2009-08-25 12:14:50
あー、いろいろとありますね
▼新刊の表紙、よーく見ると、千島列島北端の島々の一部が、白い色の日本領になっていないように見えます。
ぼくは、この新刊「王道の日本、覇道の中国、火道の米国」(PHP)を出すに当たって、版元のPHPに表紙の原案を示しましたが、その際に「樺太の南半分などと共に、千島列島については全島を必ず白い色の日本領にしてください」と明示しました。
白い色は、もちろん日章旗の地の色です。
(ちなみに、前著の「日中の興亡」も、この新刊も、日章旗の白と赤を基調にしています。前著は白がベース、新刊は赤がベースで、対になっています。読者のなかには、お気づきのかたも多いと思います)
そして、新刊の本文中にも、たとえば冒頭のp12に「千島列島の全島も、白い色の日本領だ」と明記しています。
だから当然、千島の全島が白くなっていると思っていました。
思っていただけじゃなく、正直、何度、新刊の表紙を見ても、そう見えていました。
▼しかし、これは目の錯覚ですね。
ぼくはたまたま眼がよくて、近くも遠くもよく見えますが、気づかなかった。
思い込みは怖いですね―。
あらためてよーく見ると、千島の端っこだけが、わざわざ茶色になっている気がします。
といっても、表紙の地図は縮尺の関係で、千島のちいさな島までは島自体が正確には表現されていません。それは本の大きさからして、まったく、やむを得ません。
だけども、表紙の千島列島の端を見ていくと、明らかにカムチャッカ半島ではない島にも、茶色が着色されている。
▼何度も眼を凝らしたうえで、きのう8月24日にPHPの担当編集者に電話してみると、「あ、わたしも、てっきり白色のつもりでしたが、茶色に見えますね。まことに申し訳ないっ」ということでした。
そして「3刷で確実に直します」とおっしゃいました。
ただし、ぼくが読者にあえて付け加えれば、3刷が出るかどうかは、まだ分かりません。
みなさんには、読者と千島の元島民のかたがたには、ぼくからも深くお詫び申します。
▼そして、先の書き込みで記しましたように、本は、増刷分で訂正があっても交換はできないのです。
どうか、「初版本(あるいは2刷)を3刷に交換してください」と書店などで求められるのは、ご容赦ください。
ぼく自身も、表紙の色修正は、増刷での出版社による修正を待たないとどうにもできません。
初版本から2刷への文章の修正では、身を削ってでも(すなわち、手書きで修正を入れてでも)それを要望される読者については、読者の利益を護ることとしました。
しかし、これは、まさか手で白色を塗るわけにもいきません。
装丁上のミスがあっても、その修正はプロの装丁家のお仕事のテリトリーであり、ぼくはそれを侵すことはしません。
諸事、いろいろとありますが、どうぞ、ご理解ください。
PHPに電話した昨日は、ちょっとがっかりして、ここに書き込んでお知らせすることもできませんでした。
きょう、気を取り直して、ありのままに、お知らせします。
3刷が、無事に出ればいいなと、そう思います。
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