On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2012-01-20 13:23:15

今…



▼…岩手県に向かう新幹線のなかです。
 雪は思ったほど深くありませんが、まもなく新しい3月11日を迎える東北の地を、車内からも見つめています。
 独研(独立総合研究所)の総務秘書室第二課から、秘書が同行しています。彼女は新幹線車内でも休むということをしません。ずっと仕事をしていて、ちょっと心配になるぐらいです。

「ぼくらの祖国」の担当編集者から、「東京でもサイン会をやることを版元として決めました」という連絡がありました。
 100%、みんなのおかげです。
 どれほど感謝してもしきれません。

 ただし、ぼくはこの件に関して、上記の連絡があっても何ら、一切、安心していません。
 まだ何も具体的に決まっていません。

 さらに読者のなかに、首都圏の書店がどのようにサイン会の申し出を受けたか、実際にそうした申し出・調整があったのかを克明に、かつフェアに調べたかたがおられます。
 まったくの無償の、志と友情に基づく、たいへんな努力です。
 そして、その調査の結果には、愕然とするものがあります。
 話が前進しているという客観的な兆しは、ありません。
 そして、みんなのサポートがある前の実情は、耳を疑うものです。


▼編集者の連絡に感謝しつつ、あくまで客観的な視点で、現時点での事実を書き記しておきます。
…あと20分で、岩手県内の駅に降り立ちます。

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