2009-08-15 02:35:37
増刷分の手直しを、今回も事前にアップします
▼最新刊の「王道の日本、覇道の中国、火道の米国」(PHP)は、去る8月11日の火曜に増刷(第2刷、5千部)が決まりました。
その増刷分で、すこしだけ手直しをします。
この2刷は、まもなく書店に現れるでしょう。
この書き込みの末尾に、その手直しの一覧を掲げますから、初版本(1万部)を買ってくださったかたは、まことに恐縮ながら参照なさってください。ほんとうに申し訳ないですが、手書きで書き入れてくだされば、うれしく思います。
▼発売(実際に書店に並び始めた日)が8月7日でしたから、4日間で増刷となり、読者のかたがたに、こころからお礼を申します。
ぼく自身の感覚としては、売れている感じはまったくなくて、編集者の苦労や、ファン、という言い方は僭越ですね、古くからの読者のみなさんの期待を裏切って、売れずに終わるのではないかと今も心配しています。
だけど、たとえば今週8月12日の水曜の夕刻に、関西テレビの報道番組「アンカー」に参加(生出演)したあと、関テレの報道局でぼくを担当してくれているアシスタントのT さん(すらりと背が高く美しいのでスッチーというニックネームです)が「大阪・梅田のブックファーストで、ランキング1位でしたよ」と教えてくれました。
そこで、関テレから空港へ向かう途中、同行している独研(独立総合研究所)の秘書 M と相談して、ちょっと、その梅田のブックファーストに寄ってみることにしました。
この頃ますますスケジュールがタイトに厳しくなっていて、Eメールも返信はおろか、ろくに読む時間も失われているのですが、それでも、ぼくも 秘書M も確かめてみたかった。
▼すると、ベストセラーを載せる飾り棚のランキング1位のところに、赤っぽくみえる新刊が飾ってあります。
ぼくは、へへへ―という変な声しか出なかったけど、秘書M が弾むような声を出して、自分のことのようにまた喜んでくれました。まったく、いい性格をしています。
ぼくは、その M をみて、内心でふと、幼い頃を思い出したりしました。武家のひとであると同時にクリスチャンでもある母から、「聖書には、人の悲しみを共に悲しむのは易しい、しかし人の喜びを共に喜ぶのは難しいとある。だから、人の喜びや愉しみこそを喜びなさい」といつも言われて育ちました。
そして、売り場の書棚に行ってみると、前作の「日中の興亡」と一緒にきれいに並べられています。
ときには命のあるのが不思議だったりの現地取材とか、揺れるタクシー車内での目が回る執筆とか、徹夜また徹夜で目がかすんで、もう開かないゲラ直しとか…「王道の日本、覇道の中国、火道の米国」も「日中の興亡」も通じての、そうした記憶がほんのちょっとだけ甦りかけたら、白いポロシャツの男性が、にこにこしながら「頑張ってください」と声をかけてこられました。
携帯電話で写真も撮っておられたようです。まったくOKです。いくらでも撮ってください。
そして、もう一人の黒っぽいシャツの精悍な男性は、まさしく新刊を手にとってレジに向かわれるところだったので、失礼ながら、レジの横っちょでサインをさせていただきました。秘書さんが落款を持っていたので、それを押すこともできました。
また、書店のスタッフと素早く相談して、ほかに3冊、サインをして、落款を押してきました。
お求めになりたいかたは、ブックファースト梅田店06-4796-7188に早めに行ってみてください。
ごく短い時間でしたが書店の現場にいて、ぼくの書いた本を、ご自分の身銭を切って買ってくださるひとを直に見ることができたのは幸せでした。
こころの底から感謝します。
▼サイン本と言えば、アンカーで募集したサイン本20冊のプレゼントに、全国から791通もの応募はがきをいただいたことは、前に記しました。
全国というのは、ほんとうに北海道から九州まで、つまりは関テレの視聴地域じゃないひとからも沢山いただいたのですが、関テレのスタッフは一切、差別することなく、一緒の袋に入れてくれて、ぼくが袋の中を見ないで、指に触れた葉書を取り出しました。
当選者には、遠い地域、視聴地域じゃないところのかたが複数、いらっしゃいました。
そして、今週の火曜日、いつもの放送前夜の打ち合わせという名の討論会のとき、プロデューサーが、残りの葉書すべてをいったん貸してくれました。
葉書の多くに、番組への率直な想いや、ぼくたちを激励する言葉が、実名を記した上でていねいに書いてあるからです。
こうした応募はがきは、プレゼントの贈呈以外の目的に決して使ってはなりませんから、すぐに関テレに返さねばなりません。
