On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2010-07-19 15:33:15

嵐と晴天が入り乱れてやってくるお天気の、沖縄にて



▼いま沖縄の名護市にいます。
 アメリカ海兵隊・普天間基地を移設することになっている名護市辺野古の海は、何度目かの訪問ですが、あらためて感嘆するほどの美しさです。
 辺野古にはすでに、海兵隊のキャンプ・シュワブがあり、基地内にはアメリカの軍人やその家族の専用ビーチもあり、そこはわたしたち日本国民は入れないのですが、対岸から遠くに望むことはできます。

 その浜辺の先には、クジラ島という通称(正式には平島)の、ほんとうにクジラにみえる無人島があり、そこはもう、日本国民のものにいわば戻る、島と海です。
 名護には、地元・沖縄の資本がこさえたカヌチャ・ベイ・リゾートというきれいなホテル群などがあって、そのカヌチャからクジラ島に上陸することもできます。
 この海をどーんと埋め立てて、海兵隊のヘリ部隊などがやってくる計画になりそうなわけです。


▼名護で、ぼくの知友と会ってゆっくり話も聴き、きょうには那覇に移って、普天間問題をめぐるキーパーソンにも再会します。

 そのあいだにも、菅政権は8月末に迫る「移設の工法などの決定」に向けて、大臣をはじめとする政務三役が水面下の協議をしていますから、東京に電話もしつつ、ぼくなりに公平に、同時進行で話を聴いていきます。
 それが今回の沖縄入りの、大切な目的のひとつです。

 それに加えて、ぼくはネットテレビなどで思わず告白してしまったように、沖縄を愛しているので、ひとに会い、ちょっことスポーツなんぞも知友と一緒にいたし、大好きな居酒屋も訪れます。


▼この沖縄には、7月17日の土曜日から入っています。
 その土曜日には、テレビ朝日系列の「TVタックル」の収録に参加していました。
 今回は、特別番組で、市民・国民のかたがた50人をスタジオに招いて、議論するというタックルでは珍しい試みです。

 第1部と第2部があり、ぼくはその両方に参加していますから、午後1時から午後6時20分ぐらいまでの長尺の収録となりました。
 それに加えて、ぼくとしては市民・国民のかたの話には決して割り込まないように考え、考えの発言となりましたから、総じて、たいへんに疲れました。

 そしてテレビ朝日からそのまま羽田空港に向かって、最終便で沖縄に向かったのです。
 タックルには、まったく参加しない時期が、2年ぐらいありました。
 いくぶんは復帰することになり、実は沖縄のひとびとが、それをとても喜んでくれることに、驚いています。

 沖縄のひとたちは、関西テレビの番組はもちろん見られないし、インターネットはあまり使わない知友もいらっしゃるからですね。
 実は、今夜は那覇に移動して、素晴らしくおいしい居酒屋「S」で、沖縄のみんなとタックルを横目で見ながらわいわい飲むことになっています。
 今夜(7月19日月曜)は特番で、午後7時から10時ごろまで3時間、番組が続きますから。

 ただし、例によって、ぼくの発言のうち実際に放送されるのはとても少ないと思いますから、沖縄の知友たちに、それは今からもう、「ごめんね」と言わなきゃいけないし、この地味ブログに来てくださったみなさんも、もしもご覧になるかたには、ごめんなさいを申します。


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