On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2008-11-25 04:00:59

いまは、書き手のためでなく、読み手のために、書きたい




▼新刊の『王道の日本、覇道の中国、火道の米国』(PHP)は、アマゾンの予約ページにある11月26日出版の予定が遅れ、12月出版となる見通しです。

 すでに予約をいただいた、みなさん、それから関心をお持ちのすべてのみなさん、遅れてごめんなさい。

 遅れの理由はすべて、ぼくが原稿を何度も何度も書き直していることにあり、出版社には一切、責任がありません。


▼これから、出していく本が増えると思いますが、増えるほどに、原稿の完成度をより大切にしたいと思っています。

 週にわずか一度ですが、ジムでバーベルとダンベルを挙げるとき、このごろトレーニングの最初のうちは、体と心の疲労で、もう何も挙がらない、このまま放り出して逃げて帰りたいと思ってしまいす。

 とくに、心の弱さには、おのれが嫌になります。

 しかしトレーナーが明るい表情と声で、つきっきりで励ましてくれるので、どうにか挙げているうち、途中から急激に底力が湧き出すような感じになり、そうなると、おもーいバーベルやダンベルが、ぐいぐい挙がります。

 それに、原稿を書きたい、良い原稿を書きたい、「志は高く、しかし柔らかく、本が嫌いなひとにも伝わるような、分かるような原稿」を書きたい、という気持ちは、ますます強まるのも感じます。


▼だから、大丈夫です。
 遅れますが、きっと新刊も、続刊も出します。出していきます。

 こころの底から、申し訳ない、伏して、もう少しお待ちいただくようお願いします。



   2008年11月25日火曜日の夜明け前、午前3時55分。
   まだ真っ暗な東京湾岸にて。
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