On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2011-11-26 07:22:15

こんな理不尽なことにも、命の時間を削がれます

 ぼくのEメール1通と、その前のEメールによるやりとり2通を公表します。
 相手先のご本人に、公表を通告しています。

 これが日本社会の今の、無残な現実のひとつです。



Tさん


▼わたしは、あなたの長文Eメールや問いに、すべてお答えすると約束しました。
 下掲のEメールの実際のやりとりにある通りですね。

 そのうえで、現在は、たいせつな急ぎの仕事のためにお待ちくださいと申して、あなたご自身から、下掲のように、待つというお返事をいただいています。
 それも丁寧に、いわば低姿勢で「はいわかりました。お忙しいところ大変申し訳ございません。お返事頂ける日を楽しみにお待ちしております。よろしくお願い致します」(※原文のまま)とお書きになっています。

 それにもかかわらず、そのやりとりからわずか1日しか経っていない、というより翌日に、いきなり「青山のウソ嘘うそつきだ」というタイトルのユーチューブをネットにアップされました。
 また「本当に青山繁晴さんは最低の人間だ」とツィッターで書き込まれました。
 そこから、まったく約束を無視して、延々と一方的な名誉毀損が続いています。

 わたしは、人として当然ながら、あなたが自ら約束された以上、わたしの話を聴いてから何か書かれるのなら書かれる、話されるのなら話されると信じていました。
 ですから、あなたが実際には待つことをせず、わたしの話を聴かずに、背中から切りつけるように中傷なさったことを、当初は何も知りませんでした。
 ところが、あなたに憤慨された非常に沢山の方から、Eメールや書き込みをいただいて、知りました。


▼あなたが不正義にも、約束を前触れもなくただ一方的に破り、健全な社会常識をまったく破り、わたしの話を何も聴かないまま、ご勝手に思い込んで、奇怪な思い込みを募らせてネットにアップされたために、あなたの話は、根こそぎ間違っています。
 フェアな客観事実にまったく反します。

 たとえば、独研(独立総合研究所)の仕事には、カケラも「裏」はありません。
 警察庁だろうがどこだろうが、この国の行政、特に危機管理において改革すべき課題を真正面から指摘し、改革の具体案を提起するために、独立系民間シンクタンクとして仕事をし、その仕事は手続きも内容も何もかも公正そのものですから、仕事(調査研究)の主題(タイトル)と正当な対価は、すべて公表されています。
 会計検査院の検査も当然、すべて受けています。
 あなたが「機密資料」だとか奇怪千万にも勝手におっしゃっていることは、法に基づいてとっくに公表されています。
 それを「裏金」だとは何たることですか。
 違法な中傷行為であるだけではなく、民から官を改革する真剣な努力を、極めて不当に妨害する行為です。
 疑問があるのなら、ご自分に酔っ払ったように「裏だ、機密だ」と言いふらす前に、当の官庁、警察庁であれどこであれ、堂々と正面から問い合わせ、お聞きなさい。
 ジャーナリストを自称なさるのなら、あまりに当然の、最低限の義務でしょう。
 こちらには一点の曇りもない。さっさと公に問い合わせなさい。


▼心ある国民のかたがたからは「T氏が明らかに約束を破った以上、青山さんは、もはやメールを出す義務がなくなった。当面の急ぎの仕事に節目がつけば、法的措置をとればいいと思います」というEメールと、個人ブログへの書き込みを、多くいただいています。
 適切な考え方だと思います。
 また「下劣、愚劣な行為には取り合わないで、無視してください」というご意見も少なからず、いただいています。独研(独立総合研究所)の自然科学部長である青山千春博士も、この意見です。

 しかし、わたしは、わたしなりの生き方として、いったん交わした約束は、まずは守る努力をします。
 相手が不正義でも、約束を履行する努力はします。

 現在、12月21日に発刊が迫り、発刊日まで1か月をとっくに切っている書物の原稿を、志の深い編集者に奇跡的に待っていただき、完成しようとしているぎりぎりの過程です。
 1週間を超えてほとんど眠っていない情況です。だからこそ、あなたにEメールを待ってくださるようお願いし、あなたは上記の通り、確実に快諾なさったのです。

 約束通り、Eメールを待ちなさい。
 それだけのことです。
 虚栄心や、自己弁護に動かされて奇妙な事をするのではなく、人間なら男なら、ご自分自身の約束を守って、約束通り待ちなさい。


▼あなたのこれまでの異様な行動からして、このわたしのEメールを一部だけ切り取ってネットにアップするといった怖れがありありとありますから、下掲のEメールのやりとりを合わせて、個人ブログで公表します。
 ただし、あなたに沢山の抗議メールが届くことが予想されますから、それを防ぐために、公表する際には、あなたのメールアドレスは、@マーク以下は削除し、あなたの名前はイニシャルだけにしておきます。

 青山繁晴 2011/11/26 午前7時12分


2011/11/21 07:44:35
T <tachibanakumi0112@…>さん:
>
> 青山繁晴様 はいわかりました。
> お忙しいところ大変申し訳ございません。お返事頂ける日を楽しみにお待ちしております。 よろしくお願い致します。  T


> Date: Mon, 21 Nov 2011 02:41:24 +0900
> > Subject: Re: 取材させて頂きたい内容は4点です。
> > From: info@dokken.co.jp
> > To: tachibanakumi0112@…
> >
> > わたしは今、〆切を過ぎた急ぎのたいせつな原稿のために完全徹夜をしていると ころです。
> > 約束した以上は、丁寧にお答えします。まずは、先日にいただいた長文のEメールにひとつひとつ答えます。
> > ただし、Tさんだけを優先するわけにいきませんから、ずっと前から蓄積している先約を果たしてつつ、お返事を書いていきます。
> > お待ちください。時間をいただきます。
> >
> >  あおやま 拝

(以上のEメールは、相手が多量の抗議メールなどを受けるのを防ぐため、相手の実名をイニシャルのTとした。また、そのメールアドレスの@マーク以下を…とした。それ以外は、すべて原文のまま)
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