そこで火曜の夜から水曜の朝にかけて、徹夜状態でまず読み、それから番組が終わってからタクシーに乗るまでのわずかな時間にも懸命に読んで、すべて読み終わりました。
胸を打たれる、というより、胸を強く揺さぶられるような、視聴者のかたがたの言葉を、ぼくは生涯、忘れません。
感激し、深く感謝し、そしてそれだけではなく、限りなく重い責任をあらためて胸に刻み込みました。
なかには、「あのコーナーが元気の素です。青山さんが出張や取材で番組に出ていないと、がっかりして、その週は一週間まるまる元気がなくなります」と書かれていた男性もいらっしゃいました。
ぼくは、取材だけではなく、独研(独立総合研究所)の研究プロジェクトのための海外調査も、研究員だけに任せず、今年度はぼくも積極的に復帰・遂行しようと考えていますから、コーナーが録画になることは、増えるかもしれません。
いまは海外出張も5日間か6日間以内に収まるように、つまりアンカーを欠席しないように、無理にでも日程を短縮していますが、それでは海外での日程が収まらないことも、とくに来年の年明けから年度末3月までの季節には出てくると思います。
それでも、どうか元気をなくさないでください。お願いします。
▼それから、サイン本が当たったらいいなぁ、という気持ちがストレートに強く伝わる葉書も、ほんとうに多くて、ざっと500通以上も、そこに書いてある電話番号に今すぐ電話したいと思いました。
葉書には、手書きの住所が読めなかったときなどに問い合わせができるように、必ず電話番号が書いてあります。
ぼくが読んでいるのは、791通のうち、当選した20通を除いた771通、もう外れたと分かっている葉書でしたから、外れた代わりに電話したいと、ほんとうに腰が浮くように思いました。
電話したいと思うほどに熱意の溢れた葉書は、さまざまな年代のかた、ずいぶんと高齢のかたから高校生、中学生までいました。
中学生が「小遣いが毎月、千円だし、当たって欲しいなぁ」と書いているのを読んで、ぼくは思わず「そりゃ、当ててあげたいよ」と声に出ました。だから、せめて電話したかったです。
しかし、個人情報保護法のからみもあって、それは決してしてはいけない。プレゼント懸賞以外には使ってはならない葉書ですから、不可能なことでした。
当選しなかったかたは、できれば、これから始まる東京、大阪、京都でのサイン会を活用なさってください。
本は有償になりますが、その代わり、握手もできるし、短いやり取りだけですが、話もできます。
あ、それから、若い女性のかたで、ひとりで2通に、アンカー出演者の素晴らしい全身像の似顔絵を描いてくれたひとがいました。
もしも、この個人ブログを読んでくれているのでしたら、あなたです。
ヤマヒロさん、利恵ちゃん、岡安ちゃん、そしてぼく。なんにも説明が書いていないのに、全員、誰がどれか、すぐに分かりました。
素晴らしい絵です。プロを目指してほしいとすら思いました。
力作を、ありがとう!
【2刷での加筆・修正の一覧】
▼p14 前から4行目
▽「示していない。」の後に続けて、次の一文を挿入。
なお台湾は、その民主主義で選択している中華民国としての自立を尊ぶ。
▼p45 真ん中あたり
▽訂正
メラニン→メラミン
▼p221 揚陸指揮艦マウント・ホイットニーの写真
▽写真の出典を明記。(出典は、NavSource Naval History PHPが申請し掲載許可を得た)
▼p311 写真の下段 および p317 写真
▽ぼくの提供したカラー写真が、カラー印刷されず白黒で印刷されているのは、コスト上からやむを得ないことですが、黒く潰れすぎていて分かりにくい写真になっているので、PHPに白黒トーンの修正をお願いしました。
▼p313 写真の説明
▽写真説明の末尾に、以下を追加。
(隠岐郷土館・竹島展示室の写真を接写)
- 2014-12-31 19:29:41
- さらば
- 2014-12-30 23:57:22
- あらためて祖国へ
- 2014-12-30 17:37:16
- 簡潔にお答えしておきます
- 2014-12-26 12:00:17
- みなさん、一気の情報です。(サイン会福岡の曜日を訂正しました)
- 2014-12-26 06:46:31
- きょう欧州出張へ出発なのですが…
- 2014-12-23 22:08:28
- 知らせてくれ、というリクエストが多いので…
- 2014-12-23 12:45:01
- 実はぼくも今、知ったのですが…