On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2007-04-26 22:40:55

JOKE その2





▽ああ、そうか、そういう真面目な誤解があるのかと思ったので、写真をもう一枚アップしておきます。

 この写真は、ほんとうの会見場に入り込んで、撮ったのじゃありません。
 ぼくの左右にアメリカの(でっかい)高校生が二人映っているように、ペンタゴンの入り口・手続き所にある、冗談写真の撮影用スポットです。

 それを含めての、ジョークですから。

 二人はまるでSP(警護官)のように大きくて、ぼくを護るかのように「気を付け」の姿勢をとっていますが、ただの一般見学の、冗談好きの、日本人もジョークを言ったりするのかなぁと興味津々の、アメリカの高校生です。

 アメリカは、ほかの国と違ってホワイトハウスであれ国防総省であれ、一般国民の見学を受け入れています。
 アメリカ国民でなくても、身元さえはっきりしていれば、まったく問題ありません。
 9.11後に、とくにホワイトハウスでは、ずいぶんと違ってしまいましたが、基本的には見学を受け入れます。
 戦争ばかりしている国ですが、こういうところは、さすがですね。

 シリアスな仕事や議論のために来ている訪問者も、一般の見学のひとたちも、ペンタゴンでは、いちばん最初の入り口は同じです。
 ぼくと独研の社員は、もちろん厳しい議論のために来ているのですが、議論の相手になる高官の執務室への迎えが来るのを待つあいだに、こうした一般見学の高校生と話をし、そして彼らと一緒に、ジョークを言って冗談写真も撮りっこして、笑いあっていたのです。

 ぼくらがしっかりお相手をしたので、すくなくとも、彼ら高校生は嬉しそうで、愉しそうだったですよ。
 日本人も堅いばかりじゃないなと記憶してくれるかも知れませんね。

 このあと、議論をした高官たちは、もちろんまったく、こんなことは知らないし、知っても、議論の中身に影響するはずがありません。
 もし知れば、いつも怖いことばかり言うアオヤマも、案外にジョークをやるんだと思うことはあるでしょうけど。

 アメリカ合衆国大統領その人と、大統領の家族のまえで、プレスリーまがいのサングラスを掛けて、はしゃいでいた小泉さんとは、まるでケースが違います。


▽ここまで説明してしまったら、もうジョークにはなりませんね。
 つまり、下の写真も、これでジョークではなくなっちゃったけど、誤解の書き込みをされたひとが「12歳」と名乗っている?ようなので、お応えしておきます。

 ぼくは基本的に、ブログへの書き込みに誤解があっても、ひとつひとつお応えはしませんが、もしも、ほんとうに12歳だったらと思い、今回だけはお応えしました。

 あと、ここは、まさしくぼくの個人ブログ、私的ブログです。
 ジョークも、ほんとうはあって良いのじゃないかなぁ。
 まぁ、かなしいかな、それももう許されない立場になっているのかも知れませんね。
 別にエラくなったとか、そういうことを言っているのではなく、北朝鮮などを厳しく批判しているのですからね。


▽ただ、当たり前ですが、この高校生たちとのジョークと、執務室でのアメリカ国防総省の高官たちとの議論はまったく別物です。

 ほかの誤解は、まるまる残ってもよいけど、この誤解だけは、もしあるのなら、それはいけません。

 ぼくと独研の社員は、誰から頼まれたのでもなく、なにか裏の利害があるのでもなく、まったく無償の行為としてペンタゴンと交渉し、高官たちとの議論も実現しましたが、誇りある日本国民として、それを実行しているのであって、議論は、しっかりと行いました。
 アメリカが言われたくないことも、正面から、申しました。
 安心してください。



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