On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2010-04-05 20:28:20

ちいさなお知らせ (続き)



▼先ほどの「ちいさなお知らせ」は、実は大阪の伊丹空港で、羽田行きのフライトの搭乗が始まっているなか、大急ぎで、1分ほどで書きました。
 いま帰京して、必ず付け加えておかねばならないことがあります。

▽大阪府知事の橋下徹さんとのトークでは、橋下新党のこともぜひ、話したい。政界の流動化が現実に始まっている、この時期です。有権者のかたがたの関心も強いと思うからです。

▽また、ぼく自身、橋下さんの「大阪都」構想に関心があります。これも聞きます。

▽さらに、関西テレビ報道部としては「空港問題」、すなわち橋下さんが伊丹空港の廃港と関西国際空港への集約を提案していることについても、テーマとして、知事サイドに送ったそうです。
 ぼく自身は、この件は今までに関テレのことしの正月番組で橋下さんとトークしているし、その中身に大きな変化はないだろうから、あまり時間を取りたくはない感もある。
 だけど、関テレ報道部がこのテーマも入れるのは当然だし、橋下さんご自身もたぶん、話したいでしょうね。

▽そして、橋下さんが高校無償化に関連して、拉致問題について北朝鮮を厳しく批判したことも話したいと思っています。


▼伊丹で1分で書いた書き込みによって、外国人地方参政権のことしか話さないように万一、受け取るひとがいらっしゃったら、それはそうではない予定ですから、念のため上記のようなほかのテーマもあらかじめ書いておきます。


▼今回は、関テレ報道部は「青山のニュースDEズバリ」特別編と名付けています。
 そして、事前の打ち合わせや摺(す)り合わせは、ありません。見事に、ない。

 関テレ報道部から大阪府庁の広報に、「たとえばこういうテーマを考えています」と、上記の通りのテーマを(外国人地方参政権を含めて)伝えることは、したそうです。
 だけども、ぼくが橋下さんにどう聞くのか、橋下さんがどう答えるのか、その打ち合わせや摺り合わせは、ぼくと橋下さんもやらないし、ぼくと関テレ報道部ともやらないまま、あえて生放送のガチンコ勝負でやります。

 なかなか凄いですね、関テレ報道部の志。


▼志と言えば、もうひとつ、きょうは気持ちが励まされた日でもありました。

 きょう4月5日月曜日は、関西大学法学部の新入生歓迎会での講演でした。
 この地味ブログに立ち寄るかたならご存じのとおり、今ぼくは、新刊「ぼくらの祖国」(扶桑社)の原稿全文を仕上げるための執筆時間を、どうにか捻(ひね)り出すために悪戦苦闘しています。

 関西大学の学生組織、「法学部祭典実行委員会」から与えられた講演時間は、わずかに1時間。
 東京から飛行機を使って関西大学(大阪府吹田市)に往復するには、フライトタイムは短くても、羽田空港・都心間の往復、伊丹空港・関西大学間の往復、そして待ち時間などすべて合わせると移動時間は6時間を超えます。
 これに支度の時間もかかる。

 きょうは、独研(独立総合研究所)の秘書室の工夫もあって予定はこれだけだったから、もしも講演がなくて執筆に集中できたら…ということになるけど、いやいや、そうじゃないです。

 まず関大の諸君の志が、いい。
 グッと来る。
 この新入生歓迎会(法学部祭典)は、学生の自治によるものです。3年前に、ぼくにある日突然、打診が来て、もちろん即、受けました。
 そして3年目のことし、特に、集まって講演を聴いてくれた新入生諸君の眼の輝き、意識と知識の高さ、ほんとうに、ぼくは感心したなぁ。
 ぼくが社交辞令は言わないのも、知っている人は知っている(当たり前)。

 おーい、きみたち、実行委員会の諸君と、新入生諸君、きみたちのおかげで「ぼくらの祖国」という新刊を完成させる意欲が、よけいに強くなった。
 ありがとう、こころから。


▼そういうわけで、きょうの夕刻、伊丹空港にいたのです。
 講演は、1時間の予定が、1時間50分にもなってしまって、ごめんなさい、主催者もきっとたいへんだったし、聴き入ってくれたみなさんも、ほんとうにお疲れさまでした。

 飛行機は、『もう駄目かなぁ、間に合わないかな』とも講演中に思ったけど、ぎりぎり間に合いました。

 新年度に入って5日目、平成22年度の目標のひとつは、講演を時間内になるべく収めることです。
 ぼくは、朝までやってもいい。
 職業的な講演者のなかには、終了予定の時間が来れば突然に話を打ち切ってでも帰ってしまうひとが、信じ難いことに結構いらっしゃるそうだけど、ぼくは、みんなと一緒に祖国と世界を考えるために話しているから、そんなことはゆめ、致しませぬ。

 だけどね、主催者の苦労と、聴衆のかたがたの疲労を考えて、なるべく時間内に収めるよう、もっと精進します。


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