On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2013-03-05 07:01:38

ボサノバを聴きながらの帰国、ならいいんだけど、ボサボサの帰国



  


▼金曜に成田を出発したぼくでありましたが、きのう日曜の夜に、成田に帰ってきました。(→★間違いです。「日曜にもう、現地で帰国の便に乗り、月曜の夜に、成田に帰ってきました」…というのがホントです。時差ぼけ、ぼけぼけで、間違えました。ぺこり・ツー)

 今回の出張の目的地だったニューヨークは、フライト時間が半日では足りません。
 風(ジェット気流)に乗る往路でも、13時間近くになり、風に逆らう復路は、14時間に近づきます。
 したがって、狭い機中に閉じ込められる時間だけでも、合わせて1日を大きく超えてしまいます。

 そして東京とニューヨークの時差は14時間ありますから、まさしく昼夜逆転。
 ジェットラグ(時差ぼけ)にも、か~な~り、苦しむことになります。

 まぁ、心身の体力頼みの、無茶苦茶な出張です。
 よい子は真似をしないでくださいね。


▼この出張は、日本版NSC(国家安全保障会議)をより良く創るために、まったく自主的におこないました。
 ぼくは今、日本版NSC創立の有識者会議のメンバーですが、政府には一切、事前に何も話していません。
 アメリカ東海岸は渡航の費用も高く、独研(独立総合研究所)にとって実際、痛いですね。航空券はもちろん、NYはホテル代も高いからにゃー。

 しかし、そのために自由自在に動き、調べ、専門家らと議論できます。
 その成果の扱いも、誰にも、どんな機関にも縛られることがありませぬ。

 …行って良かったです。
 肌身にありありと感じること、あるいは論理的な組み立てのために軸になること、いずれもしっかり、ありました。


▼帰りの機中では、オーディオ・プログラムにボサノバがあったので、「こりゃいい、これを聴きながらリラックスして仕事しよ」と思ったのですが、そのボサノバの曲目がなにやらウエットな曲ばかり。女性シンガーが中心の演奏なのですが、ボサノバのあの心地よい乾きぶりがない。
 きみはひょっとしてムード歌謡か、という感じだったので、映画チャンネルに切り替えて、ちらちらその画面を見ながら、執筆。(それにしても、ムード歌謡とは、たとえが古いですね。ふひ)

 いま散髪にも行く時間がないので、頭はボサボサ。
 ボサノバは聴かずに、ボサボサ頭をふりふりのお仕事。

 独研から会員制で配信しているレポートは、ニューヨーク時間の日曜の夜明け前に、踏ん張って2本を書きあげ、東京の独研本社に送ってありました。
 ぼくが機内にいるあいだに、2本とも配信されたわけです。

 おかげで安心して、機内の後半では、短編小説の仕上げに、ようやく取りかかれました。
 この小説の脱稿は、あと数日が、勝負。執筆に割く時間がほとんど取れなくても、勝負。
 ちなみに、ボサノバの代わりに、ちらちら見た映画「Killing them softly」の人間の描きぶりが、不思議なほど参考になったりしました。オモシロイご縁は、人生のそこらじゅうに転がっていますね。


▼ところで15日金曜の昼に、横浜高島屋でおこなうトークショー(ニッポン放送の生放送番組「ザ・ボイス」の飯田アナとのトーク)で、サイン会も行えることが決まりました。
 これは嬉しい。
 つまり、サインだけではなく、ご希望のかたには握手、そしてハグもできるということですからね!

 よろしければ、おいでください。待っています。
 詳しくは、この下の方の書き込みを見てください。


*写真は、1枚はニューヨークのジャズクラブ。
 深夜11時から演奏が始まり、未明の2時過ぎまで、聴衆の中から次から次へとミュージシャンが現れて交代し、演奏を続けるという、めちゃ愉しいスタイルでした。
 ぼくは、それを目と耳の悦楽にしつつ、NYの地ビールを呑みつつ、モバイル・パソコンの画面をいちばん暗くして、キータッチの音も出さないように撫でるように指を動かして、独研から会員制で配信している東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の執筆です。
 この写真でステージの一番左にいる黒人シンガーが途中、ぼくのテーブルに寄ってきて、ぼくの耳元に頭を寄せて「何を書いているんだい。あんたの執筆もスイングするかい」と、ささやくように話しかけてきました。
 ぼくは「素晴らしいジャムセッションのおかげで、筆も進むよ」と答え、念のため「テーブルでパソコンを開いていると、気になりますか」と聞いてみました。
 彼は「とんでもない。お役にたてて嬉しいよ」と答えてくれました。

 あと2枚は、セントラルパークに棲んでいる、りすです。
 動作も何もかも繁子(東京でお留守番のポメラニアン)に似ていたので、思わず「繁子」と呼んでしまいました。ふはは。
 あほな話ですが、りすさんは、まるで繁子みたいに顔を上げて、ぼくを正面から見たのでありました。
 2枚のうち1枚は、それですね。

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