On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2010-03-02 09:25:06

みなさん、ご無沙汰です。




▼やっと暖かくなってきましたね。
 ぼくの庭である、この個人ブログに、さらりと、しかし印象深いコメントを書いてくださる、ひとりの主婦のかたがいます。育ち盛りのお子さんがいる、母親でもあります。
 このごろは、このちいさな庭が、おおきな掲示板か何かのように誤認されていることを悲しんでか、コメントは途絶えています。

 しかし、ぼくは覚えているのです。
 そのお母さんが「わたしたちの子供には、祖国を正しくフェアに知る本がありません。青山さん、いつかそんな本を書いてください」という趣旨のコメントをもうずいぶん前にくださったことを。

 その本を実現させようと、扶桑社の志あるベテラン編集者に相談して、この春の新学期に出版することが決まりました。
 たった今、その本の仕上げに、苦しみ抜いています。
 長い時間を、いや長すぎる時間を費やして書き上げてきた原稿ファイルが、一昨晩に、まるで狙い撃ちにあうように壊れ、何種類も慎重に取ってあったバックアップファイルも、その原稿のバックアップだけがすべて壊れるという信じがたい悲劇が起きました。

 原因は、現時点では不明です。
 ぼくと、独研(独立総合研究所)へのインターネットを使った名誉毀損と偽計業務妨害の疑いについては、3人の担当刑事による基礎捜査と公正な監視が続いていますから、ぼくが軽々な判断を下してはいけませんが、このファイル破壊に限っては、今のところ個人的には、サイバー攻撃ではないのじゃないかと考えています。(ぼくが使っている文章作成ソフト、一太郎の、内部エラーかもしれないという感じがあります)


 むしろ、「おまえは、子供たちと、そのご両親、祖父母に向けた本は初めて書くのだ。もっと良いものに、書き直せ」という天命だと受け止めて、再生稿の執筆に力を尽くしています。
 ふだんから徹夜続きの生活が、もっともっとボロボロになっていますが、あの名も知らなかったお母さんの短いコメントに静かに籠められている真情、国を憂える思いに、ぼくは応えたい。

 タイトルは、「ぼくらの祖国」と言います。
 前述したように原稿を全文、失うという悲劇があっても、新学期が始まる頃になんとか出版します。


▼「覚悟の瞬間(とき)」という、興味深いインターネット上のインタビュー・シリーズがあります。
 その取材を先般、お受けしました。
 そして今、アップされています。

 よろしければご覧ください。
 ふだんはあまり公開していない話(おおげさに言えば情報)、たとえばぼくの実際の1日のスケジュールの動きなども、アップされています。

http://www.kakugo.tv/index.php?c=search&m=detail&kid=86


▼また、この「覚悟の瞬間」は、CSテレビ放送の「朝日ニュースター」でも放送されます。
 放送は、4月11日の夜8時半からです。

 それから、朝日ニュースターでは、気鋭の評論家の三橋貴明さんとの対談も、4回にわたって放送されます。
 この対談は、「覚悟の瞬間」や「賢者.TV」を運営している enjin という会社の希望によるものです。
 三橋さんは、ぼくの敬愛する作曲家のすぎやまこういちさん、そして闘うジャーナリストの西村幸祐さんと3人で、「メディア・パトロール・ジャパン」という新しいポータルサイトを立ち上げておられます。
 ぼくは、そこにコラムを書く形で、側面協力します。

 三橋さんとは、ほかのかたと同じように、考えの一致しないところも一致するところも当然あります。それは対談でご覧になってください。


【朝日ニュースター放送予定】

 ▽3月21日 20:30~20:45
 三橋貴明×青山繁晴 対談 part1

 ▽3月28日 20:30~20:45
 三橋貴明×青山繁晴 対談 part2

 ▽4月4日 20:30~20:45
 三橋貴明×青山繁晴 対談 part3

 ▽4月11日 20:30~20:45
 三橋貴明×青山繁晴 対談 part4
(青山繁晴の「覚悟の瞬間」インタビューもこの日に放送)


▼インターネットTVの試験版「青山繁晴のココだけ話!」と、ネットラジオの「やっと話せる青山繁晴の深ーい話」(…これらの通しタイトルはいずれも、提携している専門会社の命名です。ぼくとしては恥ずかしいタイトルだけど、まぁ、やむを得ません)は、当初の予定を大きく超えて、11回分、アップされています。

 たとえば最終回のテーマは「幸福論」です。
 まさしく、地上波のテレビでは話す機会がほとんどないような話ではあります。
 これも、よろしければ視聴してみてください。

 すべて、独研(独立総合研究所)の公式ホームページから飛べますから、まずはそこを訪ねていただくのが便利だと思います。

http://www.dokken.co.jp/press/index.html


▼インターネットTVとネットラジオは、上記の試験版をわりあいたくさんのかたがたが視聴してくださったので、4月から本番をスタートさせることが正式に決まりました。

 提携会社のかたは「試験版へのアクセスは想像以上に多かった」とたいへん喜んでおられますが、ぼく自身としては、そう多いとも思っていません。
 ぼくの論説など、浜辺の砂の一粒ですらありません。
 しかし、試験版を視聴してくださったかたには、意見の違うかたでも、深く感謝を申します。




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