On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2026-04-19 03:54:15
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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高校生のとき・・・



・・・東大だったか早慶だったか、あるいは他の大学だったか、とにかく全共闘の大学生が「世界は業火に包まれるべきだ」と書いているのを読んで、その言いたいことを未熟な高校生なりに深く理解しつつ、『ご自分を、絶対善としているとは、まさか思わないのかなぁ』とひとり、図書室で、考えたことを覚えています。
 同級生が一斉に受験勉強に専念するなか、それはせずに本を読む、図書室の静かで孤独な時間でした。

 全共闘の大学生も、高校紛争の高校生も、わたしたちより上の世代です。
 わたしたちには、何もありませんでした。
 上級生の高校生が起こした紛争で、苦悩される先生方と、一生懸命ではあった上級生と、その間に入って解決するよう同級生と連帯して努力したりしました。
 同級生がみんなみんな、受験勉強一色になったのは、その高校紛争が終わった後のことでした。

 その後、わたし個人で申せば、ひとつの大学に入り、その大学を好きなまま『大学に行きたくても行けない同世代をそのままにして自分たちだけ当たり前みたいに大学に通っていて良いのか』と苦しみ抜いて、中途退学し、いちから入り直した大学で、なんともはや、雪のない神戸生まれなのに突如、アルペンスキー競技にチャレンジして両膝の皿を割って入院し、1年留年してから卒業し、26歳で共同通信社の記者となりました。
 当時の共同通信は、メディア業界で「自由の共同」と言われた雰囲気でしたが、そのなかで異色の管理体質、とにかく管理することに執心なさる先輩は、「俺は大学の全共闘議長だった」ということを自慢になさっていました。

 これもまた、良き経験でしたね。
 そして、今のわたしは、高校生のときと何も変わっていません。

 高校生、いや中学生、小学生、初めて漢字交じりの本を読んだ幼稚園生のままのこゝろで『世界は短い』も書きました。

 風薫る新緑の独立講演会でも、あなたを待っています。





 
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