道はありません。
 今、自由民主党は多くの国民からの信を失い、また多くの党員・党友からの信も失いつつあります。まさに瀕死であり、存亡の危機にあります。我が党の沈没は我が国の沈没であります。自由民主党のために、そして日本国のために、総裁の即時辞任とフルスペックでの総裁選実施をご決断頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。
 またその際に、いわゆる戦後80年の談話や「戦争の検証」といったことをなさるのは、国政選挙に二度敗れた総理総裁としては極めて不適切であり、お止めくださるようお願い申しあげます。この件については、詳細な別声明にてもお届け申します。(了)

▽要請文書の2

令和7年8月7日
内閣総理大臣
石破 茂 様
 
日本の尊厳と国益を護る会
代表 参議院議員 青山繁晴
 
戦後80年にかかる談話・コメント・検証等の発出中止の要請
 
 本会は、去る5月7日に林官房長官を通じて「戦争検証有識者会議とメッセージ発出中止の要請」をお届けいたしました。本日、あらためて同趣旨の要請をいたします。
 
 前回の要請文にも記しましたが、戦後50年の村山談話で示された、歴史の事実を踏まえずに我が国を一方的に加害者と位置付ける歴史観およびその偏った歴史観に基づく反省と謝罪を基調とする外交姿勢は、慰安婦問題や南京虐殺等の事実無根のプロパガンダが国際社会に広められることに歯止めをかけることができませんでした。結果として、我が国の尊厳は不当に汚され国益を損なっています。
 安倍総理が発出した70年談話においてようやくそれまでの謝罪外交を明確に終えることとなりましたが、失われた名誉と国益を取り戻すには多くの時間と手間がかかります。
 
総理は、8月4日の衆議院予算委員会で「形式はともかくとして風化を避けるため、戦争を二度と起こさないための(コメントの)発出が必要だと思う」と答弁されました。
過去の談話を踏まえた上で、「二度と戦争を起こさないためにどうするのか」、「(我が国が)何を誤ったのか」、「政治システムはなぜ歯止めたりえなかったのか」などの論点を挙げ「我が国が今年世界に向けて何を発出するのか」につき強い思いがあると表明されました。
石破総理個人の強い思いを否定するつもりはありませんが、総理大臣の発信の重さに鑑みますと、いかなる形式であろうとも、70年談話のように関係各方面との綿密な調整を経ることなくコメントを発出してしまえば、再び中国、韓国、北朝鮮、ロシアなどから歴史戦に利用される懸念が拭えません。
そうなれば、「認知戦」が始まっている現在においては、これまで以上に我が国の名誉を傷つけ尊厳を奪い国益を毀損する戦いが激化するものと思料します。中国、韓国、北朝鮮、ロシアなどに敢えてそのような付け入るスキを与えることのないよう、形式の如何にかかわらずコメント等の発出を控えていただくよう強く要請します。
 
我が党の支持者や所属地方議員の多くにとってコメント等の発出自体が懸念材料であります。党の再興が喫緊の課題である今、これ以上の党へのダメージを回避する観点からも、発出を控えていただくようお願い申し上げます。
 (了)





 
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